胴体着陸

高知空港全日空機が胴体着陸、乗客ら60人無事


火花をあげながら胴体着陸する全日空機(13日午前10時54分、高知空港で)=南恭二撮影
 13日午前8時50分ごろ、大阪(伊丹)発高知行き全日空1603便(ボンバルディアDHC8―Q400型機、乗客56人、乗員4人)が、高知空港へ着陸しようとしたところ、3本ある車輪のうち前輪が出ないトラブルが起きた。

 同機は通常の着陸を断念し、上空を約2時間旋回した後、午前10時54分、後輪だけで着地、機体前部を滑走路(2500メートル)にこすりつけて胴体着陸した。

 乗客・乗員にけが人などはなかった。トラブルの原因は不明。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、現地に事故調査官2人を派遣し調査に着手した。

 国交省によると、同日午前8時49分、トラブル機から高知空港管制官に「前輪が出ない」という連絡が入った。9時17分ごろ、滑走路上で低空飛行を行い、前輪が出ていないことを地上から確認。10時25分ごろ、滑走路にいったん接地し、衝撃で前輪を出そうとしたが失敗し、胴体着陸を決意した。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000004-yom-soci

この時間はまだ学校にいたのでリアルタイムでは見てなかったんですが…。。
帰ってきて映像を見て思ったことですが、やっぱりこういう時に冷静な判断が出来るってのはすごいことだなぁ、と。
そりゃまぁ、パイロットであるからには普段からフライトシミュレーターなりでこういう緊急事態に備えた練習は当然しているとはいえ、本当に自分がそういう自体に出くわしてしまった時に、冷静沈着に的確な判断が出来るというのは難しいことなんでしょうね。
胴体着陸とはいえ、素人目で見ているとなんともスムーズに着地した感じですし、そういう時こそがある意味『プロの腕の見せどころ』ということなんでしょうが、とりあえず大事故に至らずなによりです。(いや、こういうことが起こった時点で既に大事故ではあるんでしょうが)
ただ、最近大きな事故やミスが起こるたびによく言われるものに『ハインリッヒの法則』とかいうのがあって、俗に言う『ヒヤリ・ハット』ってやつなんですが、こういう重大ミスがあるということは裏でもっとたくさんの小さなミスや事故が発生しているということが想像できるわけで。
で、調べてみたわけですが、ボンバルディア社のこの飛行機ですが、今このサイズの飛行機はこの会社のこれしかなく、航空機の中では騒音が少なく機体自体も比較的安くてメンテナンスとかもしやすい、といった特徴があるそうですが、問題なのは故障が多いこと。
今回のようなものを含めても、去年1年間で日本だけで数十件の機械系統のトラブルが発生していたようで。
いろいろな兼ね合いはそりゃあるんでしょうけど、乗客の安全を最優先に考えないといけないものなわけで、もうちょっとしっかりと作ってほしいものです。


余談ですが、どうでもいいけど思ったこと。やっぱりNHKのカメラマンって他の民放より上手ですね。