いまさらな特集。

いまさらという感じですが、クリスマスソング特集をクリスマスにしようと思っていたのが時間の関係でできなかったので今取り上げてみる。何をいまさら。

#34『メリクリ』//BoA ジャンル:Pop

個人的に、ここ数年のうちに発表されたクリスマスソングの中では一番のお気に入り。
『メリクリ』という曲のタイトルは言うまでもなく『メリークリスマス』の略で、最近若者の間で定着しつつある言葉ですが、
今ではJ-POPの中ではかなり有名なクリスマスソングのひとつになっているにも関わらず、歌詞の中に一度も『クリスマス』という単語が出てこないのが意外なところ。
タイトルの軽さとは裏腹に曲自体は大人の雰囲気を漂わせるバラードで、BoA自身の歌唱力も『JEWEL SONG』などの頃に比べるとかなり上がっているのが分かる。
作詞は康珍化氏で、持ち味のひとつであるどこかロマンチックな感じというのが発揮されているので注目です。

メリクリ

メリクリ

#35『クリスマス・イブ』//山下達郎 ジャンル:Pop

もはや語ることは何もないかもしれない、J-POPにおける最も有名なクリスマスソング。
実は1983年のアルバム『Melodies』に収録されていたんですが、この曲はその後シングルカットされ、
1989年のJR東海のCMに使われたことがきっかけとなり一気に大ヒットしました。
途中、『パッヘルベルのカノン』のメロディーが間奏部分に取り入れられていて、この部分がこの曲の良さをより一層引き立てています。定番中の定番曲。

クリスマス・イブ

クリスマス・イブ

#36『Happy Xmas (War Is Over)』//John Lennon & Yoko Ono ジャンル:Pop

邦題『ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)』。
自分が最も好きなクリスマスソング。そしてこの曲ももはや世界中でクリスマスソングの定番となっている曲。
アコギをバックに、どこか切なさの漂うメロディーに乗せてジョン・レノンが歌い始め、徐々にコーラスが入ってくるにつれて盛り上がってきて、最後は大勢で『Happy Xmas!』を連呼するというポップなクリスマスソングですが、ただのクリスマスソングに収まらずにこれもまたタイトル通り反戦歌になっているというのはいかにもジョン・レノンらしいところです。
ところで、この曲の一番最初のささやきの部分は、『Happy Xmas Yoko』とオノ・ヨーコのことを言っているのだとよく間違えられるのですが、実は正しくは『Happy Xmas Kyoko, Happy Xmas Julian』となっていて、このKyokoとJulianというのはジョンとヨーコ、それぞれの前の配偶者との間に生まれた子供のことであり、実はこの曲はその子供に宛てられたプレゼントだったということが分かります。(ちなみに、この曲が収録されたアルバムが発表された時の歌詞カードも間違っていたとか。)
この曲に込められたメッセージを、いつの日も忘れずにいたいものだと思う今日この頃です。

Happy Xmas

Happy Xmas