体育祭

体育祭にて

体育祭。それは、高3だけが異常なまでに盛り上がって残りの学年は全くついていけない暑いだけのシケたイベント。
…そう考えていた時期が自分にもありました。


朝は8:20集合みたいなことがプリントに書いてあったのでいつもより20分早く起きて20分早いバスに乗り、いつもより23分早く学校着。しかしまだ教室には1人だけ。…どうやら、8:20集合というのは当日朝に準備の仕事がある高1だけだったようで。なんですかそれは。まぁせっかくのイベントだから少しぐらい早く来てもいいんですが。まぁ、昨日の神女の文化祭のおかげで適度にテンションがお祭りムードになってたし。
で、8:40前になってようやく皆さんが集まってくる。体操服に着替えて、4組の緑のはちまきを受け取る。グラウンドはいつものように体育祭モード。しかし去年までなかった生徒用のテントがズラリと並んでいる光景は壮観です。
しばらくして開会式。自分が中1の時に前で指揮棒を振って隊列の先頭で歩いたのはもう4年前の出来事。時が経つのは本当に早いものです。
開会式は、昨日は音響がガタガタでしたが今日はあちこちのスピーカーを駆使したのか一応まともに聞こえる状態にはなっていました。
今年から校長になったマゴピー師(仮称)の手短かな挨拶やもう少し抑揚を付けて喋って欲しい生徒会長の>氏(仮称)の挨拶も終わり、開会式はわりとすぐに終了。去年は飲酒運転禁止発言があった理事長の挨拶は、今年は特に爆弾発言はなかった模様。残念でした。
終わった後は早速観戦モード。今年も去年に引き続いて文化部長屋に逃げ込みたい生徒とそれを意地でも食い止めようと無駄に尽力する教師との仁義なき戦いが始まるわけですが、今年はワンゲルの部室のカギを開けていてそこから入るつもりだったのが、DQN教師が土足禁止のワンゲルの部室にずけずけと土足で上がり込んできてカギを締めたため断念。まぁ、今年は例年と違ってテントがあるから別にいいんですけどね。
ところで、毎年この体育祭には垂れ幕が出ているんですが今年はこんな感じ。
中学垂れ幕(その1)
中学垂れ幕(その2)
1組は言わずと知れた時の人、東国原知事。おでこの広い顔の後ろから赤と黄色の後光が差してる構図はインパクト絶大。宮崎のピーマンに活力を!の演説が印象的だった中学担当副会長氏(仮称)が『なだ みやざき』のはっぴを描いている姿はなんとも。時勢を味方に付けるとはまさにこのことです。
2組は上半期の流行のひとつ、ビリーズブートキャンプのビリーさん。構図自体はシンプルですが、VictoryのVの字をビリーバンドの形になぞらえているあたりがセンス良いです。
3組は水泳の多分北島康介。しかし2、3年前に同じような感じの垂れ幕を見たような気がするのは気のせいか…?
4組はうちの体操服を着たグリコ看板。これも同じようなのを数年前に見た気がしないでもない。
そして続いて高校。
高校垂れ幕(その1)
高校垂れ幕(その2)
1組はよく分からないけど凧の絵柄にでもありそうな相撲取り。勢いもあるし、『和』独特のシックな色彩がなんともハイセンス。
2組は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニー・デップ。形が少し不安定な感じもしますが、構図はもちろん のこと色彩は抜群の出来。『覇王』の字がもう少し勢いがあればなお良しだったんですが、それを差し引いても素晴らしい出来。
3組は灘校生であれば知らない人を探すほうが大変と言われる、リメイクで映画化された『新世紀エヴァンゲリオン』。非常にシンプルですが構図的にも非常によくまとまっていてカッコイイ作品なんですが、垂れ幕のポイントでは高校最下位になってしまったのはやはり教師ウケがあまり芳しくなかったからか。
そして我らが4組は前代未聞の教師ネタ。これこそ灘校生なら知らない人はいない体育教師で柔道六段(だったはず)保有者のハセベン師(仮称)。『熊』のイメージが定着していて柔道場の入り口には『熊出没注意』のシールが貼ってあるというのは有名な話なんですが、それにしてもこの垂れ幕、ビックリするほどよく似てます。
そんなこんなで高校のほうは例年と比較してもいろんな意味で相当クオリティの高い作品が多かった感じです。


さて、競技のほうですが、3組が異常にテンションが高かったのが印象的。4組はなんかちょっとノリが悪くて、高3に混じって高2は自分が先陣を切って応援しに行っていたんですが誰も他に応援する気のある人はなくしらーっとした目で眺めているだけ。祭なんて盛り上がってナンボだと思うんですけどね。まぁクラスの雰囲気がそうだから仕方がないか。
今年から高3に水が入った2リットルのペットボトルをどんどんリュックに詰め込みながら走る『ワンゲラーに挑戦』という新しい競技が出来たり、去年まではせいぜい走れるレベルだったダンボールリレーがとんでもないことになってたり、クラブ対抗リレーに『灘校生徒会』の旗を持った生徒会チームがエントリーしていたり、中3vs教師の綱引きではなぜか生物のT師が生徒側に入っていて(違和感ゼロ)1学期に教育実習で来ていた4年前の生徒会長のマサトシ氏(仮称)が教師側に入っていたりとなかなか凄いことになってました。
体育祭にて(その1)
体育祭にて(その2)
体育祭にて(その3)
体育祭にて(その4)
体育祭にて(その5)
さて、時系列は少し逆転しますが高校には『校長杯』という1500m走があり、うちのクラスからはid:cho-me3氏が出ていたんですが、そこには毎年のごとく高3の虻氏(仮称)が出ていて、毎年背中にいろいろとネタな紙を貼って走っているんですが(ちなみに去年は『銀ちゃんは俺の嫁』)、今年は体操服の背中にマジックで直にこなたの絵と『いち☆くみ』という文字を描いて出場。
そして、応援している高3の人で一人魔法使いの帽子を被ってフック付きの黒い棒を持って立っている人がいたんですが、校長杯が始まった時におもむろにカバンから何かを取り出し始めたと思ったら…。なんとお手製の旗らしいですよ…って、、


あぶ☆すた
ちょwwwあぶ☆すたってwwwwいやなんかもう最高www
ちなみにこの真ん中のらき☆すたのイラストはパソコンを使ってアップリケ的な生地にプリントしたものをアイロンで旗に貼り付けたんだとか。これはすごい。
というわけでその高3と愉快な仲間たち、そして鉄研メンバーもたくさん集まってきてみんなで応援。『燃えろ!燃えろ!燃えろ虻!!』コールとかもありましたが…燃えろと言いつつもこれは『萌えろ!』というニュアンスを含んでいる(というかむしろ大多数がそれ)ことは言うまでもありません。いや〜ホントに羨ましいほどみんなから愛されてる人ですね。
そして、校長杯が終わると退場門の前までみんなでダッシュ。そして、マラソンが終わった後にランナーにコーチがタオルをかけに行くような感じで、退場門から出てきた虻氏(仮称)にさっきの旗を巻く。お疲れさまでした!!いやなんかもう、皆さん最高ですね。
http://nrc21.no.land.to/private/P1120535.jpg
(↑その時の写真。いろいろとアレなので内輪専用です。Basic認証かかってますが、例によってID・パスワードはともに鉄研終身名誉顧問のあの人。)


さて、午後も後半になってきてようやく自分の出番。『エルゲルージに挑戦』という競技なんですが、1500m走の世界記録に100m×15人のリレーで挑むというもの。
ちなみに自分はなぜかアンカーにされたんですが、他は皆さん速そうな人ばかり。それにしても評議長vs生徒会長vs体育委員長なんて、これは明らかに意図して組まれたとしか思えないすごい構図。
下手に上位で来られて抜かれたら困ったんですが、案の定最初は良かったものの中盤で一気に順位を落とし、アンカーの自分に回ってきた時には最下位。まぁこれで心配も何もすることなく全力で走りましたがもちろん最下位。まぁこれでいいんです。
そして、休憩する間もなく騎馬戦。これがまた凄いんです。
id:ohane15-2005氏の知人の神女の子も遊びに来ていたらしいんですが、騎馬戦といえばせいぜい上の人の帽子を取り合う程度のものかと思っていたらしく、実物を見て何これ潰し合いやん、と驚いていたとか。
それもそのはず、この騎馬戦の激しさといったら尋常ではない。健全なるスポーツマンシップに乗っ取ったと見せかけて普段から溜まり溜まった鬱憤を一気に爆発させて相手をひたすらフルボッコにするという恐ろしい競技。とにかくサシの喧嘩でも集団リンチでも、上の人を下に落としたら勝利です。昨日の敵は今日の友、もとい昨日の友は今日の敵。ぶつかり合いにつかみ合い。破れてもいい体操服を着用のこと、というルールを見るだけでもこの激しさのほどが伺えます。まぁ今年は救急車が来なかっただけまだマシ、というレベルです。教師ももちろん総動員で砂埃の立つ『合戦』。どうでもいいけど生物のT師がどっかの格ゲーのキャラみたいな風貌でカッコ良かった。
で、うちのクラスは当日朝に通達された独特の戦法を取ることに。自分は勝手に『白血球作戦』と呼んでいたんですが、普通ならどこかが先陣を切って殴り込みをかけるところ、今回は相手が攻め込んでくるまでこちらからは仕掛けず、少しずつ全員で前に進み、相手が一騎でかかってきたらこっちは三騎で押さえ込む、というセコいながらも堅実な戦法。
結果的にはその戦法が功を奏し、我らが4組が騎馬戦を制しました。いや〜大変でした。大災害とかでもあったらみんなこういう発狂状態になるんでしょうかね。


最後は高3の綱引き。高3にとっては最後の競技。やはり全員で力を合わせて勝負するというのは高3にもなるとやはりいろいろと思うことがあるものでみんな真剣。高1や高2もよってたかって応援。
結果的には文系クラスで人数の多い1組が予想通り勝ちましたが、なんか凄い勝負でした。
そして閉会式。今年も無事に終わることができました。…まぁ、体育委員長氏(仮称)が熱中症でぶっ倒れたというとんでもないハプニングはあったらしいですが。。やっぱり熱中症には気をつけないといけませんね〜。
あと、コメントのおかげで思い出したんですがハプニングといえばこんなハプニングもありました。
相撲取り落下中
相撲取り、落下。
土俵の近くの皆さんはくれぐれも頭上にご注意を(笑)


毎年それほど面白くなかった体育祭ですが、やはり年を増す毎に面白くなってくるというか、むしろ体育祭がここまで楽しいものだとは思ってもみませんでした。
来年は自分たちも『最後のイベント』を味わう立場になっている。そう思うと、なんだかしみじみとしてしまう感じもします。


一通り片付けが終わり、教室で着替えを済ませる。この『祭のあと』の雰囲気は、張り詰めた緊張が解けた感じやとてつもなく上がっていたテンションが少しクールダウンされた感じ、そして何かが終わってしまった後のどことない寂寥感が漂っていて独特の空気です。
しばらくして鉄研に行くと今年も西宮のサイゼリヤで打ち上げがあるということなので自分も行くことに。今日は、id:sunbu氏やもりほん氏(仮称)、総統氏(仮称)、id:vvvfigbt氏などなど、OBもたくさん来ていました。既に社会人になってNEXCO西日本に勤めているという53回生の人とかもいましたが、よく考えると今の中1は65回生。干支でも一回り、学年的には二回りも違う、本来ならば交流なんて起こるはずもないこの2学年が普通に会話していたりするあたりが鉄研クオリティ。
しかしそのまま会場まで行くつもりだったんですが、なんと住吉駅まで来たところで教室に体操服を忘れてきたことが発覚。自分だけ慌てて片道10分かけて戻り追いかける。しかし、なんとも不思議なことに会場に着いたのはわずか2〜3分差。どれだけのんびり歩いていたんでしょうかね。
というわけで、西宮のサイゼリヤで30人近い大所帯で打ち上げ。ありがたいことにOBの方々のおごりです。まぁ、遠慮するなということだったので遠慮せずにたらふく食べる。こういうところで遠慮する人もいますが、よく考えると数年後には自分たちもおごる立場になるわけで、それを考えるとお言葉に甘えておくのが正解かもしれません。
ピザやらパスタやらドリアやら、さらにドリンクバーまであったのでもう満足。あとはOBも交えて楽しく喋ってました。
そして、1時間半ほどでとりあえず終わりになって、中学生を含む約半数程度の人はここで帰宅。ここからは高校生以上限定で二次会の始まりです。
歩いても10分かからない距離だったので今津まで歩き、今津のジャンカラの大部屋に入って2時間ほどカラオケを楽しむ。カラオケとなると自称鉄研カラオケ部長の自分のターン!OBも含めてこれだけの人数でカラオケに行くのは自分にとっては中2の文化祭の打ち上げ以来だったのでとっても楽しかったです。…しかし、ドリンクバーにカラオケの飲み放題で相当な量の水分を摂ったはずなのに、いつもとは違って全くといっていいほどトイレに行きたくならないということは、体育祭でそれだけ身体の水分が不足していた、ということなんでしょうかね。
本当ならもりほん氏(仮称)とかと月曜日か火曜日かにカラオケに行く予定だったものの自分の塾の兼ね合いとかでどうなるか分からなかったんですが、それも今日一緒にしてしまった感じでこれ以上なく充実した1日でした。
阪急組の皆さんと今津南線で西宮北口まで出て、タイミング良く来た9000系快速急行に乗って帰る。
やっぱり、自分ってお祭り男なんだなぁ、とつくづく思った1日でした。
残された『祭』は今年の学芸祭、そして来年の文化祭と体育祭の3つだけ。高校生活ももうだんだんと少なくなってきている今だからこそ、思いっきり楽しみたいものです。