庭内移動

はまかぜ車内と明石海峡大橋

もうこれだけ岡山とか西宮を鉄道で行き来してると感覚的にはもはや庭みたいなものなんですが、岡山では旧友はあちこちに散ってるし高専の友達はどうせ学校始まってるしで誰か会う人もいないってことで大抵の用事は終わり。というわけで今日はその『庭内移動』。


父親は仕事に出かけているので今回は重たい荷物を背負って東岡山駅まで歩いて行かないといけないんですが、一日雨は降らない予報だったはずなのに家を出る前にいきなり雨が降ってきたのには参りました。でも幸い家を出る頃には止んでくれたので助かりましたが。


さて、東岡山駅では姫路→三ノ宮の自由席特急券も購入し、山陽本線の相生行きに乗り込みます。115系A編成の4連。幸いカフェオレでした。
この区間をだらだらど鈍行で移動するのも久しぶりですが以前から特に変わったこともなく、遅いのも相変わらず。
相生からは新快速に乗り換えて芦屋まで…ではなく今回は姫路で乗り換えなんですが、その新快速が数分遅れで到着したので姫路まではいつもの流し運転ではなく回復運転で駅間ごとに120km/h出して飛ばしてたのには燃えた…w



天ぷらえきそば
で、姫路を通る時に生じる必須イベントといえばもはや言うまでもなくこのえきそば。本場(姫路)で食べるえきそばは久しぶりなんですが、今日は多少味が薄めだった気がするのと若干ネギが少なかった気がする以外はやはり変わらぬ味でした。タイムサービス時間帯はお得でよろしいです。


そして姫路からはいよいよ本日のメインイベント・特急はまかぜ
駅の売店で飲み物などを購入した後で播但線ホームで待つこと数分、いよいよ列車がやってきました。


キハ181系はまかぜ@姫路
とうとう11月に引退が決まってしまった日本最後のキハ181系


姫路まではそこそこの乗車率だったもののやはり姫路で一気に人が降り、車内はガラガラに。そこを敢えて姫路から乗り込む自分は乗り鉄
当時としては非常に高出力なエンジンを積んだ特急車両だったこのキハ181系ですが、それでもやはり気動車なので加速性能は劣るし最高速度も120km/hということで、今では他の車両に追われて走る立場になってしまいました。
しかしこのはまかぜ4号はすぐ数分後に新快速が追いかけてくるスジということもあってその分かなりの爆走が楽しめるわけでして。
ひっきりなしに音を立てて唸るエンジンに、120km/hものスピードが出ていることを感じさせないような重厚かつ安定した走り。このどっしりと構えた感じは最近の軽快に走る気動車特急には真似できません。


列車は加古川西明石を通過して明石に到着。そして明石を出てしばらくすると、瀬戸内海とそこに架かる明石海峡大橋が見えてきます。


はまかぜ車内と明石海峡大橋
ちゃんと明石海峡大橋の説明のアナウンスがあるあたりに、やはりこの列車がれっきとした特急であるということを実感させられます。


神戸を過ぎるとほどなくして下車駅・三ノ宮に到着。
古くは岡山に住んでいた頃、急行砂丘の後釜にあたる智頭急行経由の特急いなば号で毎回見ていたキハ181系
さらに中学に入ってからは、高校卒業までの6年もの間毎日のように爆音と黒煙を上げて走る姿を端から眺めていたキハ181系
これほど長らく日常に溶け込んでいたのに、実はまだ一度たりとも乗ったことがなかったキハ181系
そして、今回とうとう引退直前になって、最後の機会だと思って最初で最後の乗車を果たしたのです。


一度きりだったけど、1000円足らずの特急料金を払って得たものはきっと何かpricelessな、この先もよき思い出として残るであろう乗車体験でした。
キハ181系、お疲れさまでした。


それにしても岡山→関西の3時間半ほどの道のりがあっという間に感じてしまうのは…やはり旅行のしすぎなんでしょうかね(^ω^)