夢舞台

宝塚大劇場にて

今日は弟は朝から某H学園の公開学力テストだったんですが、昼頃に西宮北口で待ち合わせて家族全員で今津北線で宝塚南口へ。そこで伯母と合流し、まずは昼食。
宝塚南口の駅から徒歩5分もかからない場所にある『AMORE ABELA』というイタリアンレストランへ。ここは1946年創業で、日本でも有数の歴史あるイタリアンの店なんだとか。お洒落な建物なのに中はいたってアットホームな空気でいい感じ。
サラダやらスープやらピッツァやらパスタやら、いろいろと食べましたがやっぱり美味しい。
ピッツァは大きさこそ普段と大して変わらないものの、使っているチーズの味が全然違うし、個人的に『しつこい』というイメージの強かったクリーム系のパスタがここまで美味しいとは思わなかった。
あと、昔岡山に住んでいた頃は近所の家でパーティをする時に母親がよく作ってくれていて自分の大好物だったラザニア。これを久しぶりに食べたいなぁとずっと思っていたんですがなんとメニューにちゃんとあったので注文してみたんですが、これがとんでもなく美味。焼き方とかはもちろん、なんといってもミートソースが神でした。そんじょそこらのスーパーで売ってるような缶入りの『細かい粒々入りのトマトソース』なんかとは比べ物にならないというか、ここまで肉の旨味がつまったミートソースはそうそうないです。
イタリアンにしたのは弟がピッツァ好きだからという単純な理由でしたが、個人的にも大満足の昼食でした。やっぱり伯母と一緒にレストランに行けば美味しいものが食べられますな。


で、その伯母が惜しげも無くお金を費やす対象は『グルメ』の他にもうひとつあるわけで、それが『宝塚歌劇』。
昔からずっとファンだったようで、昔は毎月、最近では1ヶ月半ごとに変わる公演ごとに毎回見に行ってるほどの常連さんです。
そしてちょうど自分も久しぶりに見に行きたいなぁと思っていたので、今回連れて行ってもらうことに。タカラヅカを見るのはいつしかの『アイーダ』以来2回目。
クラシックのコンサートや演劇鑑賞といったことは何度もしているのでかなり多くのホールに足を運んだ経験がある自分ですが、吹き抜けの広いエントランスに一面赤じゅうたんが敷いてあって手すりとかも全部金色という古き良き時代からの『ゴージャスさ』をこれほどまでに発揮しているホールはそうそうないでしょうし、横のエスカレーターをエントランスを眺めながら上がる時のこれほどのワクワク感は他のホールでは経験したことがありません。ちなみにホールのロビーのところには小林一三銅像が飾ってありました。これぞまさしく阪急ブランド。
で、今回は最近阪急電車の宙づり広告でも何度も目にしていて、こんな題材も取り上げるんだなぁと思っていた太平洋戦争前後に活躍した白洲次郎に焦点を当てた『黎明の風』という作品。
宝塚歌劇の中ではかなり地味な部類の劇でしたが、やっぱりレベルは学校で見に行くような訳の分からない新劇とは段違い。学芸祭とかで演劇とかをやってみたおかげでよりそのあたりの差とかがよく分かるようになったのかもしれませんが、スポットの当たっている役者以外の、さほど見る人もいないであろう後ろの人たちまでずっと自然に動き続けていてそれぞれのストーリーも追えるぐらいになっているのが素晴らしい。それにしてもやっぱり宝塚の男役ってステキですよね。これにしても歌舞伎とかの女形にしても、異性のキャラクターを違和感無く演じきれる人ってのは憧れますね。あ、ちなみに自分には百合属性とかは全くないですが。念のため。
後半は前半とは全く関係のないグランドレビュー、平たく言えば歌とダンスのパフォーマンス。もちろんおなじみの大階段も登場。華やかでかつきらびやかで、この非日常感はまさしくディズニーランドのエレクトリカルパレードにも通じる『夢の世界』といった風が感じられます。なるほどこのファンタジックさがディズニーや宝塚歌劇などが他と比べても際立って愛好者の数が多い理由なのかもしれませんね。
終わった後はショップでおみやげとかを買ってもらって帰宅。なんかこの3日間、素晴らしくエンジョイした気がします。