いろいろ振り返ってみる。

さて、書く書く言っておきながらずっと後回しにしていたあの話。


ご存知の通り、自分は今年東大を受けたわけですが、まぁ見事に桜散りました。というよりまず咲いてもいなかったのかもしれませんが。
で、せっかくの機会なのでそれの原因だとか、あとは今後の方針だとかをいろいろ考えてみようかな、と。


●敗因など●
まぁいろんな出来事が複雑に絡み合ってこの現在というものが成り立ってるわけで、ひとつの出来事についてその原因を明確に決めつけるということは不可能なんですが、その中でもわりと結果を左右するきっかけになったんじゃないかなぁと思われることをいろいろまとめてみると、


・高校時代に遊びすぎた
これがまずひとつ。周りが結構受験モードに入ってる中でずいぶんと緊張感のない楽しい高校生活をエンジョイしてきたわけで、その分のツケが回ってくるのはある意味当然のこと。
ただ、楽しむことと受かることが両立するほどの超越したアタマを持っている一部のgeniusはほっといて、高校生活を楽しむことと大学に現役合格することという2つの選択肢の中からどちらか1つを犠牲にしなければならなかったとすると、自分の場合は一度しかない高校生活を思う存分楽しむほうを選んでいたでしょうし、結果的にそうなった現状から振り返っても特に後悔とかはないです。むしろ、高校生活を捨てて受験勉強に勤しんでいたら仮に一発合格していたとしても大学に入ってから『高校時代にもうちょっと○○しとけばよかったなぁ』と後悔する羽目になっていたかもしれません。


・勉強しなさすぎた
楽しく遊んでいたのはともかく、確かに絶対的な勉強不足感は否めないかな、と。実際塾には毎日のように通ってはいたものの家では結局受験直前期になるまでほとんど自分の机で真面目に勉強することはなかったわけです。そりゃ落ちるのも当然ですわな。
しかし、成績開示を見ると、国語はこれだけ取れていれば十分な出来、英語は別にこれといって問題はない出来だったにも関わらず苦手な数学がわずか21/120点だったということを考えると、仮に高校時代にもうちょっと真面目に勉強していたからといってこの数学のテストで50〜60点稼げたかどうかと訊かれれば多分答えはNOなわけで(まぁ40点が関の山でしょうな)、そうなると結局は次の一言に集約されるのかもしれません。


・そもそも理系を選んだ時点で浪人フラグは既に立っていた
入試問題が一個人の如何なる行動にも左右されないということを考慮に入れた上で、数年という長いスパンで区切って振り返ってみると、文系科目(歴史を除く)が得意で、逆に数学だけは赤点を取るほどの極端な苦手教科だったという高1の冬に、周りの薦めもあっていろいろ悩んだ挙げ句結局理系という荊の道を歩んでしまったことがおそらく最大の敗因といえるでしょう。ただ、それなら今から文転すればいいかと言われればそれはそれで世界史などの『途中から未履修』な教科を1年で完璧にするのはかなり困難でしょうし、ここで文転してしまってはそれこそ今まで歩んできた2年間を完全な失敗だと断定して全て否定することになるわけで、さすがにそれをするわけにはいかないとも思うわけです。


◇プラスの影響◇
では逆に一浪ということが自分にとって実は大きなプラスの要素になるのではないか、といういつもながらのお気楽なポジティブシンキングで考えてみようと思います。人によっては負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、自分ではそれを言ってるつもりは全くないのでよろしく。


・ぶっちゃけこのまま大学生になっても…
正直なところ、もしこのまま大学生になって東京で下宿生活を始めていたとしたら、ちゃんと一人でやっていけるかどうかがかなり怪しい…というより多分無理だったような気がします。仮に生活自体がそれなりに成り立ったとしても多分それだけで精一杯で、周りの人から相当大変だと聞いている東大の大学生活と両立できるかという質問にはまずYESという答えは返せなかったでしょう。
それはまぁ家事の手伝いとかもろくにしていなかった自分に責任があるわけですが、高校時代と比べて少し時間の余裕ができるであろうこの1年間は、いつ一人暮らしを始めても困らないような『花嫁修業』をするには丁度いいのかもしれません。


・現役東大生○○
自分は今のところ将来何をやりたいかと訊かれたら音楽とかそういう方面で何か一発やらかしたいというのが本音だったりするわけですが、まぁこれだけ競争の激しい世界、才能がない人は言うまでもなく才能があってもきっかけとか運に恵まれずに埋もれていってしまう人は山ほどいるわけです。
そういう時に無類の強さを発揮するのが『現役東大生』ブランド。東大卒ならそのへん歩いてれば結構見つかるけど現役東大生ともなればそうでもない。もちろん後々活躍できるかどうかというのはその人のability次第ですが、少なくとも注目を浴びるためのツールとしてはこれ以上のものはありません。
しかし大学というものは基本的に年数が決まっていて、留年しない限りは4年で卒業。大学院もありますが、結局自分の研究とかに追われずに比較的幅広い活動ができるのは最初の2年間です。
そうもなれば、たとえ東大生になったからといってもそれから『よし、これからスタートするぞ』となっても、たいていはだいたいの扱いに慣れた頃にはもう好機を逃していたなんてひどいオチが待っているんですよね。
というわけで、ある程度最低限必要な技術だとか素養だとかいうものをこの1年間で蓄えて、軽く助走をつけた状態で来年大学に入れたらそこからそのまま全力で突っ走るほうが結実する可能性は遥かに高いわけで、そういう意味ではかなり美味しいチャンスだという見方もできますね。


そんなわけで、今後の方針としては、
・数学を最低限のレベルまで引っ張り上げつつ他の教科を固める
数学の能力に関しては正直自分の限界を知っているというか、ある程度以上まで引き上げるのは正直無理だと思うので、これから1年間かけてなんとか人並みのレベルまで引き上げていきたいな、と。
あと、本番は理科がいまひとつ芳しくなかったんですが、その原因は物理は結構基本事項が抜けていること、化学はいつもは10分もかからずに片付ける構造決定でやたら手間取ったことなので、とりあえず物理は抜けている基本を固めてしっかり地に足がついた状態に持って行くこと、化学はある程度の学力は身につけたと思うのであとは問題を素早くこなしていく力を身につけて行けばそれぞれ7〜8点は上がる…はず。
英語に関しては、言語能力的にはかなりついてきたと思うんですがやはり単語が相当抜けているのが大きな落とし穴になっているので、この1年でその単語を固めていけばあと10点近くは上げられると思うのでそこを重点的に。
国語は…まぁこれ以上望むことは特にない(強いて言えば古文とかをもうちょっと強化できるかな、という程度)ので、現状維持で頑張ります。


という感じで、今年はまぁ学校行事でいろいろ忙しくなることもないので、来年こそはちゃんと受かるように去年よりは努力しつつ、いざ大学生になった時にあたふたしなくても良いように準備をする感じにしたいですな。
あと、浪人生にありがちな『いかにも浪人』という負のオーラだけは出したくないのでいつも通り明るく楽しくやっていきたいな、と。


…あと、この間久々に体重を測ったら恐ろしいことになってたので、今年はちょっとはダイエットします。とはいっても必然的に運動不足になってしまうのでどうすればいいのかは自分でもよく分からないんですが、今のままじゃ服装とか考える以前にオシャレな服はまず入らないですしねー。これはどげんかせんといかん。