旅行2日目

犬吠駅にて

またしても枚数が多いので『続きを読む』からどうぞ。

朝は早めに起きて…と思っていたんですが、ついつい目覚まし代わりにかけた携帯のアラームを切ってから二度寝してしまい、気がついたら予定時間の1時間後。ん〜。。
でもまぁ、別に厳密にプランを組んでいたわけでもなく、鉄研旅行とも違って自分の好きな時間に好きなところに行く超適当な旅行なので気にしない。
ホテルを2連泊で取ると楽なもので、何が楽かというと、その間は重い荷物をいちいち持って歩く必要がないことなんですよね。鉄研旅行だと、毎日泊まる場所が代わるのでかなり身動きがしづらい状態なんですが、これならかなり身軽。
というわけで、小さい荷物だけ持って御徒町マクドナルドへ。他にも食べるところはあったんですがとりあえず朝マック。サラダマリネベーグル。朝マックって昼に比べて全体的にいい感じ。
そして、御徒町からは山手線でまずは秋葉原へ。とはいっても電気街に行くわけではなくて単に乗り換えるだけですが。ここで乗ったのは6ドア車ですが、確かに通勤の混雑する時間帯にこれはなかなかありがたいもんです。そして乗り換え。
E231系中央・総武緩行色@秋葉原
秋葉原からは総武緩行線錦糸町へ。なぜか余裕で座れました。で、なんとなくあったか〜いものが欲しくなったので自販機でコーンポタージュを買う。この時期にはこれが飲みたくなるもんです。ただ、最後に粒が底のほうにたまった時はなんか鬱陶しいですが。
で、お目当ての電車、快速エアポート成田が到着。思ったよりは混んでいたものの、なかなかか快適。
千葉を過ぎたあたりからはだんだんと田舎になってきて、気がつけば田園地帯。案外そんなものなんですね〜。
そして、1時間半弱で成田に到着。別に成田空港に行くわけでもないのでここで降りる。今日の目的地は今何かと話題の銚子電鉄
113系スカ色ラッピング付き@成田
ここからはこれに乗って銚子へと向かいます。なんか変なラッピング編成。…と、その前に成田線E231系が来たのでついでに撮ってみる。
E231系常磐緩行色@成田
そして例の113系に乗り込み、発車。ひたすら平地の多いところで、単線区間をのどかに進むのはなんとなくいい感じです。これに乗ると、ようやく旅行に来たんだなぁ〜、と思えてきます。
銚子に着くと、一時某所でも話題になっていた千葉の『新車』こと211系が。
211系千葉色@銚子
やっぱりこの色はなんか違和感が…。まぁ、それはそれでいいんだけど。
で、ここからはようやく、お目当ての銚子電鉄です。
しかし、ボーイスカウトか何かと思われる子供の集団がいてとにかく混雑。まぁこれだけ乗れば銚電にとってはありがたいですね。そして同業者も結構たくさん。
銚電701F@銚子
来たのはデハ701形。床はもちろん木。レトロを通り越して大丈夫か!?というぐらいに古い車両ですが、なんとも風情があってよろしいものです…といいたいところですが、車内は山手線の6ドア車もビックリの乗車率で満員。まさかここまで混むとは。
車内で一日券『弧廻手形』を購入し、犬吠まで乗車。このツリカケの音がたまりません。
犬吠駅にて
キャベツ畑の中に佇む犬吠駅南房総らしいのどかさが漂っています。
犬吠駅の駅舎の中に入ってみると、ここもまたなんともいい雰囲気なんですが、こんなポスターを発見。
2chポスター@犬吠
2ch有志による支援ポスター。普段は世間一般にはあまりよろしくない面ばかりが目立ちがちな2chですが、こういう時の支援の力というのはとてつもなく大きいものです。これぞネットの力。
そして、犬吠駅売店ではおばちゃん方がぬれ煎餅を焼いていました。
犬吠駅売店
一日乗車券はちょうど銚子〜外川往復分の値段で、さらに各種施設の割引券、そしてぬれ煎餅の引換券が付いてきます。このあたりは銚電らしいサービス。というわけで自分も一枚いただいて食べる。やっぱり美味しいですね〜。普通の煎餅とは一線を画す食感がたまりません。さらに例の『ちば』のポスターを発見。そして、なんとあの『サバカレー』も売られてました。よく覚えてないけど、確か何か昔やってたドラマにでてきたパッケージそのまんま。懐かしい。
この後の計画は特にこれといって無かったんですが、とりあえず外に出てみる。
犬吠駅
冬の抜けるような青空と、光を反射して白く輝く駅舎のコントラストが美しい。そして、そこに置かれて風化してしまった車両がなんとも。
で、とりあえず犬吠というからにはあの犬吠埼が近くにあるわけで、せっかくなので歩いて行ってみました。
犬吠埼までは歩いて5分〜10分ほどの距離でそれほど遠くはなかったんですが、風がとにかく強い強い。危うく手に持っていた一日乗車券が飛ばされそうになってヒヤリ。
犬吠埼展望台
『地球が丸く見える』展望台。確かに、ここの展望台に上がらなくとも海のほうを見ると地球がなんとなく丸く見える気がします。
犬吠埼にて(その1)
犬吠埼にて(その2)
潮風とともに、砕けた波しぶきが運ばれてくる海の風。なんというか、ここで何か叫びたくなるような気分。そしてこんな光景も。
荒磯に波
これはよいリアル東映。あれの正式名称は『荒磯に波』というらしいんですが、実はそれも台風一過の犬吠埼で撮影されたものだそうで、今日も1〜2日前まで大嵐だったうえに風が強く、まさしくそんな感じの天気でした。比べる対象がない(一応鳥っぽい黒いものが写っていますが)ので分かりにくいですが、軽く10mほどは上がってます。
犬吠埼灯台
犬吠埼灯台。上に行ってもよかったんですが、別に今の景色でも十分満足なので敢えてパス。やっぱりこの青と白のコントラストが素敵。
そして、近くの店に入って昼食。海鮮丼セットというのがあったので食べてみました。鉄研旅行の時にはこんな贅沢な物をいちいち食べるのは難しいんですが、そこはまぁ個人旅行なので何でもアリ。やっぱり旅にグルメは付きものだと思うわけです。
海鮮丼
量はそれほど多くなかったものの、カツオにイカにエビ、そして貝など、地の物っぽいのがのっていて美味しかったです。
犬吠埼にて(その3)
銚子方面をのぞむ。


それから、犬吠駅へと戻ります。
細い路地@犬吠
少し寒い冬の日に暖かい日差し。この曲がった細い路地はなんとも絵になる風景ですね。


駅に戻ってまずぬれ煎餅を購入。普通の袋入りの5コパックをひとつ、そして明日合流する三丁目の貴公子氏(仮称)と一緒に食べる分を2枚、さらに、『選外品』というなんともお得なものがあって即買い。本来なら1枚85円のぬれ煎餅が12枚?ほど入ってなんとお値段450円。これはお得。
その後も、電車まではちょっと時間があったので、駅の前にある自販機でマックスコーヒーを見つけて即購入。
初マッ缶。根強いファンがいるだけあって特徴的な味。思った通り甘い。というか、原材料名のいちばん最初が加糖練乳って正直どうなんでしょうか。コーヒー味のミルクセーキみたいな甘さです。むしろコーヒー味の砂糖か。でも確かになかなか美味しい。
時間が来たのでホームへ。さっきも乗ったデハ701がキャベツ畑の向こうからトコトコと走ってきます。
銚電701F@犬吠
なんと素晴らしい、絵になる光景。壁紙にして飾りたいような気分。
終点外川まで乗って、銚電完乗達成。しかし特にこれといって何もないところですが、なぜか駅のところに『210i』の看板みたいなのが。てかそれってかなり古いような…。
外川駅
ニュースなんかでいろいろ取り上げられていただけあって、同業者は男女問わず結構多いですね。
外川からはまたデハ701形に乗車。
銚電701F車内
ツリカケの音、ジョイントの揺れ、そしてあたり一面に広がるキャベツ畑の風景を楽しみつつ銚子方面へと進みます。途中、またどこかの見ず知らずのオバチャン(というよりもむしろおばあちゃんに近い?)と話をしつつ、途中観音駅で下車。
観音駅
で、ここの駅。いったい何を目当てに来たのかというわけですが、銚電直営の売店があるんですよね。たい焼きやたこ焼きが売られているんですが、たこ焼き4つとたい焼きをあん・カスタードをそれぞれ1つずつ買って、次の電車が来るまで約40分ほど、のんびりとおやつタイム。
たこ焼き@観音
たこ焼きは、自ら『関西風』を名乗っているだけあって関西人の舌も満足。特に長い間焼かれていて外はパリパリ、中はトロトロの状態のこれはたまりません。
たい焼き@観音
地元や一部の人にはとっても有名なこのたい焼き。ご覧の通り、あんが尻尾まで、はみ出す勢いで入っている食べ応えのある逸品。しかもこれが1尾わずか90円。素晴らしい。
ところで、この売店の横になにやらノートが。
支援しに来た人が応援のメッセージを書き込んでいっているノートらしいですが、一般人からいかにもねらーっぽい人までいろんな書き込みが。中には関西で某JRなんとやらに勤めてる人まで。やっぱり皆さんすごいです。とはいいつつ自分も神戸のほうからやってきたとしっかり足跡を残す。
そんなことをしているうちに、待っていた電車が到着しました。今度は1002形。
かぶりつきつつトコトコと走り、あっという間に銚子に到着。なんとも早いものです。
銚電1002F@銚子
行きがけには人大杉で撮影できなかったんですが、銚電の銚子駅はちょっと特徴的でした。いよいよその銚電ともお別れです。なんかとっても良いトコだったなぁ。また行きたいな。
銚電銚子駅


待合室で時間をつぶしたり外に出てみたりした後は、また来たルートを引き返す。今度はラッピングのないスカ色の113系
113系スカ色@銚子
iPodでいろいろ聴きつつ、元来た道を引き返す。だんだん日が暮れてきてきました。地元の女子高生が『夕日がきれい』だとかなんとか言ってたのが印象的。
そしてその夕日も地平線へと沈んだ頃、成田駅に到着。
この成田駅では成田線我孫子方面への電車に乗り換えるわけですが、なんと数分前に発車してしまっていて、次の電車は40分ほど後。なんとも酷い接続です。…なるほど、これが噂の千葉支社クオリティか!!実際に旅行してみないと分からないものですね。

うるせえちばぶつけるぞ
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仕方が無いので駅の外に出てみる。成田というのは成田空港で有名なところで、成田空港=日本最大の国際空港ということから、成田=国際的みたいな変なイメージを持っている人もいるようですが、少なくとも駅の外を見る限りでは全くそのイメージとはかけ離れていそうです。どちらかというと、至る所に『成田山』の文字がある感じ。まぁ成田山っていうぐらいですしね。
成田駅
でもまぁ、日の入り後のトワイライトタイムというのは本当にいいものです。特にこの空のコントラスト。…しかしなんか寒いなぁ。


ようやく時間になったので、保温のためにドアカット中のE231系に乗り込む。乗客は、少なくとも自分が乗った車両には自分だけ。なんともガラガラ。
そのE231系もようやく出発。もともとブラインドをケチるためにやたら色の濃いガラスを採用していることもあって外は何も見えません。
しばらくは特に街などのない場所を走っていたらしく、乗客もほぼゼロ。ですが我孫子に近づくにつれ、一駅につき数人が乗ってくるようになりました。
そして我孫子に到着。どうしてこっちを経由してきたかという理由というと…そうだ、鶏になろう!!(爆
鉄道ファンや地元の人なら知っているかもしれませんが、この駅には『弥生軒』という立ち食いそばの店があるんですが、ここの『唐揚げそば』がとっても有名。
…しかし、目当てのそば屋に入ってももう売り切れている。だが諦めるにはまだ早い。他のホームも探してみると…まだあった!!
せっかくなので、唐揚げ2コのせに挑んでみた。観音駅でのたこ焼きとたい焼きでそれほどお腹は減ってないけど、軽くつなぎにするにはちょうどいいかな…って、
唐揚げそば@我孫子
(;゚∀゚)=З
噂には聞いていましたが…まさか、ここまでデカいとは。カーネル・サンダースもビックリのケンタのチキンサイズ。
驚くなかれ、これで値段はたったの380円。しかも唐揚げ単品で注文するとなんと80円。これは圧倒されました。
…ですが、慌てず騒がず、まずはダシをすする。まぁ、普通の関東風。関西人の味覚からするとかなり味は濃いですが、関東基準で考えるとこんなもんでしょう。
では次に麺を。…なんじゃこれは。箸でつかもうとするとちぎれてしまうほどのとっても繊細な麺。そしてひとたび食べてみるとそれはなんともとろけるような口どけ。これはもはや蕎麦ではない…!?
期待しただけに若干がっかりはしましたが、まだこれを食べていなかった。そう、唐揚げ。これを食べたいがためにわざわざ来る人もいるわけだし、実際自分も成田駅で寒い中を40分以上も待って寄り道したのだ。
…カリッ。
(゚Д゚)ウマー…というよりもむしろキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
カリカリの衣に、思っていたほど脂っこくはないジューシーな鶏肉。しかも骨はないので食べやすく、ケンタッキーサイズなので大満足のボリューム。さっきの麺の評価なんてどこかに吹っ飛んでしまいそうなぐらいの素晴らしいB級グルメです。まったくお見それいたしました弥生軒。流石、全国の駅そばの中でも1、2を争う知名度なのも頷けます。
…というわけで、近くに来てみたよ〜という人はぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
しかしまぁ、朝からマクドに海鮮丼、マックスコーヒーときて極めつけは巨大唐揚げ2個というと、普通ならまぁ間違いなくメタボ一直線の生活ですね。旅行だからともかく。

その後は常磐快速線で東京まで行き、そのまま帰ってもよかったんですがまだ時間も早いので、なんとなく中央線ホームへ。
201系通勤快速@東京
201系の通勤快速。ここもじきに、一昨日に営業運転を始めたばかりだという新車E233系に置き換えられるようです。
東京駅にて
こういう『これぞ通勤』という風景もだんだんと変わっていってしまうみたいですね〜。
せっかくなので中央線で新宿まで出て、それから渋谷へ。
去年の鉄研旅行で東急と京急に乗った時に買った1000円のパスネットがまだ残っていたので、この際使ってしまおうと思って東急の渋谷駅に行ってみる。
東急渋谷駅にて
特にこれといって鉄ヲタ的な見どころもないんですが、これはこれである種とても合理的といいのかもしれません。値段も安いし。
通特に乗って横浜に行き、今度は京急に乗り換え。
209系京浜東北色@横浜
向かい側に209系が来たのでなんとなく撮ってみる。
そしてここからは東急とは対照的でいろんな意味で逝かれたクオリティの京急快特で品川へ。車両はもちろんあの2100形…と、思っていたんですが。
そういえば今日は平日だった_| ̄|○
平日はこの時間帯にある種のライナー的な着席保証列車京急ウイング号』が運転され、そこに2ドア転換クロスの2100形が集中的にまわってしまうために、こっちには2100形が回ってこない。これは誤算。


30分待っても来ないので、仕方なくブルースカイの新600形に乗り込み品川へ。
まぁ、2100形ではないとしても一応車端部のボックス席で外はそこそこ見えるし、なんといっても速いし快適。シートの座り心地も関西私鉄各社と比べても遜色ないもので良かったです。
結局昨日と同じでかなり遅い時間になってしまいましたが、そのまま御徒町に帰り、またしてもコンビニでフルーツゼリー、そして明日は朝6時半に三丁目の貴公子氏(仮称)と上野で合流することになっているので朝食を調達しホテルに戻って寝る。まぁこれでもいつもより早いし、いいかな。


というわけで、いい一日でした。銚子電鉄マンセー

車番・乗車距離

御徒町秋葉原:山手線・外回り、サハE230-521(6ドア車)
秋葉原錦糸町総武緩行線・普通/西船橋モハE231-42
錦糸町〜成田:総武本線成田線快速エアポート成田/成田空港、モハE217-11
成田〜銚子:成田線総武本線・普通/銚子、モハ112-2072
銚子〜犬吠:銚子電鉄・普通/外川、デハ701
犬吠〜外川:銚子電鉄・普通/外川、デハ701
外川〜観音:銚子電鉄・普通/銚子、デハ701
観音〜銚子:銚子電鉄・普通/銚子、1002
銚子〜成田:総武本線成田線・普通/千葉、クハ111-1385
成田〜我孫子成田線・普通/我孫子モハE231-92
我孫子〜上野:常磐線快速・快速/上野、モハE231-114
上野〜東京:京浜東北線・普通/蒲田、サハ209-23
東京〜新宿:中央快速線・快速/高尾、モハ201-66
新宿〜渋谷:湘南新宿ライン・快速/国府津クハE231-8052
渋谷〜横浜:東急電鉄通勤特急元町・中華街、5354
横浜〜品川:京浜急行電鉄快特/品川、606-6(ブルースカイ)
品川〜御徒町:山手線・内回り、モハE231-562
●乗車距離(1日):351.7km
○乗車距離(旅行累計):960.3km