東海道帰京の旅

373系普通東京行き@静岡

一週間なんてのはつくづく早いもので、せっかく関西に戻ってきたのにもう東京に戻らないといけないとはねぇ…。まぁ戻らないといけないとはいっても半分合宿とかその他のリア充イベントのために一週間だけ『一旦戻ってくる』ぐらいの感じだったりしなくもないんですが。


しかし帰るとはいっても新幹線なんてブルジョワなものは今回も使わずひたすら在来線移動('A`)
まぁ乗り鉄趣味があるとこういう安上がりの移動でもその道中を楽しめるというのが素晴らしい強みではあるんですが、それにしても東海道をだらだら上るのはもう何度もやってきてるのでそうわくわくするようなものでもないとなると今度はいかに楽なダイヤで帰るかというのが重要視されてくるわけで。


そんなわけで朝から出るなんてことはせず、昼食をとってから芦屋12:45発の新快速に乗車。
欲しかった香水を母親が実は1年も前に買ってくれていたことが判明したり、あとは芦屋の大丸でちょっとしたお土産としてアンリのフィナンシェを買ったりいろいろしたんですが面倒なので詳しくは割愛。


さて、新快速ではもちろん大阪で一気に客が入れ替わるので窓側席をゲットし、そのまま米原まで。
米原といえばいつもここで評判の駅弁を買いたいのにことごとく朝方に通過してしまうのでまだ販売されてないという状態だったので、今回はちょうどいい機会やなぁと思って臨時の駅弁売り場で『湖北のおはなし』という駅弁を購入し、そのまま大垣行きの117系100番台に乗車。0番台とは違って一段下降窓が連窓になっているタイプなのですっきりしていて、転クロの車内も足を伸ばして座れるしこれは良い車。
伊吹山を左手に見つつ30分少々乗った後は大垣から乗り換えるわけですが、このまま乗り換えても豊橋行きの新快速は結構混んでそうな感じだったので一本落とし、1番線で次の快速を待っていたら313系5000番台付きの8連で到着。こりゃ空いてていいわ(^ω^)


そんなわけで久々の313系。シートも良いし音は静かだし窓も大きいし実によく出来た車両です。むしろ良く出来すぎててつまらないぐらい出来の良い車。個人的には223系や221系のようなシックなテイストのほうが好みだったりするんですがこの明るく爽やかな車内もなかなか悪くない。
名古屋まではガラガラの状態で進み、名古屋からは一気に人が乗ってくる。隣に乗ってきたおばちゃんは会話の内容から察するにどうやら鹿児島の川内のほうから帰ってきた様子…お疲れさまです。


東海道本線の車窓
今日は天気も非常に良く、透き通った青空と濃尾平野に広がる田園風景がなかなか開放的で気持ち良いです。


さて豊橋に着いてからは乗り換え。始発から終着までわずか30分ほどの豊橋から浜松までの区間列車というのもなんかねぇ…。東海の静岡近辺はロングシートだらけという他にダイヤ的にもことごとく分断しまくってるのがどうにも面倒…しかもいちいち階段の昇り降りが発生するような乗り継ぎにしてあるところは裏の意図を感じざるを得ない。。


途中の鷲津のあたりでは、いつしか幸風りっく氏(仮称)と東海道を上っていた時に見つけて『パーラー大字』に空目して爆笑した噂の『パーラー大学』とかいう名前のパチンコ屋を今回こそはバッチリ写真に撮ってきました。てか大字じゃなくて大学だとしても相当変な名前な気がしなくもない…w
パーラー大学
しかしこれ人の気配が全然無いんだけどちゃんと営業してるんだよね…!?
なるほど大字というだけあってそんなとこまで田舎度全開なのが素晴らしい←



豊橋からは117系に乗り浜松到着。
ここからは沼津行きに乗ることになるんですがこれが言うまでもなくロングシートの211系5000番台5連トイレ無し。そろそろ夕ラッシュ時間帯にもかかってくることもあって立ち客が出るほどの混雑(静岡ではいつものこと)で、結局ほぼ全区間にわたって目の前に立ち客がいるおかげで外の景色もほとんど見えず、冷房も効かずひたすら蒸し暑い車内でのボロロングに狭苦しく腰掛けての1時間半は退屈の極みでした。。これだから混んでるロングシートは…こんなことならもしドラ持って来ればよかった('A`)


さて静岡着。もちろんこのまま乗ってたら沼津まで連れて行ってくれるんですがそんなのはこっちから願い下げで、ホームでとりあえず蕎麦でも食べて19:30発の東京行きの入線を待つ。


373系普通東京行き@静岡
この東京行き、もともとはムーンライトながらの送り込み運用として373系を東京まで持っていくために存在したんですが、定期ながらが廃止された後もなぜかこの送り込みと早朝の返却運用だけはそのまま残っているという奇妙なことになっていて、373系を夜に東京まで持っていってそのまま一泊させて翌朝静岡まで持って帰ってくるという変な運用。
しかし特急型の373系でしかも東京まで直通できるとなると乗る側としては乗り得極まりない美味しい列車なわけでしてこれを狙わない手はない。しかも静岡地区では最長の9両編成ときたもんだから実に最強。


普通静岡行き案内表示@静岡
当然窓側の良い席をゲットして、ここからは快適なリクライニングシートで3時間の旅。誰がどう見てもアスペクト比がおかしいことに定評のある静岡県を乗り切るには最適なこの列車、噂には聞いてたけど乗るのは実は初めてだったりします。


湖北のおはなし
そんなこんなでもうちょうどいい時間になってきたので、米原で買った『湖北のおはなし』を早速開けてみることに。
1100円とお値段はやや高めですが、季節のおこわの他にもとろけるように柔らかく旨味のある鴨肉のローストをはじめとした質の高い山の幸のおかずが盛りだくさんで、なるほどこれは評判になるだけのことはあると納得できる美味しさでした。


熱海からはいよいよ東日本区間。さっきの区間では9両は地域最長だったのにこっちでは最短というあたりはなんとも面白い。
熱海や湯河原から結構乗ってはきたもののまだまだ空いていた車内は小田原からだんだんと混み始め、さらに藤沢あたりからは海に行った帰りと思われる客もぞろぞろ乗り込んできて結構な混雑に。意外と混むのねこの列車。
横浜のあたりまで来ると、線形の良さのわりには急にやる気の感じられない走りっぷりになった気もしなくもないんですがこの流し走行がJR東日本クオリティ。まぁその横を京急がぶち抜いていくという構図は車種が変わってもやはり同じですねヽ(´ー`)ノ


そしてほどなくして品川、新橋を過ぎ、終点東京に到着。ここからは普通に中央線と京王線を乗り継いで日付の変わる直前に家に帰ってきました。やれやれ接続がいまいちなおかげで家に着くまで11時間近くもかかりました。疲れたー。。

車番・乗車距離

芦屋〜米原東海道本線・新快速/長浜、クモハ223-3034
米原〜大垣:東海道本線・普通/大垣、クハ116-207
大垣〜豊橋東海道本線・快速/豊橋クモハ313-5008
豊橋〜浜松:東海道本線・普通/浜松、モハ117-54
浜松〜静岡:東海道本線・普通/沼津、クモハ211-6009
静岡〜東京:東海道本線・普通/東京、クモハ373-9
東京〜新宿:中央本線・中央特快/高尾、クハE233-510
新宿〜つつじヶ丘:京王線・急行/高幡不動、8252
つつじヶ丘〜布田:京王線・各停/高幡不動、8180


●乗車距離(1日):602.0km