大阪ステーションシティ

時空の広場

渋谷に電気屋がオープンしただけでも特集を組むような東京かぶれの在京マスゴミは話題にも触れてないんですが、実は数年前から大阪駅は大規模なリニューアル工事をしていたわけでして。
それがついに『大阪ステーションシティ』という一つの街として今日グランドオープンするとのことだったので、ちょうど帰省している時期にオープンするんだからこれは見に行かないわけにはいかないだろうと鉄研メンバー(それも主にOB)でみんなで見に行ってみました。
梅田のビッグマンのあたりに11時集合だったので阪急電車に乗って行ったら阪急がまず普段と比べてあからさまに混んでたんですが、梅田まで行ったら朝の通勤ラッシュ並みの人ごみ。これは期待がかかります。


というわけで、大量の写真とともにレポ。


大阪駅全景
まずお馴染みの阪急梅田駅〜JR大阪駅を結ぶ連絡通路から全景を見てみる。大阪駅全体を覆う巨大な屋根が出現しているのが分かります。


カリヨン広場
まず行き着くのは水戸岡鋭治氏がデザインを手がけた7つの広場のうちのひとつである『カリヨン広場』。


連絡橋口にて(その1)
そこから連絡橋口のほうへと上がっていくと、上のフロアに行くための階段とエスカレーターが。


連絡橋口にて(その2)
新しく出来た大阪駅の連絡橋口には、JR西日本の在来線の駅としては初めてフルカラーLEDを用いた発車案内が。トワイライトエクスプレスの停車駅案内がとても大阪で見るような駅名じゃない感じになってるんですが、そういえば寝台特急とは表示されないのね。。


時空の広場(その1)
さて、長い行列を並んでさっきの階段をようやく上がったところにあるのが連絡橋口の上にある『時空(とき)の広場』。
金と銀の2つの時計が南北に配置されたこの広場は新しい大阪駅の象徴的な存在。


時空の広場(その2)
ホームの上にかぶさる大きなドーム屋根の下にの広々とした空間。まさにかつてイメージした『近未来の駅』の姿が今ここにあります。


時空の広場(その3)
人ごみをかきわけ、伊勢丹経由でようやく上に上がったところから俯瞰でもう1枚。
横浜駅を筆頭として首都圏の駅はいつ見ても万年工事中のサグラダ・ファミリア状態なのに、これだけの大工事をたったの4年で完成させてしまうあたりは相当立派なもの。あとは駅のホームの屋根が撤去されれば完璧ですね。


エスカレーター
吹き抜けの空間を突き抜け、上のフロアへと空中をまっすぐに伸びるエスカレーターはまさに近未来そのもの。


さて、今日はオープン初日ということもあってあちこちで入場制限が行われ、とにかくどこに行っても人、人、人。数十万人の人が訪れるというだけあって渋谷でも新宿でもかかってこいと言わんばかりの人ごみで、これだけ広いフロアを見て回るだけでも半日がかりです。


和らぎの庭
ノースゲートビルディングの10階にある『和らぎの庭』。7つの広場の中でもここだけ『広場』ではなく『庭』の名前がつけられていて、和モダンな雰囲気の季節感あふれる庭園になっています。


風の広場
さてそこからさらにワンフロア上がると『風の広場』。
なんとも爽やかなデザインはまさに風の広場にふさわしいデザインで、ここからは梅田の北側を一望できます。


風の広場より梅田北ヤードを望む
風の広場より梅田北ヤードを望む。現在梅田北ヤードにある梅田貨物駅は将来的には吹田に移転予定ということでこの光景を見られるのも期間限定なんですが、鉄的にはなかなか美味しいスポットです。


ファミマ!!
風の広場のすぐ傍には『ファミマ!!』とかいうなんともテンションの高そうなファミマが。こんなの初めて見た。
ちなみに同じフロアには鉄道のグッズやらジオラマやらなんやらが展示してあるスペースもあったんですがとんでもない行列だったので今回はパス。


天空の農園入口
そしてここからさらに長ーい階段を上がった先には『天空の農園』とかいう広場があるそうで、、
これだけ入り組んでる中に7つの広場があってしかも最上階に“天空の農園”とかまるでRPGの世界ですね。全ての広場を回ってアイテムを集めて最上階に行ったらボスが現れる的な。それでそのボスを倒したら時空の広場でさらなるイベントが起こるわけですねわかります。w


天空の農園
ワンフロアがそこそこの高さがあるところに11階から14階まで階段を上がるというのは地味にしんどいんですが、その上がった先にある天空の農園とやらがこれ。
ぶどうをはじめとしたいろんな作物が栽培されているほか風力や太陽光発電の設備も設置されていて、なるほど屋上緑化の進化版みたいなもんですな。


天空の農園への通路にて
そして再び風の広場へと戻る階段の途中の踊り場にて。やっぱりゲームの世界っぽい。


さてそこからはひたすら建物内を下っていき、連絡橋口のフロアにようやく戻ってきました。


大阪駅模型
これが大阪駅全体の模型。しかしつくづく凄いもんを作ったなぁ…。


南ゲート広場
そして連絡橋を渡って下りていった先にあるのが『南ゲート広場』。南の玄関口にふさわしい雰囲気です。


ここらでお腹も空いてきたので、幸風りっく氏(仮称)も合流してみんなで昼食タイム。
…とはいっても大阪駅ではどこに行っても行列だらけなので、ここは久々に穴場グルメスポットである大阪駅前ビル方面へ。あの近未来的な駅から昭和40年代の香りたっぷりのディープな空気の駅前ビルとかギャップがなかなかにすごいですな。
で、まぁここは久しぶりにグリル北斗星トルコライスとかもいいよなぁ…と思って歩いて行ったん…ですが!


なんとまさかの行列\(^o^)/えええここまで波及するのか…!?


他の店もいつもの休日とは思えないほど人がたくさんいて正直かなり驚いたんですが、結局は第3ビルの地下にあるキリンケラーヤマトというビアホールレストランに久々に入ってみることに。前にも一度来たことがあったんですが、ここはビールが飲めるようになってからぜひもう一度来たいと思っていたのでちょうど良かった。


黒ビール
というわけで黒ビール。ランチビール230円はお手頃でよろしいですね。
大学生になって夜に飲むということ自体は当たり前になったけどさすがに昼間から飲む週間は無いわけでして、ランチタイムにビールいうのはなかなか贅沢な気分。


カツオムドム
そして『カツオムドム』という、オムライスの上にカツとデミグラスソースがのったなんとも洋食っぽい料理。ビールにもよく合うし美味しかったです(^q^)
しかしサラダとスープもついて、黒ビールを合わせてもこれで980円とかやはり関西クオリティはハンパないです。文化が異なる東西を単純に比較するのは無意味だけど、しかしながら食のクオリティに関しては間違いなく大阪>>東京は自明。


さて、お腹も満たされたところで再び南ゲート広場へ。


水の時計
落ちてくる水滴が時刻や文字や模様を次々と映し出す水の時計は皆思わず見入ってしまうほど。こりゃすごい。


さて、サウスゲートビルディングは主にもともとあった大丸梅田店が増床したもの。
その中には東急ハンズとかも入っててみどころもいろいろ。


太陽の広場
このビルの15〜17階にかけてあるのが『太陽の広場』。
スペインの中庭(パティオ)の知恵を取り入れたとかで、残念ながら太陽は雲に隠れてしまったけど、数々の庭は東京近辺のエキナカのような『単なる駅の商業施設』の枠を超えた、快適な時間を過ごすためのひとつの魅力的な街としての要素が詰め込まれていて実に素敵です。まぁ大阪駅界隈は今まで再開発らしい再開発があまりされていなかったからこそこうして大規模なリニューアルが成り立ったというのもあるのかもしれませんが。


太陽の広場より阪神百貨店方面を望む
ちなみにここからは阪神百貨店方面もバッチリ。屋上遊園地というレトロなものがまだ残っているというのはある意味かなり貴重かもしれない…w


アトリウム広場天井
で、実は7つの広場のうちアトリウム広場をスルーしてしまっていたことが発覚したのでまたはるばる歩いて行ってみる。8層吹き抜けになっているだけあって空間のスケールは圧巻。そしてやっぱりこのエスカレーターが実に未来的で素敵。


アトリウム広場
アトリウム広場の全景…を映すつもりだったもののレンズを広角いっぱいに撮ってもこれが限界。
しかしまぁここといい阿倍野といい西宮ガーデンズといい、ここ最近関西にいろいろ魅力的な施設が出来て関西全体が活気に満ちてきているのはなんとも嬉しいところ。電力不足で東京が薄暗くなっちゃってる間に関西にはもっと頑張って日本経済を動かしていってほしいもんです。


ちなみにそのあとは阪急百貨店で今回は天文部メンバーへのちょっとしたお土産とかを買ってから帰宅。いやーしかしまぁ最近毎日満喫してるな自分。w