Vol.61

#61『雨待ち風』//スキマスイッチ ジャンル:Pop

スキマスイッチのデビューときっかけとなったという曲。
…というとどうしてもプレミア付きなイメージが漂って、さぞかしインパクトの強い派手な曲なのだろうと思われるかもしれませんが、
この曲に関してはその予想に反して、スキマスイッチのシングル曲の中でもダントツで『地味』な曲です。
寂しげで暗いイントロとAメロから始まるこの曲を聞いてまず受ける印象は、『とにかく重苦しい曲』。
しかし、最初の部分は静かに始まるものの、サビに入ると暗さ自体はさほど変わらないもののダイナミックで壮大な雰囲気になります。
最初のうちはとても印象の薄い曲かもしれませんが、聴き込んでくるうちに味が出てくる感じで、空に広がる鈍色の雲、雨を運んでくるかのような不穏な湿った風、その風によって奏でられる草木のなびく音…この曲を聞いただけで、そういった光景が頭に浮かぶ、この季節の空気感溢れるナンバーに仕上がっています。

雨待ち風 (通常盤)

雨待ち風 (通常盤)