生・大文字

大文字送り火

今日は昼頃からまたピアノを弾いたりしているとずいぶん家を出るのが遅くなっちゃったんですが、久々に京都へ。
久々の阪急電車に乗って、河原町からは京都市バスに乗って北白川のほうにある台氏(仮称)の下宿へ!と思ってたんですが、せっかく親のPiTaPa借りて来たのに京都市バスってまだICカード対応してないのね;;
…なんてことを考えてるうちに降りるはずのバス停を過ぎてしまっていたようで、気がついたらあれもう終点!?
というわけでなんや知らんけど北白川仕伏町まで来てしまいました/(^o^)\


しかし実はこのバス停、バスヲタの中ではよく知られているという結構面白い光景が見ることができることで有名なところ。
今まで走ってきたこの道路はこのまま滋賀県のほうへ抜けるようになっているんですが、バスの折り返しができるような広いスペースなどどこにもないわけでして。
で、そんな道の途中でどうするかというと…


北白川仕伏町のバス転回風景
なんと丁字路の分かれ道に突っ込む…!!
そしてそのままバックして向きを変えるというなんとも強引なことを1時間に平均3〜4回のペースでやっているというなんともとんでもないバス停です。
ちなみにこうして転回をしている間はこの結構な交通量のある道路を通る車の流れをいちいちせき止めるので、そのための係員が始発から終バスまで常駐しているのです。ここまでやるか…w


さて、そんなわけで結果オーライ的に面白い光景も見ることが出来たのでそのままてくてく歩いていって台氏(仮称)と合流。彼と会うのはGW以来なので実に3ヶ月ぶり。
久しぶりに会えたのでテンションも相当上がってたんですが、そのまま台氏(仮称)の下宿へ上がり込んでまったりと。


送り火饅頭
用意してくれていた五山の送り火をイメージしたお饅頭。
そう、今日この時間にここに来た一番の目的とは何を隠そうこの五山の送り火。今まで関西に住んでいたのにまだ一度も生で見たことが無かったんですよねー。まぁそれを言ったら祇園祭天神祭もまだ見たことはないんだけど。
…しかしどうでもいいけどこの饅頭の大文字と左大文字の違いがよく分からん…w


さて、例の饅頭と水ようかんをごちそうになったりしつつもいかんせん行った時間が既に夕方だったのであまりゆったりしてる暇は無く、大文字の点火が20:00というわけでそれまでに夕食を取っておきたい。
そんなわけで台氏(仮称)と一緒に京大界隈の店をいろいろ漁るも、いつになく人が多かったり定休日だったりしてなかなか良い店が見つからず、あちこち探しまわった挙げ句ASH FORKというアメリカンレストラン的な良さげなお店があったのでそこへ。
店内はオールドアメリカンな雰囲気に包まれていて、アメリカが一番輝いていた時代はその頃だと思っている自分としてはこの感じなんか好きです。


ジャンバラヤ@ASH FORK
ジャンバラヤ。ライスの上に野菜やチーズ入りのトマトソース、さらに唐揚げがのっかってるライスプレートで、揚げ物がなぜか唐揚げだったりなぜか味噌汁がついてくるという点を除いてはいかにもアメリカン。たまにはこういうのもいいかも(^ω^)
で、これを食べつつお互いにアカペラサークルの話とかをいろいろと。どうも話を聞いてると京大のアカペラサークルは音楽的にはかなりストイックで競争も厳しいんだけどどうも放任主義とかそんな感じでお世辞にも初心者に親切とは言えないようで、あと噂によると阪大のそれはやたら体育会系だったり、もちろんそれはそれで良さもあるんだろうけど上期と下期の交流もさかんでサポートも手厚くわりと和気あいあいとしてる東大の我らがLaVoceはサークル内の環境とか雰囲気という面では正直相当恵まれてるんだなぁ、と感じました。
せっかくそんな良いところでやってるんだからこれからもその恩恵に思いっきりあずかっていかないと、ね。


さて、夕食後はいよいよお待ちかねの五山の送り火
さすがに高い建物の上とかでもない限り6つの送り火を全て綺麗に見ることなど到底不可能なので、今回はとりあえず近場で『大文字』と『妙法』の『法』はわりときれいに見えるという御蔭橋に狙いを定めることに。まぁ写真的には大文字さえしっかり撮れれば話題性としては十分だしね。
というわけで鴨川のほうに向かって歩いていると、どうやら途中の交差点のところから交通規制で車両進入禁止にしているようで。で、そのあたりで三脚を構えてる人がいるなぁと思ったらなんとここから大文字が綺麗に見えるらしい。ほう!
一応時間があったので御蔭橋にも行ってみたんですが、信号機の光とかが鬱陶しいこともあってどう考えてもさっきの場所が一番のスポットだったのでそこに戻る。そしてその途中で灘校時代の同級生に遭遇したので一緒に回ることに。てかこんな偶然にこんな良いスポットが見つかっていいものなのだろうか…!?


そして20時。五山の送り火のトップバッターにして代表格、大文字にいよいよ火がつきます。


大文字(その1)
最初はまだ火力もあまり強くないので、敢えてピントを外すことによって印象的な感じで撮ってみる。


そうしているうちにいよいよ火の勢いも強くなってきて、だんだんと人も少しずつ増えてきました。今までテレビとかで大文字は何度も見たことはあったけど、実際にこうして生大文字を見てみるとまるっきり感動が違う…!


大文字と街の風景
民家の立ち並ぶ通りの奥にそびえ立つ山の上で燃え上がる『大』の字。


大文字(その2)
このたった1文字を拝めただけでも今日ここまでやって来た価値は十分にありました。いやはややっぱりこういうのは一度生で見ないと分からんもんやねぇ…。


さてまぁ十分満足したとはいってもせっかく見れるなら『法』の字も見ておきたいということで、再び御蔭橋へと歩いて向かうことに。


『法』
出町柳のような観光客が押し掛ける場所とは違ってここはいかにも地元民といった感じの人が集まっていましたが、『妙法』の2文字のうちの『法』の字はバッチリ見えました。あの2文字って近くで燃やしてるとばかり思っていたのであれほど場所が離れているというのは正直意外でしたが…。


『法』と鴨川
そして欄干にカメラを置いて長時間露光。レンズの収差の加減か何かで変な像が出てるのが若干できてしまってはいるんですが、それでもやっぱり写りは良いあたりは流石。とにかく暗いところでの撮影になると一眼レフの威力が急に上がるのですごいです。


それを見た後はてくてく歩いていき、下鴨神社の近くで奇跡的ながらわずかに左大文字もチラリと見える。なるほどあれが左大文字かぁ…。
そして数日前の友達のボイスのおかげで無性に抹茶かき氷が食べたくなったのでどこか店を探していたら、出町柳のいせはんという甘味処がまだ開いていたので3人でそこに入ることにしました。


宇治金時かき氷@いせはん
大粒の小豆と味わい深い抹茶、そして巷の出店などで売っているようなかき氷とは比べ物にならないような、粒子の細かく口溶けの柔らかなかき氷。納涼という言葉がよく似合う和の夏の味でした。
そしてその店で22時の閉店まで楽しくお喋りをして、出町柳から京阪で四条まで出てから阪急に乗って帰ってきました。
結局家に着いたのは23:30頃。でも夕方からだとは思えないほど濃い時間を過ごせて有意義な一日でした。