2年ぶりの大雪

雪景色の中、列車を待つ。@苦楽園口

さて、気象庁が予報を外しまくってる今日この頃ですが、最近では明日の天気はあちこちの情報を見比べながら自分で考えてます。セルフ天気予報。で、そのセルフ天気予報ではうまい具合に気象条件が整ったので今日こそ雪が来るかもしれない、と踏んでいたわけですが、予報をさんざん外してきた気象庁が昨日雨の予報を出したので、これはいよいよ降雪フラグ来たか…!?と思っていたら案の定。
今日は朝9:30に起きたら外は粉雪。こなああああああゆきいいいいいいいいいいい!!
今回も南低型だったんですが、夜の間は晴れていたおかげで思いっきり放射冷却が起こり、さらに降り始めの時間も最高だったので今回はちゃんと雪になってくれました。
そして、朝食をとったりしている間にどんどん雪の粒が大きくなっていき、気がつけば車のボンネットは真っ白。
今日は早くても昼過ぎまでは降り続けるとのことだったので期待はしていたんですが、その期待に見事に応えてくれる降りっぷりで大満足。
今日は幸い塾とかもなく一日フリーだったので、せっかくなのでカメラを持って外に出撃。
さすがにアスファルトの上にこそ積もっていないものの、近くの公園の土の上とかはもう一面真っ白。おそらくまともに雪が積もったのは2005年の12月22日以来2年ぶり。
足元に気をつけながら歩いていって苦楽園口駅に到着。もちろん線路の上は真っ白。撮り鉄とかの姿はありませんでしたが、珍しい雪景色だったので思わず携帯のカメラなどで雪景色の写真を撮る人がたくさん見受けられました。
で、ここで2年ぶりに面白いものを発見。やはり雪が降っていたりするとそれが詰まってポイント故障の原因になったりするわけで、苦楽園口駅の安全側線に繋がるポイントには融雪のためのカンテラの火が灯っていました。
カンテラ@苦楽園口
そうこうしている間に、雪景色の向こうから列車がやってきました。この駅で行き違いをするため、自分が乗る電車ももうすぐ到着。
雪の中の阪急6023F@苦楽園口
そして雪の中やってきた甲陽線の列車に乗って夙川へ。なんかこういう寒々とした雪景色を、温々と曇った窓ガラス越しに電車から見るのが好きだったりします。
夙川で神戸線の線路を見ると、さすがにこちらは通過するスピードも速いし本数も多いので線路の上の積雪はありませんでしたが、高架部だけはうっすら雪化粧していたので思わず撮影。
雪の中の阪急8020F@夙川
雪の中の阪急7012F@夙川
阪急と雪の組み合わせって、粉砂糖をまぶしたチョコレートみたいでなかなかいい感じですな。ちなみにダイヤは至って平常通りの運転でした。
ここからはたまたまクロス車の8003Fに当たった特急で岡本へ。やっぱり神戸線の撮影地の定番。
…しかし、岡本まで来ると雪の降り方は大して変わりはないのに積雪はなく、屋根の上に少し積もるか積もらないかという状態でした。なんとも不思議なもんです。
でもあんまり気にせずに撮影続行。同業者はなし。
雪の中の阪急7027F@岡本
間にC#7777が挟まっている、7000系のかなり後期の車両7027F。それにしてもなかなか楽しい降り方です。
そしてなんと反対側からはまさかの9000系降臨。
雪の中の阪急9000F@岡本
去年の冬は歴史的暖冬だったことを考えると、おそらくこれだけまともに降る雪と9000系との組み合わせは初めてなのではないでしょうか。…しかし、これって改めてよく見ると屋根の上に雪が積もったようなデザインですなw
そんなことを考えていると、おそらく今の特急から降りてきたであろうと思われる同業者さん登場。まぁこんな大雪の日なんてのは阪神間においては千載一遇の撮影チャンスなわけで、皆さん考えることはよく似てる…ってあれ?そういえばどっかで見たことあるような…??




なんとまさかの台氏(仮称)降臨www


いや〜驚きました。別に撮りに行こうとか言ってたわけでもないのに、示し合わせたかのようにここで遭遇するとは…。やっぱり思考回路が似てるんでしょうかね。それにしてもビックリ。
台氏(仮称)のほうは塾に行く前にちょこっと撮るために立ち寄ったようですが、せっかくなので二人で一緒に写真を撮ることに。まずは阪急をいろいろと。それにしても7000系多いなぁ。
雪の中の阪急8002F@岡本
そしてこれは自分が乗った特急の一本前で、おそらく新開地から折り返してきたであろう8002F。こちらも後ろ2両はクロスシートというネ申編成。
家を出る時に、弟に『なんか撮ってきてほしい電車とかある?』と聞いたら『8000系』という答えが返ってきたんですが、そのリクエスト通りの8000系。やっぱりカッコイイですよね。古臭くない額縁。
さて、一通り撮って阪急はひとまず満足したのでひとまず撮影場所をJRのほうに移動することになったわけですが、14時から塾のはずの台氏(仮称)もめったに無い機会だからということで前半のテストをサボって一緒に撮影に行くことに。まぁ、来年こんなに積もる保証はないでしょうし、もしあったとしてもそんな呑気に撮ってられるはずがないわけで、確かに一回ぐらい復習テストをサボってでも今撮っておいた方がいいのかもしれません。
まず摂津本山まで行ってから普通電車を待つ。JRは軒並み3〜10分弱ほど遅れてましたが、基本的にそれほど激しいダイヤの乱れはなく、このあたりはちょっとした大雪になったらことごとく交通網がストップする首都圏に比べるとだいぶ強い気がします。まぁ、大阪から新快速で小一時間も走れば三田だとか湖北だとか、冬の間しょっちゅう雪が積もるような場所に着くわけで、やっぱり普段からそういうところを走っているのでいざ都市部で雪になっても対応しやすいんでしょうね。
9分ほど遅れてやってきた321系に乗り、さくら夙川を目指す。車窓を見ているとなんとも面白いことに、
摂津本山:積雪なし

甲南山手:線路外のスペースがうっすら雪化粧

芦屋:電車が通る場所以外に多少の積雪

さくら夙川:一面真っ白(゚∀゚)
とまぁこんな状態で、このわずか数キロの距離だけでここまで違うのかと感心しました。やっぱり南低の時の雪の降り方とか雪雨の分かれ方って紙一重なんですね。
さて、雪のほとんどない甲南山手には数人が群がっていたものの広々として雪もバッチリのさくら夙川のホーム大阪側には誰もいなかったのが少々驚きでしたが、誰もいないのをいいことにまったりと撮影。ちなみに雪が積もるのはさくら夙川駅開業後初めてのことです。
雪の中の207系@さくら夙川
まずは207系。毎日篠山口まで乗り入れていて、以前は近江今津に行く運用さえあったので雪の中を走る機会というのは実は想像以上に多かったりするこの車両ですが、0番台は寒冷地に弱いという話を聞いたことがあるような気もします。
雪の中の221系@さくら夙川
今度は221系。貫通扉が真っ白になっているのは、そこだけ熱線ガラスなどが使われていないからでしょうか。
白い風景に白い電車の組み合わせですが、これはこれで結構面白いですね。
雪の中のEF210-102牽引カモレ@さくら夙川
雪をまとったEF210が雪が降りしきる中を豪快に突っ走ってきます。なんかいかにも力強い機関車というイメージでなんともカッコイイ。
雪の中の321系@さくら夙川
続いて321系。いつしかの年賀状を思い出すような組み合わせ。この車両自体はあまり好きではないんですが、雪原の中をクールなブラックフェイスが白い雪をかぶりながら走ってくる姿はカッコイイと言わざるを得ません。もしかすると、この車両には案外雪景色が一番似合うのかもしれません。
雪の中のEF66-12牽引カモレ@さくら夙川
台氏(仮称)と別れた後も撮影を続けていてまずやってきたのはEF66が牽引する貨物。こんな天気の中ご苦労様です。
で、一旦雪が少しだけマシになってきて、このまま止んでいくのかと思いきや再びまた大粒の雪がしんしんと降り積もっていきます。この雰囲気はさながら雪国で、どことなく風情があります。多分、京都や奈良などの寺社仏閣といった歴史漂う景色にはこういう雪景色が最高なんでしょうね〜。日本の『わびさび』には雪がよく合いそうです。
そんなことをふと思っていると、外側線をいきなり221系が爆走していったので何かと思ったら回送でした。
雪の中の221系回送@さくら夙川
そして、シメはやっぱり223系新快速。
雪の中の223系@さくら夙川
普段から敦賀関ヶ原などの雪の多いところに足を伸ばしているので雪との組み合わせにそれほど珍しさは感じませんが、やっぱり阪神間複々線を猛スピードで駆け抜けていく姿は格別です。
その後、さくら夙川から出た後は雪道の感触を楽しみながら阪急夙川〜甲陽線〜苦楽園口経由で帰宅。ちなみに山のほうを回るバスは軒並み運休。掲示板とかチェックしてると、奥池に住んでる人は麓に降りていったまではいいものの、芦有道路が通行止めになって家に帰れない状態になってたとかで、ああいうところに住んでるとそんな心配もいるのかと思うとなんか大変だなぁと思いますね。
でもまぁ、いい年こいてこんなことを言ってるのもなんかアレな気もしますが、やっぱり雪って楽しいですね。多分毎日こうだったらうんざりするんだろうけど、年に1〜2回ぐらいはこういう景色になってほしいもんです。