9年ぶりの年の瀬

パーティー料理

前にも書いていたように自分は小5の頃まで岡山に住んでいて。
ちょうどその家のあたりは同じ頃に宅地開発が進んだので、私道沿いにだいたい自分と同年代か少し上の子供がいる家族が入居していて。
それは同い年の男の子が一人と7つ離れたそのお兄さんがいた他は1〜6歳程度自分より上のお姉さん達ばかりだったんですが、普段から一緒に遊んでいたし(というよりも面倒を見てもらっていたというほうが正しいかも)、夏にはスイカ割りや花火をしたり、秋になったら地元のお祭りに参加したり、ピアノをうちに習いにきていた人も多かったのでピアノの発表会を開いたり、冬は餅つきをしたりクリスマス会を開いたりしていて、この並びは家族ぐるみの付き合い…というかもはやほとんど家族みたいなもので、7つ離れた弟が生まれるまではずっと一人っ子として育った自分の幼少時代を語るうえで欠かせないポイントなのです。大学生になった今となっても“乙男”キャラとして扱われたりするのはこのお姉様方の存在が大きかったのかなぁ、とふと思ったり。


で、その当時はご近所付き合いなんてこれぐらいが当たり前だと思っていたわけですが、当然そうではないわけで、実際にここまで充実したご近所付き合いをしている人なんて日本全国探しても果たして何万人いるだろうかというレベルだということに気づいたのは西宮でマンション暮らしを始めてからのこと。
それから9年間、ちょくちょく岡山には帰ってきてはいたものの年末はずっと忙しくしていたし、ここ数年に至っては受験でドタバタしていたこともあって岡山のご近所さんとはしばらく疎遠になってたわけですが。


当時一年間で1、2を争うほど大きな楽しみだった『クリスマス会』は、子供たちがみんな大人になっていくにつれて12月のクリスマス前の土曜日から年末の『忘年会』に変わり、今年はそれが今日開かれるというわけで、大学生になって珍しくこの時期にまとまった時間もとれたしということで昨日そのために岡山に帰ってきたというわけなのです。




さて、今日はその忘年会もあったんですがその前に朝からその近所の家の庭でお餅つき。いやーこれも9年ぶり。
昔はずっと親の皆さんがついていたわけですが、今回はもう完全に世代交代で子供達(というか若者達)のヤングパワーで全部ついてしまいました。


つきたてのお餅
普通の餅や豆餅などいろいろ。気がつけばこんなにたくさん!
※例によってカメr(ryなので弟から借りてきたFZ38で撮影


もちろん自分も2回ほどついたんですが、餅なんてつくのは中1のスキー講習会の時以来だからこれも7年ぶりかぁ…。マンション暮らしをしてると年末でも年末気分にはほとんどならないんですが、こうやって近所の人たちと集まって餅つきなんてしてるとホントにThe 年の瀬!な気分になります。いやー懐かしい。


で、餅つきが終わった後は一旦家に帰って昼寝したり日記書いたりして(兵庫県南部の予報に吹雪マークついてるの初めて見たwww)、夕方からはまた別のお家で今度はお待ちかねのご近所8軒合同の忘年会!


忘年会の料理
これも昔からそうだったんですが、ホームパーティーということで主婦の皆さんの本気が炸裂。これでもかと言わんばかりに出てくる豪華な手料理の数々。この写真に写ってるのなんて全体の半分どころか1/3ほどで、全部で数十品にも及ぶラインナップでした。自分が家で宅飲みパーティーを開く時にやたら料理にこだわるのはもちろんこのかつての『クリスマス会』が大きく影響してるわけなんですが、しかしここまでともなると自分なんかには太刀打ちできませんwww


手作りシュトーレン
さらには生地から作った手作りピッツァからこんな手作りシュトーレン、さらには手作りデコレーションケーキも出てくるわけなんですがなんかもうこの感じが懐かしすぎて涙が出そうです。9年経ってもこの素晴らしい雰囲気は変わってなかった…!


そうやってご近所付き合いや親の皆さんはほとんど変わらない一方で月日とともに変わったのは子供たち。みんなもう大学生や社会人になって、彼氏を連れてきてる人もいればもう結婚して旦那と一緒に来てる人もいたりというのはなんとも感慨深いものです。世代交代、かぁ…。
かつてのようなジュースではなくお酒を飲みつつ、変わったようで変わってなかったりビックリするほど変わってたりする懐かしいメンバーで楽しく話す。実に素晴らしいひとときでした。


なんだろう、やっぱりご近所付き合いが豊かなスローライフは本当に素晴らしい。十年かけて失った何かを思い出せたような気がした一日でした。