臨時快速ラリー
もともと今年のお盆の時期は天文部の夏合宿に参加するつもりで予定を組んでいたんですが、天文部が肥大化しすぎたために参加者の数がいよいよ3桁に到達しようかというえらいことになった挙げ句我々3年目のお年寄りは完全にハブられてしまったために急遽予定変更で関西に帰省することに。
…そんなわけで今日は朝7時前に起きて準備をしてから家を出て、もしかしたらこれで使うのは最後になるかもしれない地上駅時代の布田駅から新宿へと向かう。
新宿からは土日のみに運転される臨時列車のホリデー快速ビューやまなし号。全車2階建て(本当は1・10号車だけ1階席が無い)の10両編成というマンモスキャパシティを誇る列車ですが立川、八王子あたりで順調に混んできて高尾を過ぎて山線区間に入る頃にはどのボックスも平均3人程度という結構な乗車率。とはいえ新宿でドアが開くと同時に皆一斉に2階席を目指す傍ら荷物棚のある平屋席を確保した自分に死角は無かった( ̄ー ̄)
どちらかというと撮影地として有名な鳥沢橋梁。都内はどん曇りだったのに山梨県に入ろうとした頃から一気に晴れてきたあたりさすが晴れ日数日本一はダテじゃない。
平屋といっても眺め自体はそう悪くないもので、途中で甲府盆地が一望できる進行方向左側はそろそろ見飽きてきた感があるので今回は右側の車窓を楽しんでみる。この列車だけでも既に3回目だもんなぁ。2階1階平屋と全て一度ずつ乗ったんですが平屋は広々としてるしモーター音もいい感じに聞こえてくるのでこれはこれで地味だけど悪くないもんです。
勝沼〜塩山あたりで甲府盆地を見下ろす中央本線のハイライトを過ぎたあとで右手に見えるのは個人的にポイントの高いこれ。形自体も素晴らしく、しかも扇央部の果樹園からの扇端集落という地理の教科書に出てきそうなまさにお手本のような扇状地。
いつものことだけど甲府を過ぎると車内は一気にガラガラに。このボックスシート、レカロのような妙なかっこよさがあってなかなか素敵なデザイン。枕部分がちょっと飛び出してるのが邪魔だけど。
そして終点・小淵沢に到着。ここはもう何度も来すぎてもはやホームグラウンド感すら漂う。
5年以上前に初めて訪れた時からずっと気になってたのに売り切れやらなんやらで結局食べそびれていた『野沢菜天ぷらそば』を初めて食す。クオリティ自体は駅の立ち食いそばの域こそ出ないもののわりと美味しいほうだと思うし、なによりここでしか食べられないようなご当地メニューなので食べる価値は十分あります。野沢菜を天ぷらにして食べたのは初めてだけど美味しかった。
小海線のキハE200系。せっかく景色のいい路線なのにやたら濃い緑色の窓ガラスなのは正直いただけない。
さて、小淵沢からは115系の松本行き。この区間はいつ乗ってもわりとそこそこ乗ってるイメージがあるために車窓がほとんど印象に残ってないんですが、実際今日も6両編成にも関わらずドア横のロングシートに辛うじて座れた程度。
そんなわけで上諏訪で迷わず下車。
トイレ取り付け改造を受け飯田線に転属となった213系5000番台が留置線で昼寝してました。
もちろんこの駅といえばやはり電車を見ながらゆったりできるホーム上の足湯。夏場なのでむしろ暑かったんですがこれ冬に一度来てみたいなぁ。
そして上諏訪駅といえば…
出口 Exit 化粧室 Restrooms _人人 人人_ > 足 湯 < > Footbath <  ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
上諏訪始発の長野行き3連はさすがに空いてました。岡谷手前で見える諏訪湖付近の車窓がきれい。
塩尻についたらミニエコーこと123系がお出迎え。今回は乗らないけど。
去年よりも1時間早くなってますますビューやまなしからの乗り継ぎが良くなった臨時快速ナイスホリデー木曽路号を塩尻駅ホームのぶどう園とともに。
塩山〜日野春以外は終始50〜60kmぐらいでひたすらノロノロ流してるどこぞのビューやまなしとは違い、途中運転停車こそあるもののわりと快速らしいいい走りをする優秀な列車です。中津川以南は各停同然だけど。
中央西線から見えた車窓でなんとなく気になった桃山発電所。こんな山の中に水力発電所があるのはまぁ普通だけどこれがなかなか目を引く素敵な建築だった。
中津川を過ぎると通過駅が少ないことに定評のある中央西線のノーマルな快速と同じなんですが、途中の釜戸で後続のしなのの通過待ちのため停車。というわけで反対側から入ってきた211系5000番台を撮ってみる。
あの細長LEDでは快速表示ってこんな感じなんだーと思って見てたら5000番台のトップナンバーでした。
7分遅れでようやくやってきた大阪行きの383系特急しなの。実は中津川までしうまい氏(仮称)がこれに乗ってたらしいんですが発車時点で数分遅れからの交換待ちやらなんやらでそのままズルズル遅延していったパターンのようで、これなら土岐市あたりまで逃げ切れたのに指令下手やなぁみたいな話を駅員さんが笑いながらしててちょっと和んだ。
そんなわけで塩尻から約3時間で名古屋駅に到着。もちろんここに来たからには
このきしめんを食べないと先へは進めません。例によって3・4番線ホームの店が他のホームの店のも含めて揚げ物類を一括して担当しているためここで天ぷら類を注文すると目の前で揚げてくれた揚げたてを楽しめます。美味しかった。
ここまで来たらあとはもう一息。313系5000番台の新快速に乗って米原へ。さすがに時期が時期なだけあって米原まで乗り通す人が普段よりもかなり多かった印象。
そして米原からは223系新快速で芦屋まで一本。それにしてもやっぱり東海や西日本の車両に乗るとJR東日本のクオリティやスピードがいかに残念かがよく分かりますね。
そんなわけでもはや夏恒例となりつつある中央本線の臨時快速ラリーでした。