法事、フレンチ、長屋にて。

前菜

今日は大阪のほうの祖母の七回忌の法事があったので伯母の家へ。
本来なら親戚が来るはずだったのが、そっちはそっちでまた法事が重なったために結局うちの家族だけ。
いつもの和尚さんが相変わらず上手いのかどうか分からないお経を45分ほど唱えて終了。
祖母が亡くなったのは自分が小5の時だったわけですが、それまでいろいろとお世話になっていたのに不思議とその時は悲しいとかそういった気分にはほとんどならなかったような気がします。悲しいとか寂しいとかそういうのでもない、なんか不思議な気分だったのかも。


さて、普通なら法事の後は仕出しとかで会食したりするのがよくある一般的な流れなんですが今回はそうではなく、伯母が近くに良い店があるということで連れて行ってくれました。
古き良き昭和建築の香り漂う『長屋』を大改造して、その風情を残しつつもモダンに生まれ変わった長屋。そこに店が4軒ほど入っているわけですが、今日は『キッチンバー 混[COM]』というお店へ。
注文したのは2500円のフレンチのコース。名前がややこしすぎて正しい名称は覚えてませんが内容はワタリガニのスープっぽいものとパン、前菜で生ハム、自家製ハム、ワカサギのマリネっぽいもの、そしてサラダ。あとは魚とエシャロット(?)のソテー、仔牛のオニオンソースっぽいもの、ブリュレ、そしてドリンク。
長屋でフレンチ(その1)
カニの旨味が非常に濃厚。
長屋でフレンチ(その2)
切りたての生ハムの下にはなぜかピンクグレープフルーツ。ですがこの組み合わせがなかなか良かったりします。
長屋でフレンチ(その3)
サーモンの火の通り方が絶妙。身は固くならない程度にほどよく火が通っていて、皮はパリパリの食感。エシャロットのほうも甘味を生かしていて美味。
長屋でフレンチ(その4)
これも火の通り方が絶妙。やっぱり、こういうプロになると味付けや見た目はもちろんのこと、素人には真似できない微妙な火加減の技術が光ります。お肉にも肉汁にも仔牛の旨味が非常によく出ていてオニオンソースの甘味もプラスされ、これは旨い。
長屋でフレンチ(その5)
上にヨーグルトのシャーベットののっかった甘いブリュレ。ブリュレだけだと甘ったるくなるところにこういった酸味をプラスすると味が引き締まりますな。
長屋でフレンチ(その6)
本当ならチャイを注文するつもりだったのが残念ながら売り切れだったので代わりにマンゴーラッシー。あと伯母が一人用事で先に出かけたのでそのコーヒーも少しもらいました。
法事の後にフレンチってのも変な組み合わせなのに、さらにそれを長屋で食べるというのがなんともミスマッチですが、味は非常に美味でした。
…しかし今日は法事に来たんだか美味しいものを食べに来たんだか。。
ちなみに天気は雨。気象庁はずっと雪とかほざいてますが、基本的に南から来る雪は届かない、北から来る雪は六甲山に取られる、といった具合で阪神間大阪市にかけてってのはめったなことでは雪は降らないし、積もるなんてことになったらそれこそ大騒ぎなわけで。しかもたいていたまに積もるぐらい降る時なんてのは予報が出てない時に限ってあるわけで、最初から予報が出てる時なんてのはだいたいスカでしょうな。