日本沈没

風邪気味ということもあったので今日は朝11時頃まで寝ていて、
それから起きて昼頃には春ライブのデザインをいろいろ作ったりして、
15:30から音源で落ちたけどとりあえずcoiffeurメンバーで集まって今後についての話をするはずだったのが、どうも全員揃うのが16時ぐらいになりそうだからちょっとぐらい遅刻してもいいかと思ってカップ麺をすすっていたら、


揺れた…!ガタガタと揺れている。これはP波っぽい。これだけはっきりしたP波が先に来るってことは結構でかい地震か…!?
と思っているうちにS波の横揺れが到達。火は消してあるし棚も一応固定してあるけどテレビが倒れると困るのでとっさに立ち上がって押さえる。このままかなり大きな揺れが1分ほど続く。
大学では体育館や安田講堂窓が割れただのなんだのいう話があり、友達の家も停電してたり家の中がぐちゃぐちゃになったりという話があちこちから聞こえてきたけど、幸いうちの家は建物も家具もそして自分も無傷。ありがたや。


急いでテレビをつける。どうやら東北のほうで大きな地震があったらしい。
大津波警報。この表示を見たのは人生2回目。


鉄道も首都圏は全部止まってるようで、もちろんcoiffeurの集会は中止。もう少し早く家を出ていたら帰宅難民になるとこだった…。
テレビを見ていたら次々と入ってくる情報。お台場のビルから上がる黒煙、押し寄せる津波、水没する街や仙台空港、炎上するガスタンク…。夜になって出てきた映像で気仙沼が火の海と化している。もはやタチの悪いハリウッドCG映画か何かとしか思えない。
地震の規模はM8.8。日本近辺でこんな数字は聞いたことがない…!


Twittermixiを見ると、出先から家に帰れない帰宅難民が大量発生中。そして駒場ではそんな人のためにコミプラを開放するらしい。
食料を調達しようと思って夜に調布駅前まで行ったら、パルコはともかくなんとあの年中無休24時間営業の西友が閉まってる。そして緊急地震速報が出て封鎖される調布駅甲州街道に出来る長い渋滞とその横を遥か家路につく人々。駅前にはバスを待つ帰宅難民。
南口に出たら東急ストアは通常営業中。なんと頼もしい…!ここで半額の490円になってる黒毛和牛を買って家に帰り、泥ネギと白菜とその牛肉を使って焼きネギとすき焼きをいつものように作れたのは幸いインフラが無傷だったおかげ。
東北はおろか関東でも大変な目に遭ってる人がいる中普通の生活を送ることすら不謹慎に思えてくるほどだけれども、こうしていつもと変わらない温かいお風呂に入れることがいかに大切なことであるかを実感した。


幸い仙台に住んでいる友達は無事だったし、ちゃんと家族にも連絡はできたし、とりあえず自分に直接関わりのあるエリアでは特に大きな被害はなかったのだけれども、阪神大震災の時もそうだったようにあまりにも被害が大きいエリアというのはその被害情報すら伝わってこないもので、一番よく揺れたはずの宮城県内の被害情報がやたら少ないのが本当に怖い…(((( ;゚Д゚)))


電車は夜になってヘタレJRと一部の私鉄以外は続々と復旧のもよう。京王も各停のみだけど10分ヘッドで終夜運転、しかも今日は運賃は結構ですというイケメンっぷり。たまにはやるじゃん…!


下手すりゃ千人規模の死者が出るであろう時にこんなことを言うのもアレなのかもしれないけど、これだけの地震に襲われても暴動や略奪事件のひとつも起こらず、みんな黙々と歩いて帰宅。かつてない規模の地震に襲われても地震による直接的な建物や構造物の倒壊は比較的少なく、コンビニは略奪を恐れて閉店するのではなくむしろこういう時こそ店を開いて人々の支援をしている。鉄道はその日のうちに全力で復旧して終夜運転で帰宅難民を彼らの街まで送り届け、自治体や企業・大学もすぐさまあちこちを避難所として開放。NHKはUstでの無断再配信を黙認し、自販機や公衆電話は無料開放されビックカメラでは充電器が無料配布される。この国の国民性には正直なんだかなぁと思うこともしばしばあるけど、こういう時の対応にこれほど優れている国民は他に無いだろうし、日本という国の本当の素晴らしさはこんなところにあるのかもしれない。


まだ災害の全貌すら明らかになっていない状況みたいですが、少しでも被害が少なくて済むことを祈ってます。
プレート境界型なうえに今回の地震がトリガーとなってあちこちの地震が誘発されてるみたいだから関東近海で中規模・大規模な地震が起こる可能性も十分あり得るのでまだまだ予断を許さない状況が続きますが、いざという時にもすぐに対応できるように準備して眠りにつきたいと思います。