強運の日
今日は京都に行きたいという話をしていたんですが、ふと思いつきとその場の流れによって京都は京都でも市街ではなく大原まで家族や祖母と出かけることに。
というわけで阪急で河原町まで出たあと京都バスに乗ること50分、山のほうに入っていってしばらくして大原に到着。同じ京都市でもすっかり山里の風情が漂っています。
ぬこかわええ(*´∀`*)
着いたらもうお昼だったというわけでまずはとろろそばをいただきますか。初詣のお客さんで賑やかな京都市街とはうってかわってこちらは実にのどかです。
そして京都といえばみたらし団子。これがまた美味いんですね。
さて腹ごしらえも終わったところでやってきました京都大原三千院。
門松も飾ってあってなかなかお正月っぽさが出てます。
お寺の中に差し込んでくる日差しのあたたかさがなんともいい雰囲気です。
この『和』の趣がたまりません。
鯉の泳ぐ透き通った池に澄んだ空の青が映りこむ透明感のある風景。
石灯籠と朱色の門。
苔の広がる庭には、よくある広場的な芝生とはまた違ったふかふかのカーペットのようなきめ細かさがあるのがいいですよね。
奥の方には平成に入ってから新しく建てられたお堂もあって、その近くでしそ昆布茶をいただいたんですがこんな寒い冬にこうして温かい飲み物を飲みつつほっこりするって本当に幸せなひとときですよね。
たくさんの観音様が並ぶ。
今では珍しくなった茅葺き屋根の家。『同志社大学』と書かれた紫の暖簾がかかっていたので、きっと彼らによって大事に保存されているんでしょうね。
そしてだんだんと雲行きが怪しくなってきて冷たい風とともに粉雪が舞い始めたところでこのあとは大原に住んでいる親戚の方の家にお邪魔することに。親戚とはいってもたぶん物心がついて以来一度も会った記憶が無いわけなんですが、とらやの美味しい羊羹をごちそうになったうえにお年玉まで頂いてしまってなんか予想外のラッキーな展開に。いやはや(^ω^)
…で、1時間ほど経って外に出ると、
積 も っ と る … (゚Д゚|||)
本当にあっという間に真っ白。なんという…!
そして訪れた先は寂光院。こんな雪景色とか願ってもない展開…!!
いやまぁ雪とか若干期待はしてたんですがまさかこんなに積もるとは思ってなかったのでビックリ。
いやはや素晴らしい風景です。
門と本堂。
まるで北陸のような風景。でもこれ京都市内なんですよ…
鮮やかな赤い実の上に降り積もる雪もなかなか趣深いもの。
瓦屋根と雪。
こうしてお寺にいる間にもみるみるうちに降り積もっていく雪。本気になった大原はやはりすごかった…。
タクシーの運転手に言わせてもこれほど降ったのは今シーズンでは初めてで、雪が降ったらわざわざ翌日に雪景色目当てで来る日も多い中でこうして偶然大雪に当たるというのはかなりラッキーなんだそうで。
タクシーで八瀬まで行ってそこから叡電で帰ってきたんですが、八瀬の時点で雪はもうだいぶ少なくなって、出町柳まで戻ってきた頃には路面こそ濡れていても雪なんてどこにもなく空には透き通った夕焼けが広がっていました。
どうでもいいけど写真に写ってる叡電の車両が『けいおん!』仕様になっててビックリ。このへんあちこちでやってるのね…w
四条河原町の高島屋に入っている東洋亭でハンバーグステーキのディナーをいただき、それから帰宅。いやはや運にも恵まれた素晴らしい一日でした。
…さてこれほど運の冴えていてしかも晴れた星空が広がっている今日ならもしかして…!!
と思って23時ごろに家を飛び出し、苦楽園のほうの南向きの斜面の住宅街をひたすら歩き回った結果ついにあるものを見つけることができました。
シリウスに次いで全天で2番目(太陽を除く)に明るい恒星、りゅうこつ座のカノープス。りゅうこつ座という星座自体が南天の星座で、カノープスも日本では関東以南でしか見ることができずしかも見えたとしても天気の良い日に南の地表すれすれにわずかに見える程度の星。これが見える条件は非常に限られているため日本では見たら長生きできる長寿星とさえ言われているのです。
東京と阪神間では緯度が実は1°ほど違うため、関西では2°ほどの高度まで上がるこの星も東京ではわずかに1°台で見ることは非常に難しいためにできれば帰省中に一度見たいと思っていたんですが、まさか本当に見えてしかもカメラにまで収まってくれるとは…!!
そんなこんなで本当に今日は今年一年分の運を使い果たしたんじゃないかというほどラッキーな一日でした。帰り道に冬の大三角のほうをふと見ると流れ星が一本流れていったのでした。