最後の学芸祭

オールキャスト集合写真

学校には7:50に集合がかかっていたんですが朝5:40に起床。
準備をして家を飛び出し、6:29の始発のバスに乗るためバス停へ。もう季節はすっかり秋、日の出前の薄明かりの世界をひんやりとした空気が覆っています。
高台を通るバスから早朝の大阪湾を遠目に見つつJR芦屋へ。そして321系の普通に乗り込み、甲南山手で下車。
まぁここから先は書かなくても分かるかもしれませんが、言うまでもなくお目当ては来年春に廃止になってしまう『なはつき』。
同業者は4〜5人ほどいましたが、まだ日の出直後ということでまともに日光は当たりません。この状態で撮影というのは結構難しそうです。とりあえずISOを200まで上げる。
EF200-19牽引カモレ@甲南山手
まずやってきたのはEF200牽引の貨物。新塗装の19号機でした。この塗装は個人的に結構気に入ってたりします。
EF210-129@甲南山手
反対側からはEF210が牽引する貨物も登場。べつにまともな写真を撮るつもりもなく、なんとなく流してみたら偶然綺麗な写真になりました。
そしてお目当てのブルートレインが、ようやくうっすらと朝日が当たるようになった景色の向こうから颯爽と走ってきました。
寝台特急なは・あかつき@甲南山手
寝台特急なは・あかつき(後撃ち)@甲南山手
時代に取り残され、もはや風前の灯火といった状態のブルトレですが、なんだかんだ言っても夜明けの鉄路を疾走する姿はカッコいいし、ある意味これが一番ブルトレらしい姿なのかもしれません。


そのまま学校に直行し、集合時刻よりも30分早く到着。
だんだんと主役級のメンバーが集まり始め、練習が始まります。
さて、泣いても笑っても今日は最後の学芸祭。結果が良かろうが悪かろうが、力を最大限に出し切りたいものです。


点呼の後講堂に集合し、いよいよ学芸祭のはじまりはじまり。今年は80周年記念式典の時に一緒に講演会もしてしまったためにこの後の講演会がなく、いつもよりも3分長い10分の持ち時間の中で各クラスが寸劇を発表します。
さて、最初のクラスは荒れたクラスを題材にした『実話を基にした』という学園モノ。とりあえずギャグ路線でしたが結構gdgdだったという印象。呪いの『まりもっこり』が襲ってくるシーンは結構面白かった。
次は『JAMES NOTE』。デスノートは『名前を書かれたら死ぬ』ノートですがこれは『名前を書かれると一年間スベり続ける』というそれはそれは恐ろしいシロモノ。ギャグ路線も意識しつつも、展開的には結構シリアスなところも含みつつ。ジェームズ・フランシスコ・孫博ワロタ。
続いてドラゴン亀田。これはドラゴン桜のパロディ的なもので、ボクシングのライセンスを停止させられた亀田が今度は東大を目指すというもの。とりあえず話の展開はメチャクチャでしたが、東大に行くシーンにH学園やらN学園やらN能研やらを模した集団がどやどやと押し掛けてきたのには盛大に吹いたw
そして1年の最後は高1で唯一の完全シリアス系のストーリー。科学者を目指す主人公のところに、世界征服を企むアメリカに生物兵器を提供しようとしている未来の主人公を止めるため、未来の主人公の息子がタイムマシンでやって来る。シメがちょっと弱かったもののストーリー的にはなかなかよくできてました。まぁこれを見たのはリハなんですが。
そしていよいようちの組。忠臣蔵なんですが例の話とは少し違って、吉良が実は慕われるべき人格の主君で、そこに仕える家臣と大石内蔵助がともに自らの主君を守るために儚くも散ってゆくというストーリー。
とりあえず目立ったトラブルもなく、自分も自分なりの演技ができたし、殺陣とかもとても上手くいっていたのではないかと。もうなんというか出しきった感じです。ところで、自分が茶屋の店主として出てきた時にどっと笑い声が起こったのは何故なんでしょうかね。オーラということにでもしとくか。。
高2の2クラス目は広島に原爆を落としたことを後悔するアメリカの大統領の葛藤を描くシリアスもの。非常に良い話というか、ある意味この手の題材はベタでありながらもやっぱり考えさせられるところがありますよね。最初音響が鳴らないハプニングがあってやり直しになったので自分もフルで見られました。しかし、やっぱり題材が題材だけに若干内容が教育番組的な押し付けがましさを含んでしまったのがやや残念なところ。
で、3クラス目は完全ギャグ路線。ヤク中のイギリス王子が自らのスキャンダルを流されたことに激怒し、ホワイトハウスに飛行機で突っ込んでいってその後格闘し…といった感じの、言葉で表すのが難しいぐらいぶっ飛んだ設定の超がつくぐらいブラックなトンデモ劇。去年はホリエモン的なキャラを熱演したK氏が今度は狂った王子(本人曰くこれが素のキャラ)を演じ、他の皆さんもとにかく凄かったというか、T氏のメイクがトラウマになりそうなぐらいキモかったという…。。しかしまぁこの集団は去年の1組の流れを引きずっているだけあって、とにかくネタに徹底しているうえにクオリティが高く、最初から最後まで笑い転げてました。いや〜審査員の評価を捨ててここまでやれるとはやはり流石。
そして最後はベルばら。宝塚で人気を博したベルばらの世界観を忠実に再現し10分にまとめあげたとのことですが、確かに主演のヨシズミ氏(仮称)の演技がすごく宝塚的というか、実際に宝塚を見に行ったことのある者として見ると『おっ』と思うようなもので感心。小道具もとってもよく出来てました。最後にはダンスもあって、なんか大階段が欲しくなるような劇でした。
…というわけで全クラスの発表が終了。ここで毎年恒例の国語のO師の講評…なんですが、今年は主観が入りまくってるのかそれとも無意識のうちに自分が高1担任であることの補正がかかっているのかどうも『?』な内容というか、高2の劇に対する無茶な批判コメントが多かったという印象。
で、最後は審査員による採点を集計した結果発表。
結果、うちのクラスは…
2位!
…嬉しいのやら悔しいのやらなんとも微妙な順位ですね。脚本賞を取ったし舞台演出も2位だったということで、ストーリーとか設定的なものは非常に優秀だったようですが、どうしても役者の演技面とか声の通りとかがいまひとつだったのが足を引っ張ったというのが大方の意見。確かに、今回はどうもキャラのイメージ的なものばかりに固執しすぎて役者の演技力とか発声とかを軽視しすぎていたのが仇になったんじゃないかな、と。だから自分はそうなることを危惧して以前からずっと警鐘を鳴らし続けてきたのに…だから言わんこっちゃない。まぁ自分は自分でやれる範囲のことをやったし、もはやこのことに関しては知ったこっちゃないです。
そして1位はベルばらでした。まぁこれは納得。最後のダンスも思った以上にキマっていたし、主演とかの演技が確かに良かったし。素直におめでとうと言いたいです。


終わった後、教室に戻った後みんなで記念撮影。
打ち上げは夜6時からということになったので、id:cho-me3氏と一緒に京大の大学祭を見に行くことに。
で、干ししいたけ氏(仮称)のほうは前にid:gillhanter氏から大阪〜京都の特急回数券を買っていたようなんですが自分は持っていないので困ったなぁと思いつつも、ダメもとで住吉駅のところから彼に電話をかけてみたところ…なんと住吉のセブンイレブンにいることが判明。ちょww空気読み杉www
というわけで特急券を300円で買い取り、金券ショップで昼特を買い込んで出発。大阪で降りて雷鳥に乗り換える。
ガラガラの雷鳥の中はとても静かで、サンダバとかと同じスジということで結構飛ばしてるはずなんですが他の世界とはまるで時間の流れ方が違うかのようでした。やっぱり国鉄型というのは旅情を感じますね〜。このままどこかに旅行したい気分になってきます。
そして京都駅の『麺串』で昼食。今日はここのおすすめメニューのひとつである『麺串うどんセット』。ちくわと鶏の串揚げが入ったうどんに、例の美味しいおにぎりがついてきて500円也。やはり美味でした。
麺串うどんセット
京都で降りてバスに乗り換え、35分で京大農学部前に到着。しかしまぁ京都ってのはバスが多いもんで、これだけの観光客が来る日本一の観光都市で景観も良く、こういった環境の街ってのはまさしくLRTにぴったりだと思うわけです。実際この間社会実験もやっていたようですが、観光客からしてみると定時制も高く、駅間にいても線路があるだけで必ずここに電車が来ると確信が持てるうえ、いざという時もバスよりも格段に輸送可能人数の多いLRTのほうが有利な気がします。
さて、そこから時間は1時間ほどしかないものの京大の大学祭見学。
率直な感想としては模擬店多いなぁ〜という感じ。昔小さい頃に父親の大学に遊びに行った時も確かにこれぐらい多かったけど。。そして半分押し売りな商法。こういうのを嫌う人もいますが、大学祭とかなんてこういうのも含めて楽しむものなので個人的には結構好きだったりします。ただ、今日は後で打ち上げで食べ放題なので自重。
京都大学にて
最近京大がドラマ『ガリレオ』のロケに使われていたりして何気にホットだったりするんですが、やっぱり『東大』といえば赤門と安田講堂、というのと同じように『京大』というとこの時計台ですよね〜。
特に行くところもないので京大鉄研も覗いてきました。見た目からしてうちの学校以上になかなか香ばしい集団でございましたが、ジオラマ的な要素も織り交ぜた模型展示、子供も楽しめる塗り絵に貴重なサウンド集、方向幕などの展示、そして個人的に一番驚いたのは写真展示のレベルの高さ。鉄道系の雑誌の写真ページに載っているような力作揃いで感動しました。紅葉の時期の米坂線とかいいですよね〜。
時間が来たのでついでに書道部の展示だけ見て帰る。バンプの歌詞を起こしたものとかもあって面白かったです。
で、京都から17時過ぎの多客期のみ回送を突発的に客扱いして走る221系の新快速があるんですがそれが目当てということで、16時過ぎにバス停へ。15分に一本しかないのでアレですが、とりあえず1時間前に乗っておけばちょうどいい時間になるでしょう。
そしてバスが来て自分たちの前に停車…とここまでは普通だったんですが、なんと『満員のため通過します。次のバスにお乗りください〜』という捨て台詞を吐いてドアも開けずに発車。な、なんだってー!!次のバス15分後だっての。これがid:sachikazerick氏がよく言ってる満員通過ってやつですか。噂には聞いていたものの、通勤時間帯でもないのにまさか自分たちが被害者になるとは。しかもこんな時に限って…。
さすがにこれには軽くプチッと来て、干ししいたけ氏(仮称)と2人で全速力でバスを追いかけ、3〜400mほど走って次の百万遍のバス停でなんとさっきのバスに追いつきました。へっ、ざまぁみやがれこの貧弱交通機関めが。これだからはバスはいただけない。身を以て感じました。しかしまぁバスに勝ちましたよ。
なんとかドアの開いたバスに無理矢理入り、途中のバス停で運良く2人座れて、一安心したと同時に疲れが襲ってきて眠りの世界へと…。
…目が覚める。あ〜よく寝た。さて、ところで今の時間は…
えっ、16:50!?ま、まさか寝過ごした!?
と一瞬ヒヤリとしたものの、隣で立っていた人が『まだ京都駅には着いてませんよ』と声を掛けてくれたのでホッとする。しかしいや待てよ、これだけ渋滞している…これって京都駅に時間に間に合うのか!?
嫌な予感は見事に的中、案の定京都駅に着いたのはバスに乗ってから既に1時間以上が経過した17:10過ぎでした。これだから定時性の著しく低いバスはいただけない。
もちろんお目当て、というか密かに一番楽しみだった221系新快速なんてのはとうの昔に発車していて、テンションだだ下がりの状態で223系の新快速に乗り込んで集合時間に間に合うように大阪へ。しかし、後になって知ったことなんですが、どうやら例の新快速は京都17:02発ではなく16:51発だったようで、どっちにしても間に合わない運命だったんですね。そう聞いて少しだけ気が軽くなりました。
寝台特急日本海@大阪
大阪駅には、今度の改正で一往復減らされる日本海が停まっていました。
大阪駅に集合して、京橋駅にも他のメンバーが集合していると聞いて大阪駅組は環状線で移動。そして現地で合流し、打ち上げ会場の食べ放題のイタ飯屋へ。
120分の食べ放題だったんですが注文しても注文してもなかなか届かない。メニューが来ない、となるといつしかの一昨年の文化祭の文化委員の悲惨すぎる打ち上げ(それはそれはひどいもので、飲み放題プランと言いつつももちろんアルコール前提としたお値段なので、2500円だったか3500円だったかのお値段では満足な量の料理は出て来ず、挙げ句の果てには高3の人が責任を感じて自分たちの料理まで後輩に譲ったという黒歴史)を思い出さずにはいられないんですが、なんだかんだ言ってうちのテーブルには結構料理が来たので、最終的にはデザート3品を含めてかなり多くの料理を食べられたんじゃないかな、と。個人的にはこれだけ盛り上がれたので2500円でも十分満足。ただ、仕切りで区切られた反対側のテーブルは楽しそうに盛り上がってはいたもののやはりあまり料理が回ってきてませんでした。まるで旧東ドイツと西ドイツ。
で、9時頃になって東ドイツ側の皆さんはぞろぞろと帰って行ったんですが、自分を含む西ドイツ組はトランプを始めていてしかも盛り上がってきていたので続きをすることに。結局その後もどんどん加熱して行き、お店の人もお客が少ないからか空気を読んでくれて、出て行ってくれとも言わずずっと居させてもらえました。そして気がつけば店の閉店時刻の23:00。いや〜楽しかった。皆さんお疲れさん。
解散後、京阪やらJRやら、皆それぞれ帰宅。自分は塚口に住んでいるはましゅう氏(仮称)と2人で帰ることに。それにしても今日は第3ラウンドまであるとっても充実した一日でした。
阪急神戸線の終電2本前の急行に乗って、終電1本前の甲陽線の電車に乗って帰路につく。
すっかり明かりも消えた住宅街の道路は、真上から満月に照らされて自分の影をも映し出し、まるでたくさんの街灯に照らし出されているかのように明るくなっていました。こんな体験は初めてです。
高校最後というとなんか大袈裟には聞こえるものの、高校生活において間違いなくひとつのいい思い出となった一日でした。