消えゆくものの美学

塾の廊下

pakurimanはいつものように電車に乗り、すっかり暗くなってしまった秋の夜の街灯りを眺めていた。
特に大事件もないような日常。週に2回、きまってこの電車に乗って塾へと向かうのであった。
その電車が西宮北口の駅に着くと、彼はいつものように駅を出て、北口の広場を横目に見つつ夜道を歩き出した。
『夏は暑いし冬は寒いし…とにかく遠いからなぁ』彼は心の中でそう呟いた。
いつも通っている塾は、駅からだいたい5分ほどのところにある。彼が他に今通っている塾は駅の建物と一体になっているし、小学校時代に通っていた塾というのもさほど遠くないところにあったためか、この5分の距離というものは塾へ行く道のりとしては少し長く感じられるものであった。
そして、その塾が11月に駅の南の通路に直結したわずか徒歩1分の場所に移転するということを知ったのは、確か夏休みの終わりの頃だった。
近頃のマンションのように植木が入り口を囲んでいて、中も一見まだまだ綺麗そうに見える今の教室は、よく見ると所々に経年が感じられるところがあったのだが、新しい教室は建てられたばかりのビルで大きさも今より数倍広く、施設の環境としては相当充実したものであり、彼はそれを喜んで受け入れた。
古いし遠い。通うのにも暑い。そんな教室。それと同時に、そこは1年半ほどの間通い続けた教室であった。
そして今日、いよいよこの教室に足を踏み入れるのも最後となった。あれほど移転を喜んでいたのに、やはり思い入れというのもあったのだろうか、これからもう来ることはないのだと思うと、なんだか急に一抹の寂寥感に襲われるような気がした。
何も考えず、汗を流して通った遠い道のり。塾で手にした新たな友人と話しながら帰る時は、なぜだかそれはそれほど遠い道のりとは思われなかった。
その友人たちは今、修学旅行に出かけている。この道のりを5分ほどだらだらと話しながら帰ることは、もうないのである。
そんな思いを噛み締めながら、彼は入り口のゲートをくぐり、一歩一歩を確かめるように歩いていった。
そして…
『(=゚ω゚)ノやぁ』


…えっ!?そんなアホな。そこにいたのは間違いなくモミさん(仮称)。あれ…!?いや、でも今こんなところにいるはずが…!?
一瞬めちゃくちゃビックリしましたが、どうやら風邪やら諸事情あって修学旅行を休むことにしたらしい。そういえばうちの学校にも諸事情で修学旅行に来られなかった人いたなぁ。岡山の友人も野球部が忙しくて修学旅行には行けなかったらしいし、案外そんなもんなんでしょうかね。。


一旦学校ネタに戻って、今日の昼休みに久々にスタクワの練習をしたわけですが…やっぱりコーラスが不安だなぁ…。
こんちゃん氏(仮称)は学芸祭の主役に担ぎ上げられてるおかげでそっちの練習との絡みもややこしいし、おまけに放課後練習しようとしたらマイケル氏(仮称)が抜け出してサッカーに行くわ5時間授業の高1軍団に占拠されてて音楽室が使えないわでこれはもうだめかもわからんね(´・ω・`)あの二人が一番心配なのに…orz
クラ研の発表も、アンサンブルで縛りを入れたのはまぁ否定はしないけど、必然的に練習場所が限られてきて音楽室が悲惨なことになるわけで…正直これもどうだったんでしょうかね〜。


そういえば塾で、高槻高校の某氏が文化祭でハレ晴レユカイを踊ったのがニコ動にうpされてるから見ろみたいなことを言ってて、気になったので帰ってから探してみたんですが…ん〜見つからないなぁ。残念。
さらに昔、かつてのうちの鉄研の部長か誰かが途中授業をジャックして鉄道を語り始めたという伝説があるらしいんですがいったい誰なんだろう…!?


…しかしまぁ、たまには日記を違う文体で書いてみるのも面白いですね。
それにしても、やっぱり今日で旧西宮教室最後ですか。なんだかんだ言ってましたが今までありがとう。