社会学ワンダーランド

月曜日が午後出勤になるとやっぱり気分的にはだいぶ楽なもんですね。うん。


というわけで今日は3限のスポ身から。今回はバスケの初回だったんですが、まずはチームを決めてそのあと軽く練習して…といった程度でまだゲームは無し。しかしこれだけ運動したのは久しぶりである…w
そして4限の間に2食で鉄研の先輩から借りたノートを使って実験の予習をしつつ、続く5限はフランス語会話(初級)を受ける…つもりではいたんですが、一緒に受けようか的なことを話していたクラスの友達は結局学術俯瞰講義を受けるらしいし1学期からの続きのプログラムなのに2学期から単身で乗り込むだけの勇気も実力も無いので自分も学術俯瞰講義なるものに行ってみることに。
この講義は、駒場の奥にある18号館という新しくてやたら高い建物に併設されている『18号館ホール』で、毎週あるテーマに沿って毎回ある種の講演会にも近いような講義が繰り広げられるというもの。主題科目なので点数はつかないんですが、毎回出席してるだけで単位は来る科目です。
この月5の学術俯瞰講義のテーマは『社会学ワンダーランド』で、社会学にまつわるいろんな話が聴けるんですが、こういう分野の話は個人的に結構興味があったりするので面白かったです。話も聴きつつ実験のノートも書き終わったし一石二鳥。
その講義の中で記憶に残った部分を少し抜粋。


・『厨二病="俺最強"のロジック』
…www
しかしこれについては正直どうなんだろうなぁ、、その人曰く『唯一自分だけが正しい世界の見方を知っている=他は皆間違っている』と思い込むことだそうですが、中二病が自己を唯一の、あるいは特別な存在だと思いたがるのはまぁいいとしてもさすがにこれはあまりに一側面的な捉え方なんじゃないかなぁ…と。実際はこんな単純な一言で片付くものではない気がするのです。。
『強い』あるいは『優れている』と万人が納得する方向に進むよりも、自己が既定の概念(例えて言うなれば世間の常識)を覆した存在であることに優越感を覚えようとする傾向があるのが中二病の一種の特徴ではあるけど、他と比べて自分が最強だと思い込むのはどちらかというと小学生が好みそうなイメージかも。
まぁ敢えて『最強』という言葉を流用するならば、社会一般における価値観の尺度の中での最強を目指すのではなく、そういった既存の価値観を否定して自己が持ち出した新たな価値観の中で自己を最強(特別な存在)と位置づけたがる。中二病の正体をざっくり語ればこんな感じなんじゃないかなぁ、という気がしました。いわゆる邪気眼とかは特殊な能力を備えているという意味で一種の特別性なわけだし。


・『少年の凶悪犯罪は増えたと言われているが、日本では70〜80年代を境に、数で見ても世代間の比較で見ても若者が人を殺さず中年が人を殺す時代になった。これは数ある先進国の中でも異例』


・『最先端を語ることの怖さ:最先端を語ることでマスコミなどに注目を浴びる→忙しくなる→最新のデータなどにしっかり目を通す時間が無くなる→結果的に最先端ではなくなってしまう。だからテレビとかにしょっちゅう出てくるような“最先端”の人が本当に最先端であることはまずない』


・『殺人が稀になればなるほど期待水準が高くなり、個々の事件が大きな悲劇に感じられ常識では理解不能になる→動機不明の凶悪犯罪が増えたような擬似的感覚に陥る』


とまぁこんな感じで、なるほどなぁ、と思えることからこれは違うんじゃないかなぁ、と思うようなことまで興味深い話が目白押しでした。ちなみに日本は何かあったら他人を殺さず自分を殺す社会、アメリカは自分を殺さず他人は殺す社会、東欧圏(特に旧ソ連)は他人も殺すし自分も殺す社会というのが自殺率と他殺率のデータから分かるようで。ふむ。。
そんなわけでなかなか面白かったので、来週以降もこの時間帯はこの学術俯瞰講義を受けることになりそうです。


続いて全体会…なんですがその前に食堂で夕飯に東北フェアの八戸煮干しラーメンを食べていたらふと姫路のえきそばが頭をよぎった。なぜだろうダシの組成が微妙に似てるんだろうか…?


そして全体会では今回はRAG FAIRの『空がきれい』の機材発表。せっかくフィードバックがもらえる機会だし、普段はやらないようなパートに敢えて挑戦してみるのも面白いしみんなが予想しなかったことをやってあっと驚かせるのもなかなか楽しいのでベースに初挑戦してみました(まぁ実際にはオープンライブで一度だけやったことがあるんだけど)。わりと反応は上々だったみたいだし個人的にもなかなか上手く出来たので今回は満足…かな?
本当ならその後ハイスク企画の練習があるんですが、こちらは流石に出てると明日の追試が本気で死ねるのでパス。力学ェ…