8月32日

プレステ用ソフトで、『ぼくのなつやすみ』というソフトがあるのをご存知だろうか。
いや、まぁ自分も昨日友達からもらったメールで初めて知ったのだが、田舎の親戚に預けられたプレイヤーが、自然の豊かな田舎で昆虫採集などの、懐かしい雰囲気の『夏休み』を過ごすゲームである。
まるで『となりのトトロ』に出てくるような世界で、どこかノスタルジックで素敵なゲームなのであるが、そのほのぼのとした作品の裏にはとんでもないバグが潜んでいるのだ。


8月32日


なんかこの響きだけでも既にその雰囲気をいささか醸し出しているのだが。


『存在しないはずの8月32日、終わらない夏休み、壊れていく世界』


…どこかのホラー映画のキャッチコピーか何かでしょうか。真夏にピッタリの背筋がゾクっとするような感じがします。
これがいったいどういうバグかというと、クリアデータを使ってあることをすると、終わったはずの夏休みに8月32日が出現し、ありえない日付が進むにつれ、人っ子一人いなくなる、BGMが消える、文字化けする、誰もいないところから上半身しかないおじいちゃんが降りてくる、キャラクターが透けたりテクスチャが剥がれたりしてとんでもないグラフィックになる、そして絵日記を書こうとして開いてみると白紙になってフリーズする…など。
しかも、背景などのグラフィックが非常に秀逸でリアリティ溢れるものになっているだけに、とてつもなく不気味なのである。
ゲーム自体のほのぼのとした世界観と、このバグのホラー映画顔負けの恐ろしさとが相まって、今ちょっとした話題になっているそうだ。
これをプレイした人によると、『ぼくなつ』の夏休みのどこかノスタルジックでキラキラした思い出があっという間に崩れ去り、一瞬にして恐怖のどん底に突き落とされたという。


百聞は一見に如かず、あなたもこれを見て恐怖の夏休みを味わってみてはいかがだろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=ruU-ng5lEQ4&eurl=