阪神なんば線

奈良駅と阪神電車

今日は朝10時からのゴスのチケット予約の電話をしようと思って9時過ぎに起きてはみたものの、家族が誰も起きる気配が無かったのでまぁ9:40ぐらいにもう一度起きるかとアラームをセットして二度寝したらなぜか次起きたのは10:30…orz
当然チケットは完売でほとんど望みのないキャンセル待ちが限度でした。というわけで朝からテンションだだ下がり。


一気にやる気が吹っ飛んだので、なんとかしてテンション回復しようと昼頃から家を出て今日はようやく阪神なんば線へ行ってみることに。
てことで、まずは阪急を乗り継いで今津へ。


阪神1209F快急@今津
まずやって来た1000系の快急。うわーホントに奈良行きだ…。


阪神8239F黄色直特@今津
続いて8000系赤胴車の黄色直特。今回の改正で三宮〜須磨まで各駅停車とかいうひどいことになってて地元のJKにまで終わってると愚痴られる始末。『直通はするけど特に急がない』、略して直通特急


阪神2207F@今津
まだまだ頑張る2000系。直特の幕は入ってるらしいけど運用には入っていない様子。これが入ってくれたら面白いんだけどなぁ…。


山陽5020F時のまちラッピング@今津
そしてカメラを構えてたら今日もやってきた、時のまちラッピングの山陽5020F。これほどわずかの時間しか撮ってないのに2回も続けてやってくるとはなかなかの運です。


近鉄9821F快急@今津
そしてとうとう出てきたシリーズ21。これが阪神の線路を我が物顔で走る日がとうとうやってきました。しかしこうして改めて見るとやっぱり近鉄車って同じ6連でも相当デカいのね。


で、ちょうど反対側から近鉄の赤いやつ(形式忘れた)の快急がやって来たのでそれに飛び乗って三宮へ。ほとんどの列車はかなり空いてるのに快急だけはかなりの乗車率です。他のどっかの地下鉄や京阪の新線と違って出足はかなり好調のようですね。ただ、この列車も増解結で手間取ったのか3分遅れてました。
三宮に着いた後は一旦新開地まで行って久々に高速そばへ。ここのぼっかけそばは個人的には結構気に入ってたり。ダシが甘めなのがここの味の特徴。
その後例の『区間直特』で三宮へ。シリーズ21が停まってたもののこれのベンチみたいなロングシートで奈良まで行った日には確実にお尻が痛くなること請け合いなのでもう一本待ってみる。20分待ってやってきたのは5800系。自分の期待通り見事にL/Cカーが来た…まではよかったんですがなんと今日はオールロングで激しく萎える。ちなみにこの後近鉄線内運用も含めて自分が今日目撃したL/Cカーは全てオールロングでした。これが所謂宝の持ち腐れってやつですね。
とはいっても午後2時台後半というと一番空いてる時間帯なわけで、立ち客さえいなければロングシートでも真ん中のほうに座れば目の前に車窓が広がるのでこれはこれで悪くない。L/Cカーなので座り心地も上々。


近鉄車の車窓@阪神本線
近鉄車から見る六甲山というのは実に新鮮なものです。


その調子で尼崎に着いたら、いよいよここからは話題の阪神なんば線
まずは旧西大阪線区間なわけですが、これが予想に反してなかなかの軽快な飛ばしっぷり。そりゃまぁかつては野田〜尼崎間の高速バイパス線として計画されていたこともあるぐらいなので線形自体は途中まではかなり良いんですが、正直これほどいい走りだとは思っていませんでした。これで平日昼間のこれが『区間快急』でさえなければどれほど良かったことか。
しかしこの路線、ついこの間までは年代物の片扉車とかが4連でトコトコ走っていただけのただの支線だったわけで、そこが今では10連の阪神車や近鉄車がかっ飛ばして行くという恐ろしい路線に。このあまりにも激しいギャップには驚かざるを得ません。もっとも、この路線自体は30〜40年越しの計画が今になってようやく実現したものだったりするわけですが。


そして西九条から先は新線区間
列車はすぐに半透明のシェルターの中を走り始めます。まぁこのシェルター自体は九条周辺のややこしい住民との格闘の産物という色合いが強いんですが、半透明のシェルターの中を近代的な列車が駆け抜けて行くなんて数十年前の人たちが描いた『未来都市』の想像図みたいでなかなかカッコ良かったり。
いかにもシールド工法といった感じのトンネルを抜けた先の新線の地下駅もなかなか凝っていて、これがあの阪神の路線であるなんて雰囲気は微塵もありません。特にドーム前なんかはレンガの壁で天井も高くてなかなかいい雰囲気なんですが、どこかで見たことある雰囲気だと思ったらそういえばみなとみらい線元町・中華街によく似てる気が。
桜川で乗務員交代があって、その後難波の手前で抑止を食らってからいよいよ『大阪難波』の駅へ。ここからは近鉄に突入です。
列車は鶴橋までは各駅に停まった後、近鉄らしいお世辞にも爆走とは言えないノロノロ走行で、東花園近くで抑止を食らったりしつつも石切の坂を登っていって眼下に広がる大阪の市街。いつ見てもこの風景はなかなかのもの。
そのまま生駒トンネルを抜ければそこは奈良県。というわけで自分はなぜか学園前まで行ってから降りて反対側へ行き石切に戻ってちょっと撮影タイム。


阪神1208F区準@石切
阪神車の近鉄線内閉じ込め運用こそ見かけなかったものの、阪神には存在しない区間準急という種別の阪神1000系を発見。これはなかなか新しい。


近鉄8619F@石切
阪神線内には乗り入れできない近鉄の旧型車。こちらは幕が『難波』になってます。


近鉄9826F快急@石切
シリーズ21の三宮行き快急近鉄線内では近鉄用の種別幕なので赤い快急阪神では昼間消されてる前照灯や種別灯もバッチリ点いてるので真っ白なHIDがなかなかカッコいいのです。


近鉄5802F急行@石切
阪神乗り入れ対応車の5800系の場合はちゃんと行き先が『大阪難波』になってるんですな。


近鉄5804F快急@石切
シリーズ21阪神乗り入れもそうなんですが、それ以上に昔ながらの近鉄車が『三宮』の幕を出して走ってる姿を見ると本気でなんか信じられません。


本当ならここで近鉄特急とか、新生駒トンネルからヌッと顔を出してる阪神車とかも撮りたかったんですが時間の都合とかもあるので断念。


というわけで急行で奈良へ。
本当はこの後の阪神快急の先頭の席を確保して…と思ったら早々と先客がいたので一本パスすることに。幸いこの1本後も阪神車の運用なんですが、ただ時間が一本落とすと20分以上余裕で開いてしまうのがちょっと辛いところ。
せっかくなので、その一本落とす10連の阪神車はいろいろ撮ってみることに。
阪神9209F快急@奈良
阪神車でも近鉄線内では『赤い快急』。


さらにもう1枚。
阪神9209F&近鉄伊勢志摩ライナー@奈良
阪神電車伊勢志摩ライナー…ぶっちゃけ今まででは考えられなかったこんな並びが実現してるあたりが未だに半ば信じられません。何なのよこれ…!!


そしてこの10連快急を見送って、次の快急ではなんとか目的の場所を確保できたものの、基本8両以上が原則のはずの休日の奈良線快急にも関わらず6両編成(実は行きがけもそうだったんですが)はかなりの乗車率になって、市街地が近づくにつれ帰宅ラッシュ以上の超満員に。やっぱり阪神車の6連では確実に輸送力不足のようで…。
とはいえ普通に一番前の席でかぶりつきしてるだけならいくら混んだところで関係ないわけで、多少首は痛くなりつつも奈良から西宮まで新線を含めた前面展望を堪能してから香櫨園経由で帰宅。阪神電車平城宮跡のど真ん中を抜けて生駒のトンネルを越え、大阪湾までを一望しながら、名古屋線との複々線を突っ切って鶴橋を通って難波に滑り込むという体験は実に刺激的でした。


やはり今日乗ってみた感じでは、特に土休日の観光やら買い物やらといった点においては奈良〜ミナミ〜甲子園〜三宮というラインは相当な需要が見込めそうな感じですね。これからダイヤ改正のたびにどう発展していくのか気になる路線でした。