最後の土曜講座

今日は土曜講座。気になる授業を選んで受講するシステムで、1学期と2学期にそれぞれあるわけですが、確か高3はなかったと思うので今日がうちの学校で受ける最後の土曜講座です。まぁそれほど大袈裟なものでもないんですが。
で、今回の講師はNHKのCPで『クローズアップ現代』の編集長を務めておられる33回生の梅岡宏先生でした。『週刊誌』の講師の人が突然の事情によりキャンセルになったので思ったよりも受講者は多かった感じ。
まぁクローズアップ現代といえば、見たことがあるかはともかく知らない人はおそらくほとんどいないであろうNHKの超有名情報番組。
今回は、その実際の放送の映像を見たりしつついろいろとお話がありました。
一本目は『キレる大人』の回だったんですが、これを構成した時の話だとか、冒頭→VTR→対談と移るにしたがって視聴率がこう変化する、とか、そんな感じ。あの回の時は、声に出して読みたい云々で有名になった某教授が出さないという約束だった『上機嫌Tシャツ』を生放送で出してしまった、というちょっとした裏話も。やっぱり、収録放送と違って生放送ってのは何が起こるか分からないところが難しいところです。うん、確かによく見てみるとあれが出てきた時の国谷アナの反応が全てを物語ってる気がします。
で、その後は自分のプロフィールやらの紹介。うちの学校にいた頃に所属していた部の顧問はミッチー(仮称)だったそうで。そうかミッチー(仮称)はそんな頃からいたんですか。。
その後も少し話があった後、二本目のビデオは今話題の『集団自決問題』。
少し前から話が大きくなってきて、最終的には教科書会社が記述を戻すという展開になった今とてもホットな話題ですが、これをいち早く取り上げて社会問題に発展させたのが6/21の放送。
3月に記述が書き換えられてから誰も気付かなかったことがある時発見され、この番組が取り上げてからは左右両側からの相当な反響があったそうですが、これはある意味先生がテレビの役割だとする『アジェンダセッティング』の成果としてのある意味非常に良い例なのかもしれません。
今や新聞やテレビを使わずともネットさえあればたいていの情報は手に入る時代。そんな中でマスメディアというのは今岐路に立たされているのは間違いありませんが、玉石混交の情報が大量に溢れかえっているネットではなかなか成り立たないような、一度の放送で大きな影響力のあるマスコミというメディアが今後も大きな意味を持つというのは間違いなさそうです。
まぁNHKだけで見ても、受信料問題の絡みや『若い人に見てもらえない』という悩みなど、いろいろと課題はあるようですが…。


そんなこんなで、90分のうち半分以上がビデオでどこか時間の使い方が間違っている感は否めませんでしたが、内容的には番組の質の高さもあってか当たり外れの激しい土曜講座の中ではかなり良い講座だった気がします。