メディアアートとニンニクの祭典

メディア芸術祭にて

今日は本郷で2限に都市環境概論、3限に地球環境工学の試験。
都市環境概論のほうは過去問を見る限りそこそこ骨のある問題が出そうな感じだったのでそこそこしっかり勉強して、逆に地球環境工学のほうはそもそも何を勉強していいのかわからないような内容なうえに去年は常識でも解けそうな問題ばかりの書き込み形式の試験だったという先輩からの情報があったのでほぼノー勉で突っ込んだらまぁ2限のほうはわりと想定内の感じで一方で3限のほうが思いのほか難しくて面食らったという…。まぁそれでも単位を落としたということはさすがにないと思うけどしかしこれは聞いてた話と違うんだけどどういうことなの・・・


さて、そんなわけで試験ももうあと都市交通論の1科目を残すのみとなりしかも間に土日が挟まるというゆとりっぷりなので今日は学科の友達とテスト後に新国立美術館で開催されている文化庁メディア芸術祭を見に行こうということに。これ毎年気になってはいたけど実際に行くのは初めてだったりします。
ってことで根津から千代田線で乃木坂へ。改札を出て専用の通路を上がっていったらもうそこは会場。便利な場所ですなぁ。


particles(その1)
周期的に点滅する白色LEDライトを内蔵したたくさんの球体がレールの上を転がっていくという初っ端からなかなかそれっぽい展示。


particles(その2)
『particles』と名付けられたこの作品ですが、途中から光り方のパターンが変わってまた違った見え方になるのがなんとも面白いです。


HIMATSUBUSHI
『HIMATSUBUSHI』。名前の通り、新幹線で暇を持て余した人が一度は想像したことがあるであろう(?)車窓の景色の中を人が建物や壁のへりを伝って走るような映像を実際に作ってみました的な作品。


Soak
『Soak』。映像が投影された布を手でさわると、それを検知して映像がまるで触った部分にインクを垂れ流したように変化していくといういかにもメディアアートっぽい作品。五月祭だったか駒場祭だったかで知り合いがやってるメディアアートのサークルが似たようなものを展示してた覚えがありますが、ぴんと張られた布ならではの触感がより作品の良さを引き立ててる印象があります。


SENSELESS DRAWING BOT
個人的におっ!と思わず唸ってしまったのがこの『SENSELESS DRAWING BOT』。簡単にカオスを見ることができることで有名な二重振り子を搭載したマシンを適当に転がしながら、その先端から塗料のスプレーを噴射することで絵を描いていくというもの。カオスというだけあって全く予期できないような不思議な曲線が描かれていくわけですが、二重振り子をこう使うという発想は無かった。まさに発想の勝利です。


相転移的装置
相転移的装置』。いくつものユニットがつながった細長いおもちゃで、最初はムチを振るような曲線的な動きをしていたものがスイッチ一つでまっすぐの棒となり剣のように振り回せる(しかもまた上手い具合にそれっぽい音が鳴る)という代物。ほかにもいくつかのおもちゃがあってこの剣みたいなやつは作者の方に遊ばせてもらったんですがこれは楽しい。なんかこうわくわくさせられるものがあります。


土星マンション原画
漫画のコーナーでは漫画やイラストの展示だけでなく原画なども展示されていて、その作者が実際に描いてた原画なんかは近くで見るとなるほどこんな感じで試行錯誤しながら作られてたんだなぁと発見したりするようなこともあって面白いです。ちなみにこれはマンガ部門で大賞を受賞した『土星マンション』の原画。


SPACE BALLOON PROJECT(その1)
エンターテインメント部門大賞のSPACE BALLOON PROJECT。スマホとカメラを取り付けた気球を実際に成層圏まで飛ばして、みんなから寄せられた『宇宙なう』的なツイートをそのスマホで表示して上空からの映像とともにリアルタイムで配信するというなかなか壮大なプロジェクトだったようで、実際にその時の映像も公開されていました。


SPACE BALLOON PROJECT(その2)
ちなみにそのカメラとスマホの部分がこんな感じ。上空の気温や強風といった過酷な気象条件に耐えうるというのは地味にすごいですよこれは。


他にも、権利的な問題で撮影不可になってたもののアニメや映像作品のコーナーもあって、アニメでは新人賞を受賞した『rain town』という作品が素敵すぎて感動した。後で探したらYouTubeに上がってるのを発見したんですが、これは一度見てみるべし。



繊細なタッチや色使い、心に訴えかけてくるような情景描写、思わずノスタルジーがこみ上げてくるような音作り。
新海誠作品にも通じるような本当に美しい作品。


ちなみにアニメコーナーには他にも大賞を受賞したまどマギのコーナーではアフレコ台本やら設定資料やらいろいろと展示されててこれまたテンション上がりまくりでした。



あと他の映像のコーナーでは例の『森の木琴』CM↓


震災の影響でたった3日間だけ放送されたっきり幻となってしまったにも関わらずカンヌ国際広告祭で金賞を受賞して話題になった九州新幹線の全通CM↓


といった作品も登場していてなかなか見応えがありました。いやーこれだけの展示が無料で見られるとは予想以上でした。これはぜひ来年も見に行こうっと。


国立新美術館にて(その1)
ちなみにこの国立新美術館、建築として見てもなかなか素敵な美術館。


国立新美術館にて(その2)
誰のデザインなんだろう…。




さて、今日はこれで終わりかと思いきや実はまだまだ続きます。このあと代々木上原まで行ってから向かった先は千里眼。ここで天文部の友達と待ち合わせていざ店内へ。なぜ今日ここに来たのかと言いますと…


千里眼ニンニク祭り
そう、2/29にちなんで5日間限定でニンニク祭りが開催中。


フライドガーリック&ガーリックオイル
まずカウンターの上にはフライドガーリックとガーリックオイルが。


そして限定メニューの『ニンニクザンマイコレデモカ』が登場…!


ニンニクザンマイコレデモカ
\どーん!!/


何を隠そうこれはニンニクが実に2房分(2片じゃないよ!!)も使われているという恐るべきまぜそばで、実際上には葉ニンニクとフライドガーリック、さらにはいつもの刻みニンニクと甘酢漬けにされたニンニク、そしてガーリックオイルがふんだんに使われたタレときたもんだからまさにこれでもかといった具合なんですが、しかしさすがは千里眼、これがまた旨い。決してバラバラになることなく全体の味がうまくまとまっている(もちろんニンニクはがつんと来るけど)し、全体的にひたすらこってりなところに意外とさっぱりと口直しに美味しい甘酢ニンニクがいい働きを見せてくれるという演出がまたニクい…いやニンニクい。
味がかなり濃いという話を聞いていたもんでヤサイを調子に乗ってマシマシなんかにしたもんだから逆にむしろ薄くなっちゃった感はありますが、限定メニューでこれだけのクオリティのものを出してくるあたりは本当に流石の一言です。
ちなみにこの祭りに合わせてブレスケアの試供品が配られていて、これを服用するとお腹の中で2房分のニンニクvsブレスケアという壮絶なほこ×たて対決が繰り広げられていたんですが、全く歯が立たないだろうと思われたブレスケアが意外に健闘を見せ、最終的にはさすがにニンニクが勝ったもののブレスケアのおかげで相当ニンニク臭が緩和されていた気がします。しかしここにブレスケアの試供品ってのはある意味最強のWin-Winの関係かもしれませんな。


そんな具合で今日はメディア芸術祭からのニンニク祭りともはやテストはどこへやらといった一日でしたが、いやーなかなか充実した一日でした。