不可能なら『不』をとってしまえばいい

今日は、期末試験の中休み。
ところで、ここでハルヒネタをいろいろ書いてたら某C氏がハルヒエンコードしたファイルをまとめて送ってきてくれました。出自はあまりよろしくないようですが、ご好意にとりあえず感謝。
で、まぁさすがに一日中そんなの見てるわけにもいかないので、とりあえず勉強の息抜きに1つ見てみるかなぁ、と思ったわけですが、困ったことに開けないファイルが多数。
最終回とかは普通に開いて見ることができたんですが…。
で、いろいろ調べてみた結果、問題はファイルのコーデックにあったようで。
自分は基本的にこういうのを見る時にQuickTimeを使ってるわけで、DivXとかのコーデックもちゃんと入れてあるので、たいていのファイルは見ることができるんです。


が。


今回はWMV3という形式で圧縮されているようで。
で、ググってみると、WMV3のコーデックで圧縮されているものだけは、現在Macではどうあがいても普通に見ることはできない、とあります。
正直言うと、環境が違うだけで頑張っても見ることすらままならないコーデックにするのはどうかと思うわけですよ。まぁ、貰っておいて文句言うのもなんですが。。
でも、奇跡的にWMV3Serverというソフトを使えば映像だけは見ることができ、その音声はそのソフトでバックグラウンドで鳴らす方式をとれば時間はかかるが見ることはできます。…しかし、うちのようなスペックのあまりよろしくないパソコンで700×400ほどある大きな映像ファイルを見ようとするとまともに映像と音声が同期してくれません。困った困った。


ですが、そんなことであきらめる自分ではありません。不可能なら可能にすればいい。逆境になればなるほど燃えてくるもんです。
てなわけでいろいろ模索してみました。
とりあえず、自分が見ることができればいいので、WMV3のAVIからそのまま開いて見る、という方法は捨て、何らかのマトモな形式に変換してから見る方法を探ってみる。
今のところ、読むほうではAVIコンテナに入っているとうまくいかないということで、それならASFにしてしまえばいいじゃないか、と考えてVLCを使って無理矢理ASFに。
でもそれでは『まともなASF』にはなってくれないのでHexEditを使ってバイナリ書き換え。
本来なら音声がMP3なので、MP3をデコードできないMacWMPでは見られないんですが、この間Micro$oftが開発を打ち切ったことでフリーウェア化されたFlip4MacのWMV PlayerでWMVもQuickTimeで再生できるようになったので、これでうまくいくはず…と思いきや、開けないという事態は回避したものの音声だけしか出てこない。
分けた映像ファイルをiMovieでいじってみたりAppleScriptソフトをいくつか開いてみたり、といろいろ試行錯誤をしてみたものの、どれもうまくいかず。


しょうがないので、奥の手。
WMV3ServerはWMV3の映像をASFコンテナに詰め替え、同時に音声と映像を分離するソフトなんですが、分離が終わった後はそのソフトを終了させる間だけファイルを開くことができる。
ということは、どこかに分離した音声と映像が格納されているはず。…あった。ユーザーフォルダの中。
まずは、そのソフトを終了させてもファイルが消えてしまわないように、そこにあった映像のみのASFと音声MP3をデスクトップに移動。
で、そのソフトを閉じましたが、ちゃんとファイルは残っています。
そしてここからですが、結局は映像と音声を分けた状態で、単体同士なら普通に見られるわけなので、それを合わせてしまえばいい、と。
ここでQuickTime Proの登場。Apple社の誇る多機能で扱いやすい映像・音声オーサリングソフトですが、価格も3500円弱とリーズナブルで、映像を編集する上ではなかなかオススメのソフト。
これにFlip4Macを使うことで映像のみのASFをまず開く。続いて、分離した音声のMP3も開く。
で、音声の部分をとりあえず全てコピーして、ASFのところにオーディオトラックとしてペースト、はい合成完了。
ただ、保存しようとしたら謎のエラーが出てしまいましたが、これは映像・音声を全てコピーして新しいPlayerにペーストすることで別のファイル扱いになるので問題なくクリア。
映像がWindows Mediaで音声がMP3のQuickTime Movieというなかなか奇妙なファイルが出来上がりましたが、自分の環境だけで再生できればそれで良いので何ら問題はありません。
ファイルサイズは元のAVIファイルの161.6MB→変換後260.7MBとなり100MBほど増えましたが、音声・映像ともに劣化はほとんどないのでまぁ許容範囲です。


てなわけで、不可能が可能になりました。パチパチパチ。なんか微妙に達成感が。
え?試験中にこんなことやってていいのかって?
映像編集には、いろいろエンコードするのにかなりの時間を要するので、試験期間中や夜寝てる時ぐらいしかこういうことはできませんし、エンコードでマシンが重くなってる間はパソコンを触る気が失せるので勉強に集中できて一石二鳥ってやつです。ホンマかいな。