富士ぶさが街にやってきた

寝台特急富士・はやぶさ(1レ)@さく

昨日は夜に2chの関西の気象のスレとかを見てるとどうやら東海地方や関東地方がとんでもないことになってたようで、高尾ではE233が水に浸かってるし京王では8000系が脱線して大変なことになってるし、名古屋は名古屋で駅前水浸しで岡崎では1時間に146mmとかいうとんでもない雨が降って14万世帯全部に避難勧告が出るというまさに異常事態。関西は天気がぐずついてる程度で至って平和ですが最近東の方はずいぶんと天気がおかしいです。ちょっとは香川県にも分けとくれ。NHKの朝4時のニュースでは調布市多摩川○丁目が危険区域だの何だの言っててこれって虻氏(仮称)の下宿の場所にドンピシャだったんですが幸い何事もなかったようでなにより
さらにいろいろ調べてみると、大雨でもちろん新幹線や在来線は不通に。最近何かと運のない富士ぶさは上り2レがなんと宝殿でずっと抑止中、下り1レに至ってはよりによって岡崎で抑止食らってる始末。大丈夫なのかこれ。。


でもまぁしばらく動く気配はないなぁと思って朝8時半頃起きてみるとやっぱり宝殿からそのまま動いてない。下りはようやく動き出した様子なものの京都で打ちきってのぞみに振り替えとか。これで今週は結局富士ぶさは一度たりとも上下揃ってまともに運転できなかったわけですね。ここまでひどい一週間は前代未聞です。


…ですが、不謹慎ながらもやっぱり関西で見られない列車が見られるとなるとやっぱり大騒ぎになるもので。
というわけで自分も模試の日に富士ぶさを撮っているとはいえケツ切れだし暗いしでまだ完全燃焼できてなかったので、この機会は逃すまいと出撃。
下手すりゃ向日町か宮原に取り込まれる可能性もあるということで、遅れてて続行になったおかげでやたらガラガラの敦賀行き新快速に乗って芦屋からひとまず大阪へ向かう。そして大阪で3・4番ホームでしばらく待っていると…出ました回送表示!!と、いうことは、少なくとも向日町で取り込まれたり北方経由になったりする可能性は無くなり、さらに出発が正午過ぎのはまかぜの後だったのでまだこれから移動可能。というわけでどこか撮影地を探すわけですが、さくら夙川方面にするか岸辺・島本方面にするか迷ったものの西の方ではどうやら雷雨が始まってどんどん暗くなって来てるので、まだ薄曇りで軽く日射しもある東側、なるべく近くってことで岸辺で撮ることに決定。


さて岸辺に到着。もっと激パになってるかと思ったら思いのほか5人程度しかいなかったのでビックリ。
高槻待避中に抜かして行ったと思われるサンダバ、新快速が通過した後ついに富士ぶさ登場!
寝台特急富士・はやぶさ(1レ)@岸辺
ちょっとアングルが高めになってるものの編成はバッチリ。
で、台氏(仮称)によるとさくら夙川id:sanpachi-3800氏やid:ohane15-2005氏も来ているとのことなので、とりあえず来た普通に乗って大阪へ。すると大阪3番ホームにはまだ富士ぶさ停車中。ちなみに途中吹田の工場ではサンパチが建物から顔を出した状態で留置されてました。
この時点で既に今日始発のは上下ともに運休決定していたので、とりあえずのんびりと西に回送していくだろう=塚本から宮原には入らないだろうと踏んでダメ元で快速で追いかけてみたんですが、その快速とかがまた遅れてて完全に逃げられてしまったので残念。
しかしまぁ上りもどうせ来ることだしと思って気を取り直してそのまま西宮へ向かったら、車窓左側の待避線に今まさに停車しようとしているのは紛れもなくさっきの富士ぶさ。なんてこった!
しかし機関車と客車を合わせて13両にもなる長編成で、停止位置の関係上停まってくれてもまずまともには撮れ…






寝台特急富士・はやぶさ(1レ)@西宮
…るはずがないと思ったらこの有り様。まぁ世の中ツイてる時ってのはとことんツイてるもので、運転士さんが気を利かせて停止位置の手前で停まってくれたんでしょうか。これはGJ!と言わざるを得ない。しかもこの時点で西宮にいたのは自分を含めてわずかに3〜4人。なんという。しかし間もなく外側線には新快速が。これを待避してるわけですから、さっさと行かないと発車してしまう。というわけで次の普通で隣のさくら夙川へ。…てか人多っ!!
ここでさきほど連絡が来てた3人と合流できたんですが、その後新快速が数本通過しても動く気配がない。それどころかなんかヘッドライト消えてるんですが…。。
で、いつになったら来るんだろうなぁと言っていてふと後ろを見るといつものカーブを通って突如現れたのは紛れもなく上りの富士ぶさ2レ。なんですとッ!?
寝台特急富士・はやぶさ(2レ)@さくら夙川
寝台特急富士・はやぶさ(2レ後撃ち)@さくら夙川
雨すら降らない宝殿で大雨のために9時間ほども抑止を食らった鬱憤を爆発させたかのような大爆走で駆け抜けていきました。あまりに突然だったためにこんな写真に。
ちなみにその後1レと2レは西宮ですれ違い、挨拶の汽笛を鳴らし合ってました。しかし普段は誰もが寝静まった時間帯に加古川近辺でひっそりとすれ違うこの列車が、まさかこんなところで真っ昼間に出会うとは…。


で、ここでなんと2レを撮っていたというid:abu207氏まで登場。なぜか示し合わせたかのようにOBや現役関係なく日本中で突発的に同窓会になるのが鉄研クオリティ。
いつまで経っても富士ぶさは動く気配すらしないのにここで西宮に向かったらその瞬間に動き出したりするのが世の常というものですが、あまりに遅いのでさすがに皆さんしびれを切らして西宮へ。自分はさっきライトがまだ点灯中だった時に撮ってるので別に良かったんですが、ここにずっといるのも暇なので一緒に行ってみる。
富士ぶさ撮影会状態@西宮
西宮ではこんなことになってました。まるで撮影会。しかも行き先表示はそのまま熊本行きや大分行きでライトも点きっぱなし。
さらに降りてそこに向かってみると、そこには富士ぶさを前に記念写真を撮る家族連れまで。こりゃ『まるで撮影会』というよりは本気で撮影会開催中ですね。ウテシさんが自ら窓から顔を出して『ロープの外には出ないでねー』とか注意してるあたりもうなんか色々とアレです。飽きるほど長い時間停まってるおかげで終始まったりムード。
さすがに普通に撮ってばかりというのも芸が無いので他の撮り方も。


寝台特急富士・はやぶさ&223系新快速@西宮
新快速通過シーン。JR西日本の顔とも言うべき存在の223系ですが、普段はこんな明るい時間にこうして富士ぶさと顔を合わせることなどまずあり得ません。ある意味貴重なシーン。


スハネフ15-1
スハネフ15-1。ちなみにはやぶさの編成のほうは自分がこの間乗ったのと同じものでした。


富士ぶさと西宮市消防局
ちょっとネタな組み合わせ。大分行き特急が停まっている後ろにあるのはなぜか西宮市消防局。


こんな感じであれこれ撮りまくっていたもののだんだん満足してきたので、いつ発車してもいいようにそろそろ行くかというわけで再びさくら夙川へ戻る。
しかし、やはり待てど暮らせど来ない。どうやら和気とか熊山のあたりや三原以西のあたりでも大雨で運転見合わせ中だそうで、動くに動けない状態なのかと納得。その間に列車は続々と通り過ぎて行きます。


コキ甲種輸送@さくら夙川
なんかこんなのも来ました。新生コキの甲種だそうですが、もはやおまけのおまけぐらいでしかない気分。


EF65-100牽引カモレ@さくら夙川
さらに2073レはEF65の100号機。普段ならこれが順光で撮れるとなるとなかなか美味しいネタなんですが、富士ぶさを前にするとやはりこれもおまけでしかなくなってしまうという…。。


そしてようやく岡山方面も再開したようで、間もなく走るか走るかと言っていたにも関わらずやっぱりまだ動かざること山の如し。
台氏(仮称)はさすがに明後日が京大オープンということもあって鉄緑へ向かい、id:sanpachi-3800氏も研伸があるということで退散。
さすがに我慢大会にも疲れてきて、いつ来るのかなぁとだんだん退屈館が出ていた時に事は起こりました。
下りの普通列車が到着し、車掌研修中の新人さんの威勢の良い声が聞こえて来たと思ったら、その隣にいる添乗中の車掌さんが一言、




『みんな富士待ってるんだろ?42、3分にここ通るよ』




ネ申 降 臨 ! !


ようやく長い長い我慢大会にゴールが見え、そこからは俄然やる気。しかしあのタイミングであんな神レチ氏が現れるとはまさかの展開でした。
そして新快速通過後、確かに言われた時間通りに明々と灯ったヘッドライト。
さっきから曇ったり晴れたりと微妙な天気で通過時にどうなるかが心配という話題が出ていたんですが、絶対晴れます!ソースは自分。
そして時はゆっくりと動き出す。




寝台特急富士・はやぶさ(1レ)@さくら夙川


寝台特急富士・はやぶさ(1レ後撃ち)@さくら夙川


もはやここまで来るともう何も言うことはないですね。ちゃんと光線も当たってるしバッチリ。まさかここで午後の順光で撮るとは思ってなかったけど。ちなみにこれを撮った直後に分厚い雲が出て来て、それっきり晴れることはありませんでした。つくづく凄い運だわ。。
それに撮影した後にここまで達成感があるのも初めてかも。その後はみんなと別れてid:ohane15-2005氏と2人で芦屋のフレッシュネスバーガーで遅い昼食を食べて帰宅。
いやなんかもう、ごちそうさまでした。