行き当たりばったりの大回り

信楽高原鐵道+夏空@貴生川

今日も朝は5時半過ぎに起きる。
朝食をとり、家を出る。まだ6時半過ぎであるにもかかわらず、めちゃくちゃ暑い。
で、バスに乗って夙川駅へ。
そこから、今日、餘部に一緒に行く友達のM君と合流、三宮へ。
で、駅で青春18きっぷを取り出したわけですが…。


有効期間、20日からだった_| ̄|○


初っ端から考えられないようなミスですよこれは。
昨日の朝一番の福知山線で、リュックを担いだジジババ軍団が大量に乗っていたのでてっきりもう期間が始まってるものだとばかり思っていました。いきなりの大失態。まったく申し訳ないです。
自分は何をするのにでも基本的に行き当たりばったりなんですが、こういうところで時々裏目に出ます。。特に最近は日付の感覚がまったくないような…。


困ったので考える。M君も家に親が夜までいないそうですし、このまま帰るわけにもいきません。
…ということで、速攻で琵琶湖大回りに決定。かなりローカルな関西線でさえ1時間に1本はあるので、湖西線近江塩津〜永原間の時刻さえ合わせていけばなんとでもなります。
まぁ、このあたりは行き当たりばったりならではの柔軟な発想を効かせて…って、何の言い訳にもなりませんがorz
てことでとりあえず尼崎へ。その後は時間まで本屋で立ち読み。大阪人と東京人の比較ってのはいつ見ても面白いです。
M君は関西線や草津線、琵琶湖の大回りは初めてらしいんですが、京橋以東の学研都市線にも実は乗ったことがないということで、東西線経由の快速木津行きに乗車。207系なのでロングシートですが、地下を走ったり街の中をクネクネ走ったり単線の山の中・田園地帯を走ったりと、なかなか変化に富んでいて面白い路線ではあります。
そうこうしているうちの木津に到着。
207系@木津
木津駅は改装中でいろいろごちゃごちゃしてました。
そしてその後は区間快速で一駅だけ乗って終点加茂に到着。
ここからはキハ120系に乗っていくわけですが、今回は珍しく2両。いつもここに乗る時は単行ばかりなので少し新鮮な感じがします。
キハ120系@加茂
ですが、今回も車両は2両ともオールロングの0番台。今までここに数回来たんですが、未だにボックスシートのある300番台に当たったことがありません。よっぽど300番台に嫌われてるんでしょうかね。
ところで、いつも思うんですが、この手の軽快気動車ってやつはいつ乗っても眠くなるわけです。このエンジン音といい何といい、なんか催眠電波を発してそうな勢いです。
今回もその例に漏れず、途中で10分ほど寝てました。。
外には抜けるような青空と、青々とした水田が広がっています。田舎に住んでいるとこの水田の雰囲気の良さに気づかないもんですが、一旦都会に住んでみるとこういうのが恋しくなります。
ここの大回りは3回目なんですが、やはりこういうのは季節ごとに車窓の景色の変化があって飽きないものです。


そして柘植に到着。まもなく草津線の電車が到着。
113系@柘植
来たのは113系の更新車2両+湘南色2両の4両編成。もちろん設備的には更新車のほうが良いに決まっていますが、2人で来てますし、だんだん数を減らしているカボチャのボックスシートのほうに乗る。これもなかなか悪くはないもんですよ。
しばらくして、草津線113系は動きだし、単線の草津線をジャンピングトレインという名前を付けたくなるほど凄まじい揺れを起こしながら爆走していきます。
そして外にはこの時期には珍しい澄んだ青空、そして真っ白な入道雲。なんか夏だ〜!
入道雲(その1)
入道雲(その2)
今まで撮った空の写真の中でもベスト5には余裕で入るような空。こういう空は、なぜか見てるだけで幸せな気分になれるもんです。
途中の貴生川では、近江鉄道信楽高原鐵道と接続しているわけですが、いつもは停車時間も短いので見るだけで済ませていたところを、今回は少し時間があったのでホームに降りて撮ってみました。
信楽高原鐵道+夏空@貴生川
信楽高原鐵道の車両。そしてバックには爽やかな夏空。ポスターにでもできそうな感じです。


その後も順調に進んで、気がつけば草津。ここで新快速に乗り換えます。
ところが、なんとここで雨が降ってきました。まぁ、入道雲が出ていたということは雨が降ってもおかしくないわけですが、少しビックリ。
今度は223系の田園地帯の中の130km/hでの爆走を楽しみつつも東へ。そして米原に到着。
とりあえず昼食ってことで天玉うどんを食す。ここのうどんも、なかなか美味です。
その時M君がひとこと。『なんかオモロイのがおるけど、あれ何?』
視線の先にいた車両、あの変なラッピングはまさしく在来線技術試験車両U@tech!そのまま西のほうへ走り去ってしまいました。初めて肉眼で見たんですが、もったいないことをしたなぁ。。


ここから次の電車まではかなり時間があるのでしばし撮り鉄タイム。
313系@米原
大阪近辺からたった120円ほど払うだけでJR東海の電車をいつでも撮影できる唯一の駅。211系も来るかな〜と思っていたんですが、どうも運用には313系ばかりが入っていたもよう。


特急しらさぎ@米原
特急しらさぎサンダーバードなどに使われている681系と非常によく似ていますが、ライト周りなどちょっと雰囲気が変わっている部分もあります。


419系+313系@米原
食パン+313のなかなかシュールな並び。


419系@米原
419系。いわゆる食パンといったほうが分かりやすいかも。
で、これを撮っているとカモレが来たわけですが、EF81系、まぁ一応撮ってみようかなぁと思っていたら、
EF81牽引タキ@米原
なんとタキを繋いでいてビックリ。慌てて撮ったので編成後ろのほうが切れちゃってます。


ところで、昨日面白いことに気づいたわけですよ。
223系の種別幕のところに『回送』の幕があるわけですが。まずはこちらをご覧ください。
223系1000番台回送幕
回送。Out of Service。
阪急などでは回送だけではなく試運転なども全て『Out of Service』となっているんですが、これは会社によって違って、『Test Run』とか出すものもあるんですよね。比較してみるとなかなか面白い。
で、問題はコレ。次は、223系2000番台のほうの幕をご覧ください。
223系2000番台回送幕
回送。Not in Service…って、あれ!?
なぜかは分かりませんが、番台の違いによって種別の英語表記に違いがあるみたいですね。興味深いです。
おまけってことで、223系にはこんな幕も入ってます。
223系東西線新快速幕
幕の回転中に撮影。新快速の幕なんですが、アンダーラインがピンク。すなわち東西線用の幕なんです。
223系は1パンタなので、起伏などが激しく剛体架線である東西線の運用に入るにはちと無理があるんですが、こんな幕が入っているということは、当初は東西線直通の新快速を走らせる構想でもあったんでしょうかね。


で、話を戻す、と。
米原よもぎそばを食し(M君はかなり気に入ったもよう)、米原からは普通の福井行きに乗車。
この間は長浜から近江塩津を経由して湖西線に入り、近江今津まで行く直通列車に乗ったために475系だけでしたが、今回は念願の食パンに乗車することができました。
419系車内
元特急車の583系をそのまま改造しているだけあって、シートピッチも広く、足の窮屈さもありませんし、座り心地や乗り心地に関して言うと相当レベル高いです。
この車両、今年秋の敦賀直流電化によって引退するとの噂もありますが、果たしてどうなるんでしょうか。個人的にはまだ残って欲しいものです。
で、この車内でさきほど米原駅で買った冷凍みかんを開ける。
冷凍みかん。昔岡山に済んでいた頃に小学校の給食でよく出てたんですが、M君は小学校時代の給食でそんなものは出ていなかったと言ってましたし、昔非冷房の電車ばかりだった頃はいろんな駅で置いていたこの冷凍みかん、今では売っている駅は滅多にありません。
往年の国鉄特急車を改造した普通車の中でのんびりと冷凍みかんを食す。なんか『昭和のかほり』を感じますね。
冷凍みかん@419系


もっと乗っていたかったんですが、近江塩津駅に到着。湖北地方の山の中というだけあって、米原と比べると若干涼しいです。
近江塩津駅ホーム
湖西線開業の時に無理矢理作ったような駅にも、今度の敦賀直流電化によってとうとう新快速がたくさん乗り入れてくるようになります。というわけで、それに合わせてホームのかさ上げ工事をやってました。
この間はここに3分しか停車しなかったのでじっくり見ることはできなかったんですが、今回は30分ほどここで過ごして後から来る長浜発の近江今津行きの乗ることにしたので駅を見学。
まずはホーム下の通路に降りてみましたが…めちゃくちゃ涼しくてビックリ。まぁトンネルみたいなものなんですが、ここまで涼しいとは思いませんでした。まぁ、なんか薄暗くて気味の悪い通路ではあるんですが。
近江塩津駅通路
その後湖西線ホームに上がると、工事の作業員の無線にもうすぐ通過列車が来るという旨の連絡が。ということは、何か来るわけですね?
特急雷鳥@近江塩津
特急雷鳥。作業員さんと駅名板も絡めて。もうすぐ引退だとか言われてるので、撮るなら今のうち。
そしてその後突然やって来たのが貨物列車。
EF510牽引カモレ
普段の自分の行動範囲内では撮れないRed ThunderことEF510。かなり慌てていたために撃沈orz


そして、そんなことをしているとまもなく乗るべき電車が到着。
さっき途中ですれ違っていたのでもう知っていたんですが、475系でした。
475系@近江塩津
この車両も、シートこそ普通のボックスシートですが、急行型としてのデッキもそのまま残っているし、もともとのつくりもなかなか良いので乗り心地も良いです。
琵琶湖
湖西線からは琵琶湖も綺麗に見ることができます。
そして近江今津に到着。前の時とは違ってスキー湖西レジャー号なんて臨時列車などはないので、113系117系にでも乗ってのんびりと京都まで帰ろう…と思っていたら、なんと隣に止まっていた普通の京都行きは223系8連。なんか拍子抜け。
あとは会話を交わしながら楽しく京都まで。最後まで2人で足を伸ばしてワンボックスを余裕で占領してました。1時間10分なんてあっという間。
京都には、祇園祭ということで浴衣を来た人も結構いました。

特急はるか@京都
特急はるか。琵琶湖線に乗り入れるものもあります。


113系3色編成@京都
停車していた草津線113系は、カボチャ、更新色、阪和色の3色混合。
まぁ、もっとひどい車両もあるんですけどね〜。


特急雷鳥@京都
最後は雷鳥。引退するとこのHMも見られなくなりますね。


その後は新快速とかに乗ってもよかったんですが、ここは敢えて大阪まで321系に乗車。やはり静かだし、結構な爆走を見せてくれていたのにかなり乗り心地は良かったです。
ま、M君もこっちはこっちで楽しんでくれたようだし、とりあえずよかったよかった。