高校時代の再来のように
今日も起きたらほぼ正午。人数の都合か何かでなぜか自分は23男子と同じ部屋になっているんだけれども、このほうが後輩に絡む機会が増えるしこれはこれで美味しい。
ここ数日ホントに緑に囲まれて生きてる気がします。心も身体もリフレッシュ。でも標高1000mとはいえ昼間は冷房無いし結構暑いですね。下界は35℃超えてるとかなんとか言ってるわけだからここも普通に30℃ぐらいはあるんだろうなぁ。
本日の昼食はねぎ塩豚丼と茄子の味噌汁。
試作会の時には一人50g程度じゃ絶対足りないだろうといって増やした豚肉ですが今度は若干増やしすぎた感があってかなりたくさん食べられました。おかわりしすぎてお腹いっぱい。すた丼肉飯増しと同程度は食べた気がする…w
まるで天空にある農場のような風景。今日は一昨日とかに比べるとエアロゾルが多いかなーという印象がありますがまぁ天気はわりと良いほう。
山々の向こうには北アルプスの雪渓が見えます。
ちなみに自分が宿泊している本館はこんな建物。部屋は普通の旅館みたいな感じで、他にもコテージと体験館(集会所のある建物)があって前者は普通の田舎の小さな家みたいな感じ、後者は二段ベッドの部屋が並んでました。
昨日一昨日頑張りまくったおかげでソフトの収録の仕事も終わったので、とりあえず今日はまず部屋で後輩が高校野球中継を見て騒いでるのを横目に見つつ録った音声に分かりやすいように名前を付けるお仕事。それが終わった後はお風呂に入り、上がったらレストランのある場所でまったりと山々を見下ろしながらかき氷を食べる。ガラスの器に山盛りになったかき氷が宿泊客割引で180円とか素晴らしいですね。この風景を見ながら夕方に風呂上がりのかき氷なんてまさに至高です。いやー素晴らしい夏休み。
そういえば23のみんなはどこに行ったんだろう…と思ったらどうやら観測所のグラウンドでサッカーとかをしてる連中がいるってことで、せっかくなので自分も行って一緒にサッカーとかをしてみる。夕方になるとだんだん涼しくなってきます。
透明感のある空。まぁこの写真を撮ってから少しすると突然大粒の通り雨が降ってきて慌てて退散したわけですが。やっぱり山の天気は変わりやすい。
あっという間に雨は上がり、群雲の美しい夕空が再び戻ってくる。
合宿最後の晩餐はもちろん最後まで茄子づくし。麻婆茄子丼と春雨サラダ。この合宿のおかげで茄子嫌いを克服できたという人も何人かいたようなので十分茄子合宿の意義はあったのではないでしょうか。
ところでこのプッチンプリンを見てくれ…こいつをどう思う?
すごく・・・大きいです・・・
…というかもはやプッチンプリンである必要性はあるのだろうか…w
※この大きなプリンはあとで天文部員が美味しくいただきました
さて、外はまだまだどん曇りで晴れる気配が無いわけですが、一応あらかた写真も撮ったし星空もわりと見られたので今日はのんびりとカードゲームとかジェンガとかトランプとかをしながら待つ。今回22の中では『お邪魔者(Saboteur)』というカードゲームがやたら流行っていて、これは掘る人と掘られる人邪魔する人(saboteur)に分かれて互いに誰がsaboteurか分からない状態で金塊を目指して道を掘り進めていくというゲームなんですが、なかなかの頭脳戦が繰り広げられて面白い。
さてひとしきり遊んで夜半過ぎに月が沈む頃になってもまだ晴れる気配がなく、23の人々がなんか肝試し的なことを始めようとしていたので自分も乗ってみる。男女5〜6人ぐらいずつのグループに分かれて近くの真っ暗の道を歩いて進むわけですが、近くに突然お墓が現れたり昔話でおばあさんが一人で住んでるような家が出てきたりしてなかなかのそれっぽさ。一緒のグループで歩いてた女子の怖がり方がナイス…とか他人事っぽく言ってたら真っ暗の道で突然後ろから大きな足音が近づいてきてみんな本気で逃げたりして面白かった。戻ってきた後はさらにグループ替えして第2ラウンドで山奥のほうの道へ行って帰ってこようとしたら折り返し地点で突然不意打ちを食らったりとこれまたスリル満点。
合宿でコンパで酒を飲みながら大騒ぎするのが大学生っぽいノリというならこれは完全に高校生のノリ。高校時代に経験できなかったような青春の夏みたいな感じでこれはこれで実に楽しい。いやーたまには酒無しで楽しむのも良いもんです。
戻ってきたあとも最終日だからということもあってみんな寝る気はこれっぽっちもないようで、ずっと集会所で楽しく盛り上がってました。
結局今日は全く晴れることなく、今まで冬合宿・春合宿・梅雨合宿そしてこの夏合宿と続いた全夜晴れの継続記録も8夜で途切れてしまったけど、これはこれで楽しい合宿でした。
そして気がついたらすっかり朝。
下界に広がる雲海がなんとも美しい。
夜の間には一枚も撮れなかったけど月と星と空の写真。まぁ滑り台付きのアスレチック遊具の上についてたやつだけどね!
何人かで山の上にある神社へつながる道を歩いてみようという話になって、朝の5時台にまさかの山登り。
夜明けの森へ。
deep forest.
神社へつながる道は階段とかもあったのに、気がついたら鬱蒼とした木々が生い茂っていました。徹夜明けに来る場所ではないですねこれは。
あれ、道は…?
そこはもはや道などではなかった。
仕方なく折り返して、さっき途中まで歩いていたアスファルトの道を奥のほうまで歩いてみる。
そうすると何やら物騒なものが…
道が…一部崩落している…!
これが大雨によるものなのかだいぶ前の地震によるものかは知らないけど、木々ごとまるごと崩れている光景を見るとやはり少し怖いですね。
さらに奥に進むと山菜の採取場が。なるほど市場に出回ってるような山菜ってこういうところで栽培されてるのかぁ。
強清水、というのが少々気になったけどあまり進めそうな気配もないのでここは引き返すことに。
草むらにはお地蔵さんがひっそりと佇んでいました。
清々しい森から上を見上げるとそこには空の隙間が。
少し霧のかかった朝の森と池。
平べったく広がる白い雲と、その向こうに突き抜けていくような真っ青の空。
さらに肝試しで1回目に歩いた道をもう一度歩いてみようということに。
山羊の寝床。
これが肝試しコースの正体。
明るくなるとすっかりあたりの様子も分かって来るもので、奥に見えるのが例の昔話のおばあさんの家みたいな建物だったわけですが、
その正体は『大悲殿』と書かれたお寺のようなものでした。
その隣には睡蓮の花がひっそりと咲く静かな池。
池の上に浮かぶ睡蓮の花と奥に咲く紫陽花の話がなんともいい味を出していました。
お寺には記帳があったのでせっかくだから書き込んでみる。なぜか千羽鶴が飾られていたけどあれは何だったんだろう…。
なるほどお寺なら隣にお墓があるのも納得という感じなんですが、その後も肝試しコースに沿って戻ってくることに。途中で小さな蛙が登場。よく考えたら蛙なんて久しぶりに見たなぁ…。
山羊のいた場所に戻ると柵から身を乗り出して葉っぱを食べていました。一日の元気は朝食から。
そんなこんなで気がついたら7〜8kmぐらいは歩いてたんじゃないかという勢いでしたが、早朝の山里や森というのは実に気分がよろしいものです。さてそろそろ部屋に戻るかなぁ…。