墓参り+宇治

今日は弟がYMCAに行っていて、父親は留守番、自分と母親と祖母の3人で京都へ墓参りに。
まず十三。
阪急5301F急行@十三
3月のダイヤ改正で、ノーマルの『急行』は無くなってしまうようなので撮っておく。最近、必ずしも編成全体を入れる必要はないということが分かってきました。
6300系の特急で桂まで行き、桂からは急行で大宮へ。そこからは市バスで移動。
お墓参りをした後は、普段なら近くのそば屋に行くというのが定番ですが、今回はそのままバスに乗り四条京阪へ。
いつも京都に来た時はついでにどこかに寄ってみるんですが、今回は少し足を伸ばして宇治の平等院とかに行ってみようかな、と思ったわけで。
で、京阪の四条から京阪特急で中書島へ行き、そこから宇治線
ですが、どうも様子がおかしい。ホームの向かい側にはどデカいカメラを持った鉄ヲタ多数、車内にも京阪時刻表を持った人、さらには広報課の腕章を付けた人まで乗り込んできました。
これは何かあるな、とピンときたんですが、どうも自分の乗っている電車のほうを皆さん写しているようで、しかも様子からするとまだお目当ての列車は来ていない様子。…ということは、この後ろからやって来る可能性大!?
向かいの席に座っていた孫を連れたおじいさんによると、なんかトーマスの電車が特別に走っていて、それに乗って天満橋まで行って戻ってきたんだとか。なんかよく分かりませんがやっぱり何かあるっぽい。
そうこうしているうちに終点・宇治に到着。なんかやたら人が多いです。で、駅の時刻表を見てみると…。
臨時列車案内@宇治
なるほど、そういうことね。…って特急!?しかも10000系!?
どうやら駅のポスターによると去年からトーマスのラッピング電車が走っていて、今日はその運転最終日ということで、記念イベントとしてその車両を使っていくつも臨時列車を走らせるそうで、臨時特急はその最後を飾る運用なんだとか。
てなわけで急遽鉄ヲタモードに切り替え。駅員さんによると入線時刻は14:20、つまりあと15分ほどだというので待ってみることに。
臨時案内表示@宇治
何度も表示が切り替わっていたので、もしかすると特急表示とかが出せないかと頑張っていたのかもしれませんが、さすがに宇治線を特急が走るなんてのは前代未聞の珍事なわけで入っているはずもなく、結局は臨時表示でした。
そして15分が経過。いよいよターゲットが入線してきました。ホームは既に激パ状態。
京阪10003Fトーマス車臨時普通@宇治
まだ普通幕ですが、なるほど確かにトーマスです。
電車は到着して一旦客を降ろしてドアを閉め、『ご自由に撮影してください』とのアナウンス。扉にもラッピングがしてあるので、扉を開ける前に写真を撮れってことですか。なかなか気の利いたことをしてくれるもんです。
宇治駅にて(その1)
人、人、人。とにかく人だらけ。
宇治駅にて(その2)
きかんしゃトーマスというわけで子供向けのイベントかと思いきや、実際のところはヲタが泣いて喜ぶような激しくマニアックなイベントでした。
広報課の人たちは群がる鉄ヲタ達をまずは撮影。おそらく広報にでも使うんでしょうか。さらに線路に降りて車両も撮ってました。
そして、他の係員は大量のヲタを統制してここでハッスルバトル勃発!?…と思いきや、集まった家族連れの記念写真のシャッターを押して回ってます。噂には聞いていましたが、この会社のファンサービス精神の旺盛さはもはやネ申。ここまで鉄道業を楽しんでる会社も珍しいんじゃないでしょうか。某火災帝国も少しは見習ってほしいものです。
京阪10003Fトーマス車臨時特急@宇治
普段は支線専用で、普段は特急運用はおろか本線での定期運用すらないという10000系。そんな電車が、ラッピングを付けて特急として天満橋まで走るというんです。何気に特急幕は旧タイプのもので、今使われている赤地に白文字ではなく、K特急の登場など諸般の事情により無くなってしまった黒地に赤文字の特急幕。こっちのほうがカッコイイです。
しかも、実は宇治線に特急が走るなんてのは京阪始まって以来のことらしく、どうやら自分はそんな『歴史的瞬間』にブチ当たってしまったようです。なんという運の強さ。
宇治駅にて(その3)
柱の『うじ』の駅名と絡めて撮ってみる。
そして、満員の乗客を乗せた10000系4連の臨時特急は、宇治駅をゆっくりと発車していきました。
京阪10003Fトーマス車臨時特急(後撃ち)@宇治
まさか、初めて京阪の車両を車両全体が入るように撮影した写真があの臨時普通やこの臨時特急になるとはねぇ。いいもの見せてもらいました。


時間はかなり遅くなってしまいましたが、ここで昼食をとる。茶そば。その後ぜんざい。寒かったのが一気に温まりました。
そして漬け物や、そば屋の人が一番おいしいと言っていた店の茶だんごを買っていざ平等院へ。入場料高い。


平等院鳳凰堂(その1)
日本史の教科書に必ず出てくる平等院鳳凰堂。水面に映る姿もまた美しいといいますが、思ったより池が小さいんですね。
ところでこの建物、どこかで見覚えがあると思いませんか?そう、十円玉の表。あれって実は裏じゃなくて表です。
平等院鳳凰堂と十円玉
というわけで思わず十円玉と一緒に撮ってみました。確かにコレだ。


平等院鳳凰堂(その2)
違う角度から。横から撮れば全部入りました。
そしてその後そこにあった博物館に行っていろいろ見る。なかなか見られない貴重なものがたくさん展示されていました。
平等院鳳凰堂(その3)
かなり引いて撮影。


その後平等院を後にし、行きがけに通った道とは違う道を通って宇治駅へ。
宇治川にて
その途中で、おみやげなどをいろいろ買う。さらに抹茶ソフト。やっぱりアイスは冬に食べるもんでしょ。(←変な持論。ちなみに夏はかき氷)


宇治駅からは、昼のイベント時とは対照的な閑散とした宇治線中書島へ行き、京阪特急に乗り換えて四条に戻る。今度はダブルデッカーに乗ってみました。なんか旅行中に宇都宮までE231系の2階建てグリーン車に乗った時のことを思い出します。こんなのに通常料金で乗れる京阪ってすごいクオリティ。
四条で降りた後は、いつものパターンならイノダコーヒに行くのが定番なんですが、今回はうるさい弟がいないので、クラシック専門の、京大生御用達の喫茶『ミューズ』に行こうと思ったんですが…久しぶりに見てみるとなんと閉店していて、おまけに焼肉店なんかに変わっていてビックリしました。時代の流れなのかもしれませんが寂しいです。
で、その代わりにその近くにある『フランソア喫茶室』へ。
祖母が50年以上前によく行っていた店らしいんですが、イタリアンバロックのレトロな建物で、昭和9年創業。店名の由来は画家ジャン=フランソワ・ミレーだとか。喫茶店としては初の登録有形文化財
店内はなんともいえない昭和のかほりに包まれていて、店員さんの衣装までかなりレトロ。なんというか、この雰囲気好きです。
で、自分が注文したのは『ウィンナ・コーヒー』と『レアチーズケーキ』。ウィンナーコーヒーを飲むのは多分初めてですが、まろやかなコクが魅力的です。
レアチーズケーキはまたおしゃれにブルーベリーソースがかかっていて、味もとっても◎。リストのピアノ曲が流れていて、なんともいい雰囲気です。
写真を撮っても構わないとのことなので、帰り際に撮らせてもらいました。ん〜なんともいい雰囲気です。
フランソア喫茶室
若者に人気のモダンなカフェも悪くはないですが、こういうゆったりとした時間の流れるレトロな喫茶店は素晴らしいものです。阪急の河原町駅からすぐの、高瀬川沿いにあるので気になった人はぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


そして、帰りは間もなく消滅する快速特急に乗って帰ってきました。
思わぬ収穫もたくさんあって、いい一日でした。

車番など

苦楽園口〜夙川:普通/夙川、61**
夙川〜十三:特急/梅田、7112
十三〜桂:特急/河原町、6915
桂〜大宮:急行/河原町、8801
四条〜中書島:特急/淀屋橋、8554
中書島〜宇治:普通/宇治、10001
宇治〜中書島:普通/中書島、2815
中書島〜四条:特急/出町柳、8809(ダブルデッカー
河原町〜十三:快速特急/梅田、6807
十三〜夙川:特急/新開地、7760
夙川〜苦楽園口:普通/甲陽園、6650