静寂を切り裂いて

天体観測

夜明け頃に寝て、たしか起きたのは10時半頃だったかなぁ…。今日の昼は幸い食当ではなかったのでそれなりに寝られました。


ハヤシライスとシーザーサラダ
今日の昼食はハヤシライスとシーザーサラダ。なおハヤシライスに入ってたお肉は牛肉でした。(^ω^)


今日は昨日とは違って午後からも特に何も予定が無かったのでみんなでのんびりと。
昨日は暗い時間だったんですが、今日はようやく明るい時間に温泉に行って、遠くの山々を眺めながら気持ちよく露天風呂に浸かっておりました。ここのお風呂はどうやら有馬温泉の金泉と同じタイプの赤茶色のお湯と透明なお湯の2種類があって、どれもなかなかに『濃い』お湯だそうで。あとお風呂上がりに売店で売ってたここのオリジナルの塩アイスを食べたら結構濃厚なのにさっぱりとした後味で美味しかった。塩スイーツらぶ(*´ω`*)


そして夜は自分も食事当番。ネギを切りまくったり歌いながら振り回したり椎茸の飾り切りをしてみたりまぁいろいろと。


鳥団子鍋
そんなわけで今日の夕飯は鳥団子鍋であったかーくいきましょう。春合宿とはいっても場所が場所なだけあって真冬並みに寒いので、こういうあったかいものって良いですね本当。


さて、片付けが終わってしばらくしたところでいよいよ観測地に向かって出発。今日も満天の星空。3泊4日で3夜とも観測できたのは初めてだそうで、こういう時にはだいたい天気に恵まれる自分の運のパワーが炸裂した…ということにしておこうw


冬の大三角と冬の天の川
さて季節が季節なのでもうこの時間帯には冬の星座はそろそろ終わり。西の山際でオリオン座が死にかけだったので冬の大三角をISO6400で撮ってみました。この感度で撮ると肉眼ではほとんど見えない冬の天の川もはっきりと写るあたりは凄いですね。空一面に広がる夏の天の川も綺麗だけど、一つ一つの星が繊細ながらもきらびやかに散りばめられた冬の天の川も実に美しいものです。


ぎょしゃ座(ソフトフィルタなし)
ぎょしゃ座近辺をフィルタ無しで。これだとどこがぎょしゃ座なのか分かりにくいんですが、


ぎょしゃ座(ソフトフィルタあり)
ソフトフィルタを装着すれば一目瞭然。


ふたご座とかに座
星座占いでもお馴染みの、ふたご座とかに座。


うみへび座の前半分とろくぶんぎ座・コップ座
全体は到底写せないけどなんか右の方に頭があってくねくね伸びてるうみへび座とあとはその近くにあるろくぶんぎ座とコップ座。ところでろくぶんぎって何ぞ…?


うしかい座とかんむり座
うしかい座とかんむり座。夜空を見てるとかんむり座って地味にかなり目立って見えるんですよね。


かに座(ズーム)とM44プレセペ星団
小さくてあまり目立たないかに座をズームで。カニの甲羅の中にあるもやもやっとしたM44プレセペ星団がこうして見るとはっきり星団として見えます。まぁいわゆるカニミソですな。


さて、三夜もあるとさすがに撮りたかったものは一通り撮り尽くした感じがあるので、あとはいろいろ遊んでみる。



冬合宿でも同じことをやってた気がするけど、光害を逆手に取ってホワイトバランスを調整して幻想的な青色に。


ベガと鉄塔
星空と鉄塔のシルエット。中央で輝くのはベガ。


そして、自分たちの代である22だらけの中で春合宿に参加していた数少ない21の先輩とかが、天文部の公用の天体望遠鏡をセットして土星に合わせてくれたので、アダプターを繋げてカメラで撮影してみることに。そうするとなんと…


土星
土星の輪っか!!これは間違いなく正真正銘の土星…!!
接眼レンズから覗いてみても、小さいながらもなるほどこれは間違いなくあの写真や絵でしか見たことのない土星に違いない…。これを実際に目で見て写真に収めた時の感動というのは言葉では表せないものです。


春のダイヤモンドと土星(高感度)
ちなみにその土星のあるあたりを、春のダイヤモンドと一緒に高感度で撮るとこんな感じ。もはやこうして見ると普通の星にしか見えないだけに…やはり望遠鏡の力ってすごい。


天体観測
♪見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ


あの『天体観測』の歌詞を地で行くようなことを今まさに自分たちがしているんだ。ほうき星こそないけれど…。


さらにさっきの先輩がこれも撮ってみてとセットしてくれたのはからす座の左上の方向。何があるのかと覗いてみると…


M104銀河
まさにあのイメージ通りの形をした渦巻銀河ではないですか…!これはM104銀河という名の銀河らしいんですが、地上からこうして夜空というか『宇宙』を見ているというのはなんとも感動。


例のプラネタリウムカフェを楽しんでいた自分たち3人でとりあえずあの集まりをアルビレオパート略してアルパ(仮称)と名付けていたんですが、そうであるからにはやはり見ておかなければならない星があるわけで。


アルビレオ
はくちょう座のくちばし、アルビレオ
肉眼で見ると白っぽい一つの星に見えるんですが実はこのように望遠鏡で拡大するとオレンジ色の星と青色の星の二重星になっているんですよね。こんな写真では分かりにくいけど目で見ると本当に綺麗。


これでもうすっかり満足してしまったので、べるがに戻って今度はあのテラスでコーヒーとかを飲みつつお菓子とかも食べつつ、また音楽を聴きながら3人、途中から4人で静かに夜明けを待つ。


薄明と明けの明星
空がだんだんと白みがかってくる。美しい天の川がだんだんと薄くなってゆく。
明けの明星――金星がいつの間にか現れ、まばゆい光を放ちながらみるみるうちに木々を登ってゆく。


夜明けのさそり座
夜明けのさそり座。


そしていよいよ空が明るくなり、鳥がさえずりはじめ、冴え返る空気の中に一筋の光が差し込む。




ご来光


ご来光。