ノンアルコールコンパ

駒場の夜明け

前日からの続きになるんですが、7/14の夜、全体会の後はみんなでコンパ!!というわけで和館へ。


ところで和館というのは駒場キャンパスの生協とか食堂とか図書館があるコミプラの一帯のさらに奥にある建物で、
コンクリート打ちっ放しのモダンな外観からはちょっと意外なでっかい和室がいくつも並んでいて、それをほぼタダ同然の値段で借りることができてしかも宿泊までできる!!というなかなか素敵な施設なのです。


もちろん当然大学内にそんな施設があったら大学公認の呑み場として大活躍することは言うまでもないわけでして、
居酒屋での飲みや宅飲みに加えて新たな楽しみ方である『和館飲み』というコンパは学内ではすっかり浸透していたわけ…ですが、
ちょうど1年程前に文I,IIのとある自重しないクラスが盛大にやらかして急性アルコール中毒患者まで出しちゃってくれて、そのおかげで以後教授同席の場合以外では飲酒禁止になってしまったので今ではもはやその利用価値の大半を失った単なる無用の長物なのです。。


が、我らがLaVoceはその無用の長物になんとか価値を見いだそうと果敢にもそこでコンパに挑むことに。
ぶっちゃけ当初はこっそりお酒持ち込もうか的な話も出ていたし、実際Twitterとか見てる限りでは平気で飲酒してる集団も結構いるっぽいんですが、
学友会からの度重なる脅しともとれるような通知もあり、また新人ライブが開かれる予定の駒場小空間が借りられなくなっちゃうとマズいわけでして、そこまでのリスクを背負ってまで酒を飲むことも無かろうというわけで企画されたのが、前代未聞の


ノンアルコールコンパ


だったわけですね、はい。


まぁ自分はそれほどお酒には拘らないし、ぶっちゃけ缶チューハイとか不味い酒飲んでるよりはカルピスウォーターでも飲んでるほうが好きなタチなので別に全然構わなかったんですが、問題はやっぱりみんなのテンションがいつまで保つかという点。これが結構見物ですな。
そんなことを考えつつもコンパがスタートしたんですが、
とりあえずまぁ最初普通に盛り上がる。
途中もそこそこ盛り上がる。
日付が過ぎるとテンションをバリバリに保ってる人(ex.自分)とそろそろ失速し始める人に分かれる。
深夜遅くなると一部の人たちでまったり話をしてるけど、セブンに買い物に行ったり店の前で呑んでる端から見るとただのDQN集団にしか見えない東大生とかが出現したりしてだんだんと過疎りはじめる…。
ちなみに自分も途中でみんなとセブンに行って夜食を買ってきて食べたり。しかしこんな深夜にまともにカップ麺食べたりしたのっていつ以来だろう…高1のバンドの合宿の時を思い出すけどもしかしたらそれ以来だったりして。
その後は朝に近づくにしたがってだんだんと深い眠りの底へと落ちてゆく人が増え始める。
残った人たちでまったりと恋バナトークに花を咲かせたり(リア充乙)、La Voceの上期の人たちのカップリング事情をいろいろ知ってビックリしたり、
いろいろと他愛無い話をしつつもそのうち持って行ったトランプをやり始めたりしていたけど、
寝る人が増えるのにしたがって語り合う人たちは徐々に外へと出てゆく。


そして空が少しずつ色を取り戻す。朝が来る。


暗闇に包まれた誰もいないキャンパスが一筋の朝日に照らされて輝き出す。


辺り一面が群青色の空気と朱色の光に満たされる。


駒場の夜明け(その1)
いつも人であふれ返っているコミプラにも人っ子一人いない。この広い空間を、今自分が独り占めをしているような感覚。


駒場の夜明け(その2)
静寂に包まれた銀杏並木。


駒場の夜明け(その3)
誰もいない陸上トラックの真上に広がる広い広い空。深い蒼に染まった透き通った空。


駒場の夜明け(その4)
大木の後ろから朝日が差し込む。


駒場の夜明け(その5)
時が止まってしまったかのような食堂のテラス。


駒場の夜明け(その6)
そして全てが朱色に輝き始める。


普段は賑やかな駒場キャンパスの、夜明け前の誰もいない姿。
この新鮮で澄み渡った空間にいることが出来ただけでも、自分にとっては徹夜した意味は十分あったと言えたんじゃないかなぁ、と思いました。


まぁコンパ自体も一応成功だったと言える…のかな!?
今まであんまり絡んだことのなかったいろんな人ともまた仲良くなれたし、参加した人数が思ったより少なかったって点以外はそれなりに良かったとは思うんだけれども。




ちなみにその後は14期の5人ほどで朝マックしてから1限生命科学の補講を受ける。原師の生命科学も実は今日が最後だったんですが、最後まで熱意に溢れた素晴らしい授業でした。
そして帰ってシャワー浴びてお昼食べて14時に寝る。



…起きたら24時でした。


静かな静寂の中に一人目が覚めて、なんだか終末の暗闇の世界に自分一人取り残されたような変な感覚に陥ってとても不思議な気分になりました。
…うん、ネットで世界と繋がっていて本当に良かった。本当に。