21st Birthday

超流動実験

なんか自分でもにわかに信じられないけど、


本日をもって21歳になりました。


…と、その話の前にとりあえず今日の出来事。
今日は朝一度余震で起こされたあと二度寝してたら気がついたら正午回っててなんともまぁ。。そして朝食でカフェオレ作るはずが何を間違えたかコーヒーにオレンジジュース入れちゃったんですが飲んでみると意外と美味しかったのがビックリ。カルーアサンライズ的なアレか…?
で、授業のほうは昼過ぎまで寝ててもそれでも何の影響もない5限出勤で、その5限が『自然現象とモデル』の授業。
今回はなんと液体ヘリウムを用いた超流動実験を見せてもらえるとのことでなかなかテンション上がります。


液体ヘリウム
常圧下では約4K(-269℃)という非常に低い温度にしないと得られない液体ヘリウム。この間低温センターの見学で実際に供給設備を見せてもらいましたが、液体ヘリウム自体を見るのは初めて。
蒸発を防ぐために二重の断熱容器に入れ、しかも間の層には液体窒素を流し込んで冷やしているわけですが、真ん中のあたりに見えるのが液体ヘリウムの液面。屈折率が低いので多少分かりづらいんですが…。


そしてそこから真空ポンプによって圧力を下げていって、その蒸発熱によりさらに温度を下げていきます。しばらくすると相転移を起こし、ブクブクと沸騰していた液体ヘリウムが急に静かになっていよいよ超流動状態に。こうなると摩擦(粘性)が無くなったり熱伝導率が無限大になったりという信じられない現象が見られるようで、あの『容器の壁をよじ上る』ような状態になるわけです。


液体He超流動実験(その1)
これは噴水効果の実験。ガラス管の中のヘリウムを熱するとその部分が通常の液体ヘリウムに戻るために超流動ヘリウムが下から流れ込んできて、結果として噴水のように押し上げられるという現象。



液体He超流動実験(その2)
そしてこれはあの有名な実験。
密閉容器の中に入ったこの小さなバケツに液体ヘリウムを汲んで引き揚げると、粘性が無い超流動ヘリウムは容器のガラスの持つ引力に引っ張り上げられて、薄い膜のようになって容器の外から滴り落ちていきます。なんというかこれはもはや超常現象の域です。


液体He超流動実験(その3)
バケツの底に液体ヘリウムが雫になっているのが分かるでしょうか。科学の本とかに載ってる写真では見たことあったけど実際にこの目でその光景を目にするとなんとも驚き。
それにしてもなかなか貴重なものを見ることができました。素晴らしい。


さて、そのあとはCollinsの練習。今回の五月祭では『PADDLE』と『A Whole New World』の2曲を披露することになったのでそれを中心に練習しました。しかしまぁこの時期はスタバンがある分8下もロッカー前も主な練習場所はどこも賑やかですね。


せいろご飯ととろとろ煮セット
そして練習後は渋谷まで歩いていって大戸屋で夕飯。『陸奥湾産ホタテのせいろご飯と本にがり豆腐とチキンのトロトロ煮せっと』というずいぶん長い名前のメニューだったんですが美味しかったです。大戸屋はやはり優秀。まぁ来たのはいつしかのNHKの収録の時以来かなり久しぶりな気もするけど。



かくして21歳の誕生日は実に平凡に終わっていったわけですが、たくさんの人からおめでとうと言ってもらえたし、これはこれで悪くないのかな。まぁメインはもう昨日終わっちゃった感じかもヽ(´ー`)ノ


なんというか二十歳(ハタチ)がもう終わって、人生のピークからこれからどんどん下り坂になっていくのかなーなんて漠然と思ってたんだけれども、


一生懸命打ち込めるものがあって、
日常生活もそれなりに充実してて、
周りにはたくさんの仲間がいて、


そう思うと、きっとこれからももっともっと良い日々が過ごせるんじゃないかなー、と明るく考えられるようになりました。


でもまぁ、ただ一日一日が楽しいだけじゃなくて(もちろんそれ自体も大事だけど)、
大学生として、一人の人間として、音楽をやる者として、
一歩一歩前に進んでいけるような、
後から振り返ってみたときに、あの21歳の時は最高の一年だったよなー、と思えるような。


そんな一年にしたい。


みんな10年ちょっと前は『21』という数字にあれだけ夢と希望を抱いていたんだし、
自分もその頃のように『21』という数字に夢と希望を託して、
これからも一生懸命に頑張っていこうと思います。



これからもどうぞよろしくです(`・ω・´)