鉄道博物館

鉄博ヒストリーゾーン

今日は干ししいたけ氏(仮称)と一緒に鉄道博物館に行ってきたんですが、待ち合わせが昼過ぎに大宮駅だったのでそれまでにせっかくなら川越線でも乗りつぶししてこよう、と思い立ち新宿から中央特快で八王子まで行き、そこから八高線川越線直通川越行きの209系3000番台に乗車。


209系3000番台@川越
京浜東北線から209系が去り、南武線になぜかいた209系ももともといたやつは去ってしまったためにこの顔をした原型VVVFの209系はもはやかなりの希少種。正直お世辞にも良い車両とはいえないんですがインバーター音だけはなかなか好み。
そしてここからは埼京線に直通する205系に乗り換え大宮へ。民家の軒先をかすめるように走る単線のローカル線に10両編成の通勤列車というのはなんとも不思議な感じ。


というわけで大宮に到着し、干ししいたけ氏(仮称)とも合流したのでいざ鉄博へ。こっちに来て2年が経つけど実はここに来るのは初めてだったりします。


D51187
行く道中で見つけたD51


まず着いたら食堂車の味を再現したレストランでハチクマライスなるまかないメニューを食べ(写真は撮ったのにSDカードがバグって失われてしまった…orz)、それから館内をあちこち回ってみる。


455系
数年前まで東北で走っていた455系。磐越西線で雪の中をこの車両に乗って一人旅したのがなんとも懐かしい。


鉄博ヒストリーゾーン
鉄博といえばいちばん紹介される機会の多いのはたぶんこのヒストリーゾーン。転車台に乗った機関車と奥に控える往年の名車たちがなんとも壮観。


富士ぶさヘッドマーク
史料展示スペースには懐かしき富士ぶさのヘッドマークも。


さよなら高砂線ヘッドマーク
高砂線って…あの高砂だよね??なぜこんなところに…!?


模型鉄道ジオラマ(その1)
そしてこういう施設にはもちろん定番の大ジオラマも。雰囲気的には大阪は弁天町の交通科学博物館にあったやつによく似てます。


模型鉄道ジオラマ(その2)
マルタイ*1


マイテ39形
マイテ39形。この黒光りの艶とリベット感がたまらない。


マイテ39形車内
車内は一等車だけに豪華に作られているんですが、しかしこのヤクザの応接間か何かのようなゴテゴテしたインテリアはなんともアレですね…w


オハ31形車内
さてこれまたアンティーク感抜群の列車はオハ31形客車。2月の平日という閑散期の代名詞的な日に行ったこともあって車内でもまったりできるしなにより誰もいないのでこんな味のある写真も撮り放題。


オハ31形
それにしてもよい黒光りです。この展示場所の雰囲気もライティングもこの古い車両の魅力を最大限に引き出すように工夫されてるのが実に素晴らしい。


クモハ40形車内
クモハ40形という旧型国電。なるほど古いけど通勤列車の基本はしっかり押さえてます。てかこの頃からスタンションポールなんてあったんだ…。


転車台
SLが乗っかった特設の転車台は実際に回すイベントも用意されていて、その時には館内にSLの汽笛が響き渡ります。


EF66
今なお現役バリバリのEF66。関西にいる頃には時々撮ってたけどやっぱりヒゲ付きの原型が一番カッコいい。


ED75とクハ481
北のほうを走る車両のツーショットというわけでED75485系クハ481形。ボンネットは現役で走ってるうちに撮っておきたかったなぁ。。


クハ481形
ボンネットをどアップで。こういう撮り方ができるのは博物館ならでは。


クモハ455形
そしてこれまた北陸では何度もお世話になっていて未だ現役の475系の姉妹車である455系。急行型の列車が持っている旅情にはなんともいえない特別なものがある気がするのです。あのデッキから客席に入ってくる時のガチャンというドアの音が恋しくなります。


JNR銘板
我々は現役時代を知らないJNR=国鉄の銘板。


クモハ455形車内
クモハ455形の車内へ。実に見覚えのある感じです。


クモハ455形運転台
そして運転台。しかしスタフまでちゃんと入ってて芸が細かい…と思ったらなぜか京葉線のスタフが入っててびっくり。なんじゃこりは。


クハ181形車内
今度は特急型のクハ181形(こっちもボンネット)の車内。今みたいな立派な座席じゃなくて古めかしいあのシート。


ナハネフ22形
かつて『走るホテル』と呼ばれ、あさかぜ号などに使われていた20系客車。この独特な最後尾の形が印象的。


EF58-89
EF58-89。つい数年前まではEF58-61が現役でたまにイベント列車として走ってたけど東京に来た頃には引退してしまったのが実に残念です。西日本にも宮原に150がいたけど全然動いてなかったしついに廃車になってしまうとかなんとか…。


20系客車車内
で、これがさっきの20系客車の車内。3段ベッドで幅もかなり狭く、これがかつて本当に走るホテルと呼ばれていたというのが今ではにわかに信じられません。


101系駆動部分
101系の展示では台車やモーターの歯車部分をなどを見ることができました。なんかわからんけど見てると面白いです。


200系
地味にまだ現役続行中の上越新幹線などで走る200系。このフェイスはやはり良い。


183系・189系ランチトレイン
外に出ると183系189系やらがランチトレインとして開放中。やはり吹きさらしの場所に置いてあるということもあって中の車両に比べるとやや傷んでる印象は無きにしも非ず。


0系カットモデル
0系はなぜかカットモデルでの展示。


キハ41307
キハ41307。たしかもともとガソリン車として誕生したのが天然ガス車になり最終的にはディーゼル気動車になったとかなんとか。


C57135
横にも人が入れる特設の転車台に置かれたC57。やはり蒸機はロマンである。


キハ41307車内
さっきのキハ41307の車内。アンティークないい雰囲気を醸し出してます。


9850形
9850形蒸気機関車。明治から大正にかけて東海道本線信越本線で活躍したドイツ生まれの機関車。外国の機関車というのはデザインが日本のSLのそれとはまた雰囲気が違います。


弁慶号
そしてこれは『弁慶号』機関車。西部劇の世界から飛び出してきたようなデザインのアメリカ生まれの機関車。


1号機関車
鉄道記念物であり国の重要文化財にも指定されている1号機関車。日本で最初の鉄道を引っ張ったイギリス生まれの機関車だそうです。


鉄博ステンドグラス
そういやなんかいい感じのステンドグラスがあるなぁと思ってみたらこれも鉄道がデザインされてたんですね。


新幹線パタパタ表示器
いろいろなものが保存されているところを見てると今度は懐かしいものを発見。なんか昔新幹線に乗る時にこんなのを見たような覚えがあるんだけどあれはどの駅だったのかなぁ…。


鉄博屋上から見た185系
屋上に上がると眼下には高崎線


鉄博屋上にて
街の向こうには筑波山らしき山も見えます。


E2系とニューシャトル
東北新幹線E2系と隣を走るニューシャトル


鉄博と富士山
そして今日は天気が良く空も澄んでいるのではるか西の空に富士山の姿が。なんかこの一枚の空気感がすごく好き。


夕暮れの富士山と新幹線(その1)
ちなみにここからはすぐ隣を走る新幹線が見られる、というわけで富士山と絡めて連結部分を一枚。


夕暮れの富士山と新幹線(その2)
せっかくなのでこまちの最後尾部分バージョンも。


211系運転シミュレーター
そして運転シミュレーターが何種類か並んでるところではリアリティあふれる運転体験を楽しむことができます。この211系だけは時間が無くてできなかったけど他には山手線の205系とか京浜東北線の209系といった懐かしい車両もあって、しかも空いてていろいろ遊べたのは良かったです。




そんなわけで鉄道博物館を一通り堪能し、帰り道では埼京線の通勤快速で205系の快走をさらに堪能しそのあとは新宿の腹八で二人でまったりとだべりながら飲む。最近こういう機会がわりと少なかったしこれだけしっかり絡んだのはもしかしたら去年の北海道旅行の時以来かも。
いやーしかし初めて行ったけどいいですね鉄博。やはりこれだけ空いてる日に行ったというのがなによりも正解だったと思うんですが、小さい頃行った交通科学博物館とはまた違って鉄道に関するあれこれをいろいろ知った上で見ることができたのは非常に楽しかったです。

*1:マルチプルタイタンパーとよばれるバラストの補修をする作業車