激動の一日

今日は朝から昨日刷ってきた署名用紙を学校に持って行き、協力してくれるという人たちに配布。
結果的にはその『署名』というものが完全に今日のキーワードになるわけですが…。
いろいろなことがあった一日、客観的に見直す意味でも一部始終を振り返ってみる。


さて、署名を始めた当初はやはり灘校生には注目度の高い問題だからなのか、非常に良いペースで集まる。特に高1では1クラスで40人ほど集まることもあり、非常に幸先の良いスタート。
しかし、世の中何でもそんなずっと順風満帆に事が進むはずがない。
まず第一の問題が発生。さすがにやめとけと言っておいたものの、熱心な某氏が自主的に中1で署名を集め始め、よりによって授業中に回し始めたために教師に発見される。
続いて第二の問題が発生。一部の会誌委員から、せっかく苦労して収束させつつある事態を今更荒立てるなという意見が入る。
だいたい生徒なら誰に聞いてもこの件に関しての意見はほぼ一致しているのだが、それでもやはりこうやって大きく活動しようとすると様々な摩擦が生じるものである。
本来ならばどこの組織でもなく単なる一個人としての活動は何者かに制限されるべきことでも何でもないのだが、放課後会誌委員といろいろと話したことではやはりこのことはこれ以上生徒の中で大騒ぎさせる方向に持っていくのはまずいから今すぐ回収しろとのこと。
しかし、いくらあまり具体的なことを指摘して大騒ぎするのは控えたほうが良いと分かっていても、生徒側の意見を表明するために署名というかたちで表現するには、いくら今後の学校側の対応についてがメインの議論だったとしても今回の件は全く触れないわけにはいかないわけで、そこはなかなか譲れない部分でもある。
ただ、時間が経つにつれて明らかになってきたのは、どうも今回の件に関しては高確率でメインの話題が『会誌を回収すること』についての議論だと誤解されていて、それの原因となったのは自分の書き方のまずさであり、やはり学期末も近づいてきてなるべく早く事を進めないといけないという焦りも加わってしまったのだろうか、これではこちらとしても非常に不本意なので、とりあえず一旦回収してから誤解されないように訂正し、それから出直そうという方針に。
文章に誤解を与えるような表現が含まれているのは他ならぬ自分の責任なので、おそらく教師側でもこの活動が問題となり始めているのではないかと思い、表現などの件についてひとまず謝罪はしておくべきだろうと考え職員室へ。
そしてここから全く予期していなかった展開へ。
教師側と少し話した後、そんなに言いたいことがあるなら直接校長教頭に言えという展開になり校長や教頭に直接事情を説明。
自分の書き方のまずさや急ぎすぎたということも原因にあり、向こうの意見としてはこのままではこれは怪文書だということ。まぁそもそも教師側に伝えることをきちんと清書したものではないので当然というのもあるんですが、よくよく考えるとやはり自分にも反省すべき点はたくさんあるわけで。
ただ、中1経由で教師の手にこの文章が渡ってしまったことで皮肉にも校長などの目にも触れることになり、結果的にこちらの熱意はちゃんと伝わったようで、一般論としての『モンスターペアレント』からのクレームがあった場合にはちゃんとしっかりと検討して頂きたいという意見に対しては、そういうことにはきちんと注意していくしあまりにも酷い場合は『この学校の方針が気に入らなければやめてもらっても結構です』というぐらいの態度で臨んでいくつもりだという返答が得られる。


正直なところ、校長がうちの学校の出身でものわかりも良いマゴピー師(仮称)だったからというのはあるものの、奇しくもこちら側の最大の主張は予想していたよりも遥かに早く、生徒全体に拡大し収拾がつかない状態になってしまう前に、しかも校長に直々に伝えることができてしまったという急転直下すぎる展開には驚いています。
まぁ今回はとんでもなくリスキーなことを個人の活動としてあくまでも責任を自分一人においてするというつくづく非常に無謀なことをやらかしてしまったわけですが、別に自分に大きな責任がのしかかっても構わないと胸を張って言えるぐらいのつもりであったし、結果的には予想外のプロセスではあったもののこちらの最大の目標はひとまず達成されたことになるので個人的には満足しています。
それに今回の騒動を通して、こちらの主張を伝えることができたばかりでなく、灘校生の意識というのを再確認できたし、他にも行動を起こす時につい見切り発車してしまう自分の癖のメリットやデメリット、問題が起こった時の行動の起こし方についても改めて考えることができたり、世間を騒がせる複雑な社会問題を間近に感じ真剣に考えることができたり、思ってもいなかったところで友達の優しさに気づかされたりといった、今後の人生の糧となるようなことも非常にたくさん得られたのではないかな、と思ってます。


とりあえず自分の中では非常に納得のいく結果が得られたので今回の件に関しては一応一区切りついた感じです。
今回の1ページ切り取られた生徒会誌が将来にも繋がっていく『唯一の犠牲』となることを願って。


さて、ようやくまただらだら、ほのぼのとした(むしろグダグダ?)日常を描くいつものブログのスタイルに復帰できそうです。内心ほっとしてます。いや〜良かった良かった。
それにしても、やっぱり自分って何か政治的な運動や事務的な活動をしているよりは、芸術やその他の分野において自由な発想で何かを創作するほうが向いてるような気がしました。
ところで、豚肉とかもしっかり食べてるのでビタミンB群が不足していることはないはずなのに突如両唇に現れた口角炎は多分寝不足とストレスに起因するものなんでしょうね。つくづく身体って正直です。今日は早めに寝ようっと。