収穫多し。

今日は、学校にて土曜講座なるものがあったわけで。
この土曜講座、うちの学校のOBなんかを呼んできて、いろいろと講義してもらうという使い方によってはかなりためになる講座。
高校になると単位に入ってくるので、必ず1つ以上は取らないといけないんですが、たくさん種類がある中から自分の好きなものを選べるってのがいいですね。


で、自分が選択したのは、『話し方』についてと、『演劇』について。
てなわけでまず、1限目は『人前での話し方の初歩・基本』。
講師は現よみうりテレビアナウンサーの野村明大先生。受講者は50人ちょっと。
講義の形態としては、事前に課題として身近なものの長所について3分ほどのスピーチをできるように生徒が各自準備して来て、実際に何人かがみんなの前で発表し、それについて聴衆や先生が批評やアドバイスをする、というもの。
それなのに課題を準備して来ない人が多かったために先生はやや苛立ち気味(?)でしたが、やはり的確なアドバイスや話術の巧みさはさすがプロといった感じです。
割と辛口コメントが多かった感じですが、想像以上にピリピリした空気もやはり報道現場で働くにあたっては欠けてはならないことなんでしょうね。
かといってずっとピリピリしていたかというとそうでもなく、最後にはちょっと局内の裏話的なもの(たとえば、あの女子アナはプライベートでもすごくいい人だとか、酒癖がちょっと悪いけどそれも含めて人気者だとか、ちょっと奥手でスポーツ選手からの紹介はたいてい断るとか、あとはアナウンサーの給料はどうだとか)もしてくださいました。こういう現場の人しか知らないような話ってのはやっぱり聞いてて興味深いものです。


2時限目は、木川田新先生による『私的演劇論・人生論』。
この木川田先生、現在はかの宝塚歌劇にて大活躍をされていて…と書くとなんか変な誤解を招きそうですが。。
まぁ、簡単に言えば、あの宝塚歌劇の中で使われている曲などの作曲・編曲といったものをされている方なわけです。
こちらは受講者がやたら少なく、遅刻してきたがために仕方なく2時限目で何か講座をとることになった1人を含めてもたったの8人。なんか座談会みたいですね。
早速先生から8人への質問で、この中で宝塚歌劇を見に行った人はいますか?とのこと。
…手を上げたのは、自分だけ。ですが、先生は見たことのある人がいたということに関してかなりビックリしていたもよう。まぁ、フツーは勉強ばかりしてきたような(実際はそうでもない)どっかの中高一貫の男子校進学校に通うような厨房工房が見に行くことはあんまりないでしょうが。
で、この先生はいろいろと演劇やら自分がこの仕事に就いた経緯やらを話してくださいました。
それで初めて知ったんですが、宝塚歌劇がなぜああいうものになったのか。
もともと阪急が宝塚あたりに客を誘致するのに温泉というものを看板に掲げていて、その温泉が枯れたからその温泉の浴槽の上に板を張って舞台にして演劇場にした、ということは知っていたんですが。
宝塚歌劇といえば男役。男役といえば宝塚、というぐらい有名なわけですが、どうやらそれは、歌劇を始めた時代には日本人の体型がもっとボテボテで、すらりとした欧米人のプロポーションには、当時の日本人の男性よりも男装した女性のほうが向いていたんだとか。へぇ〜。
で、いろいろ説明をした後に、最後は先生が音楽などを手掛けた作品の中から一部のビデオを見てみることに。
…自分は別に宝塚ファンではないんですが、やっぱり何度見ても宝塚の男役ってのはカッコイイですね。いやホントに。


先生が言うには、こんな大変な世界でオススメできないけどそれでも引っ張り込まれたい人は連絡してもらえればいつでも歓迎しますよ〜まさかいないとは思いますが、とのこと。
確かにうちの学校を卒業して芸術方面に進む人ってのは滅多にいませんが、それでもこういう芸術の世界ってのもいいですよね〜。