午後から京都散策

千本鳥居

今日は朝8時頃に目覚ましをかけた、はずなのになぜか目が覚めたら11時半…\(^o^)/
本当なら一日じっくり京都を散策するはずが初っ端から予定狂いまくりですが、明日東京に戻る予定だったのでさすがに延期というわけにもいかなかったので正午過ぎてから家を出て京都へ。


四条大橋より鴨川を望む
というわけでやってきました京都。なんか関西にいる時よりも大学入ってからのほうが京都に行く頻度が上がってる気がしなくもないんですが今回は中心部はスルーして京阪で東福寺へと向かいます。


東福寺退耕庵
東福寺というのはめちゃくちゃ大きなお寺で、メインのお寺の周辺にも関連施設がたくさん。これは退耕庵というところ。


霊雲院にて
その近くには妙心寺の霊雲院という建物があり、小さいながらも美しい石庭があるということなので300円払って入ってみました。この高そうな壷やらふすまやらがいかにも感たっぷり。


霊雲院にて(その2)
和室の中から、その外側にある廊下越しに九山八海の庭を眺める。


霊雲院にて(その3)
天気が良すぎて逆に風情が足りなくなっちゃってますが、なかなかに立派な枯山水の石庭。


霊雲院にて(その4)
そしてこちらは臥雲の庭とよばれる庭園。砂の紋で雲を表現しているそうで。


霊雲院にて(その5)
目立たないけど建物の反対側のこじんまりとした感じのところもなかなかに趣があって素敵。


霊雲院にて(その6)
目がテン。


霊雲院にて(その7)
ちなみにこれがさっきの『九山八海の庭』の中心にある遺愛石という石で、これを山(須弥山)に見立てているんだとか。




さて霊雲院も一通り見たところで時間もあまり無いのでいよいよ東福寺へ。


臥雲橋にて(その1)
途中臥雲橋という純木造の屋根付き橋があらわる。ここには3つの木造橋があってこれは一番下流にあたる橋なんですが、ここは一応境内ではあるものの公道のように自由に通行できるようになっていて、近所の人や下校途中の自転車の高校生とかも普通に通っていきます。


臥雲橋にて(その2)
そしてここから一つ上の通天橋を見るのがこの東福寺で最も有名な風景のひとつ。この一面の緑は全部もみじの木なので、11月の紅葉シーズンになると一面の赤色に染まってそれはそれは美しいのです。やっぱり京都は秋だよね。


さて広い境内に入って、通天橋を渡って奥のほうへ行くにはここで拝観料400円が必要。というわけで400円払って中へ。


通天橋にて
これがさっき見ていた通天橋。さっきの臥雲橋とは違って一度台風か何かで壊れたものを再建したものなので土台部分は鉄筋コンクリートらしいんですが、それでも上のほうはちゃんと木造。


愛染堂@東福寺
渡りきって左手のほうにある愛染堂という建物だけはなぜか神社のように朱色に塗られていてひときわ目立ちます。


東福寺にて(その1)
まさしくお寺といった風情。


開山堂@東福寺(その1)
さてさっきの廊下を渡っていった先にあるのは開山堂というお堂。ここの常楽庵鐘楼では毎晩23:45頃に18回鐘を鳴らす習慣があって750年間にわたって今でも欠かさず続いているそうです。なんというか…すげぇ。


東福寺にて(その2)
このタイル模様も全部石庭です。江戸中期の名園らしい。


開山堂@東福寺(その2)
というわけでその名園と開山堂を絡めて一枚。


さて、さっきの通天橋を渡って戻り、お寺の奥のほうへ行くと今度は石庭への入り口が。ここに入るにはまた拝観料400円が必要なのです。お寺って金かかるなぁ…。。


方丈庭園にて(その1)
しかしここもまた立派な庭園。


方丈庭園にて(その2)
模様を描くことで水に見立てた石庭に大きな石が浮かんでいる姿はこれぞまさに枯山水庭園といった趣。


方丈庭園にて(その3)
さらに別の側では石と苔がタイル模様に並べられていたり。


方丈庭園にて(その4)
なんというかやっぱり歴史の重みが違うよなぁ…。


方丈石庭@東福寺
こういう素敵な石庭を眺めながら、廊下に腰掛けてゆったりと時間を過ごすこのわびさび感。なかなか普段は味わえるものではありません。


浴室@東福寺
さて今度は東福寺の向かって右側方向へ。これは浴室だったらしいんですが、普通のお風呂ではなく山の薪を採りつくすことなく大人数が効率よく入浴できる、エコロジーの精神に満ちた今で言うところのサウナ風呂。


鐘楼@東福寺
こっちにも鐘楼があったんですがちゃんと使われてるんでしょうかね。


思遠池@東福寺
思遠池という池らしいんですがとんでもない色になってました。なんじゃこりは…


三門@東福寺(その1)
東福寺にある大きな三門はなかなかにスケール感がある。というわけでその屋根を見上げて青空と絡めて1枚撮ってみる。


三門@東福寺(その2)
全体はこんな感じ。ご覧の通りデカいです。


東司@東福寺
東司(とうす)。通称百雪隠、つまるところ便所。しかも室町前期の。
とにかく大きな建物で今でいうところのサービスエリアのトイレぐらいの広さがあるんですが、当時は出したものは野菜などの栽培のための堆肥として売られて重要な稼ぎ頭ともなっていたとかなんとか。なんというかエコロジー


通天橋
思った以上に広かったので回るのにかなり時間がかかってしまったんですがここらで東福寺とはおさらば。帰り際にもう一度臥雲橋から撮った通天橋を。祖母がなかなかいいところだから行ってみるといいと言ってたんですが確かに一見の価値のあるお寺でした。


彼岸花
真っ赤な彼岸花とアゲハ蝶。


さて、ここらで小腹が空いたので東福寺駅前にある大黒ラーメンといういかにも地元っぽいラーメン屋に入って軽食。


ラーメン@大黒ラーメン
もちろん言うまでもなく京都ラーメンのスタイルなんですが、ほどよく濃いんだけどこってりしすぎず美味しかった。しかも驚くべきはその価格なんと470円。おまけに帰り際に100円割引券が貰えるので常連さんは1杯実質370円で食べられるという…これで商売成り立ってるのかがつくづく不思議です。


楼門@伏見稲荷
さて京阪電車に乗って着いた次なる目的地は伏見稲荷東福寺を先にしたのはあっちは16時半までしか入れないのに対して伏見稲荷は24時間いつでも無料で入れるから。
悠久の時が流れるお寺とは裏腹にいかにも神社!!といった感じの鮮やかな朱色の楼門がお出迎え。しかし驚くにはまだまだ早かった。


仮本殿@伏見稲荷
もちろん本殿も立派な朱色…と思いきや今工事中で仮本殿が建てられていてこっちは思いのほか地味…w
まぁ別に本殿目当てで来たわけではないので先へ進みます。


狐の石像
お稲荷さんといえばやっぱり狐なわけでして、狛犬代わりにいたのもやっぱり狐。


伏見稲荷にて(その1)
そう、伏見稲荷といえばこの鳥居。神社の中だけで何千本あるのという勢いでこれでもかというほど立てられていて圧巻の一言。


伏見稲荷にて(その2)
朱色だけかと思いきや石の鳥居も所々にあったりして。


千本鳥居(その1)
そしてこの神社で一番有名なのはこの千本鳥居。いつしかのコナンの映画のエンディングで見て以来いつか行ってみたいと思ってたんですが今になってしまいました。2本あるうちの片方は石畳の工事中だったので右側のほうへ。ドミノなんてレベルじゃないぐらいに鳥居が並べられててまさに朱色のトンネル。


千本鳥居(その2)
しかしこの朱色のトンネル、たしかに綺麗なんだけどそれ以上の何かがあるというか…一言で言うと異様なのです。まるで異世界へと繋がっているようなこのえも言われぬ不気味さ…。


千本鳥居(その3)
はるか奥まで続いている一面の朱色にはどこか狂気じみたものさえ感じます。


で、おもかる石の存在をすっかり忘れてスルーしてしまったんですが、たいていの参拝客はここで帰ってしまうところを自分はまだまだ山の上のほうまで登ってみることに。いや一周2時間ぐらいのコースを夕方5時過ぎてから登ろうとしてる時点でそっちのほうがよっぽど狂気なのかもしれせんが。。


伏見稲荷にて(その3)
自分は決して特別霊感の強い人間とかではないんですが、夕方の薄暗い光の加減も相俟って何か背筋が寒くなるものがありますね。


お塚@伏見稲荷
山を登っていく途中には『お塚』という、たくさんの祠が斜面に立ち並んでいるところが何ヶ所も。


伏見稲荷にて(その4)
ここでかくれんぼとかしようものなら冗談抜きで神隠しに遭いそうです。


伏見稲荷にて(その5)
途中夕日が差し込むところは鳥居の朱色がよりいっそう鮮やかな色に見えたりします。一番手前はもう色褪せてきてるけど。


四つ辻からの夕景
そしてひたすら登ると四つ辻というちょっと開けた場所に出てきました。ベンチや時計が設置されていたり、ちょっとした茶店もあったけどさすがに時間が時間なのでもう閉店してたんですが振り返ると京都市街をバックに沈む夕日が。


荒神峰@伏見稲荷(その1)
さらに少し登ると今度は荒神峰という祠が。


荒神峰@伏見稲荷(その2)
祠の後ろでは石が祀られていました。何なんだろう。


ここまで来て満足してやめときゃいいものをつい冒険したくなる好奇心の塊なもので、もう日が暮れてきているのにさらに山の奥へと歩いてみることに。


伏見稲荷にて(その6)
しかしこんな薄暗い山奥を一人でうろつくなんていよいよ本格的に怖いです。背筋がゾクゾクするレベルに。でもなぜだかわくわくしてしまうんだなぁこれが…。


そのあとちょっとした滝みたいなところを過ぎるといよいよ明かりも何も無い山道に。懐中電灯なんて当然持ってるはずもないので薄明かりの中自分の目だけを頼りに進みます。なんかこれだけの大冒険感を味わうのも久しぶり。


伏見稲荷にて(その7)
自分がどこを歩いてるのかもよく分からなかったけどひたすら歩いて見つけた明かりのそれはそれは頼もしかったこと。それでもやっぱり不気味なんだけど。


伏見稲荷にて(その8)
たぶんこのあたりも昼と夜では雰囲気は全く違うものなんでしょうね。そういう意味ではこの時間帯に来たのはある意味正解だったのかも。


御膳谷奉拝所
御膳谷奉拝所。


伏見稲荷にて(その9)
そして何かが祀ってある祠。


さらにそこから薄暗い道をしばらく彷徨って、ようやくさっきの開けた四つ辻に戻って来られた時には思わず目を疑うような光景が広がっていました。


四つ辻からの夜景(その1)
なんと…美しい…!
これまでの疲れも全て飛び去ってしまうほどの夜景がそこにはあったのでした。




四つ辻からの夜景(その2)
そのあとしばらくしたらすっかり日も暮れあたりはいよいよ真っ暗に。一応ここまでの参道には明かりはあるので問題は無いんですが一層ムードはアップしそうですね。


伏見稲荷にて(その10)
夜の鳥居も雰囲気たっぷり。全国あちこち見てきたけどこれほど肝試しにピッタリのスポットは他にそうそう無いです。


伏見稲荷にて(その11)
お稲荷さんと聞くと商売繁盛のイメージが強いんですが、中には縁結びの神様もいたり。


伏見稲荷にて(その12)
今日見てきた中でも最も強烈な邪気を感じた祠。さすがの自分もここにはこれ以上近寄れなかった…。やばいやばいこれは本気でやばい


さて、行きがけとは違う道を歩いていたら奥社のほうに寄らずに本殿のあたりまでそのまま出てきてしまったので、最後に夜の千本鳥居を見に少しだけ寄り道。


夜の千本鳥居(その1)
薄暗い夕方のほうが逆に雰囲気出てて怖いんじゃないかという説もあるけど夜もなかなかです。


夜の千本鳥居(その2)
かくして一度来てみたかった伏見稲荷に今日ようやく初訪問が叶ったんだけれども、たしかになかなかに凄まじいところでした。近年パワースポットとやらがブームになってるそうですが本当にとてつもないパワーが渦巻いてる感じ。しかもそのパワーも他のところとは違ってやはり商売の神様というだけあって人間の欲望にまみれているのか邪気や殺気がハンパじゃない。メンタルの弱い人には決しておすすめできないけど、一人で行ったから余計に普段は味わえないようないろんな感覚を味わえたような気がします。