鉄研旅行3日目

とりあえず朝は昨日と同じように起床。
夜に買っておいた朝食をとってから集合、そこから歩いてすぐの長野駅へ。
ここからは、まずがしなの鉄道で小諸まで行くわけですが。
115系長野色@長野
長野色115系飯田線に乗り入れる快速みすず。大して速くないとはいえ、駅の数がとにかく多い飯田線を快速運転してくれる存在はなかなかありがたいもんです。…と、言いたいところなんですが、飯田線内を快速運転してるのは一日1本のみ。この快速みすずは、飯田線内は各駅停車なんですね。


115系しなの鉄道色@長野
しなの鉄道色の115系。なかなか面白い配色です。


快速妙高号@長野
妙高号。特急車を使用している乗り得列車。実は『快速』妙高号はちょっとレアだったりします。
ピカピカの車体がいいですね。同じ塗色の同じ車両が横川で無惨な状態になっているのがウソみたいです。


で、自分たちが乗ったのは残念ながら長野色の115系。まぁいいんですが。
信越本線しなの鉄道を経由して小諸へ向かいます。ここでも大富豪。
やはり、もともと特急や急行がたくさん走っていた幹線というだけあって、なかなか気持ちよい走りを見せてくれます。
で、小諸に到着。ここから小海線に乗り換えです。…で、乗り換えホームに行ってみたらいきなりこんなのが止まってるんですが。
キハ111-111@小諸
見事なまでのゾロ目です。阪急のC#7777を見た時もなかなか気分がいいんですが、ここまで来るとなんかとんでもないですね。


そしてここからは小海線。来たのはキハ110。とりあえず、右側ボックスの一番良いポジションをGet。
ディーゼルの音やiPodを聴きつつも、かなり見通しの良い場所をどんどん走っていきます。
天気も晴れてきて、遠くにはきれいに山も見えてきました。この車両、窓が開かないのがかなり惜しいです。
中込駅
中込駅。ここまでは地元の利用客が多いようす。なかなか駅もきれいに整備されてますね。
そして気動車はどんどん進んでいきます。勾配は上りばかりなんですが、それでもゆるやかな斜面になっている感じで、相変わらず見通しは良好。とにかく晴れていて、周りに色鮮やかな緑や赤、黄色などが散りばめられていて素敵な景色です。
しかしだんだんと山が近づいてきて、ちょっと山岳地帯に突入。
ひたすら勾配を上り続け、ある瞬間に突然景色が開けました。
野辺山高原
野辺山高原の風景。いいですね〜。
そしてまもなく到着したのはかの有名な野辺山駅。そう、小学校でも習ったあの野辺山駅。JRで最も標高の高い駅です。
野辺山駅(その1)
見事なまでの青空に、白く塗られた駅舎がまぶしいです。
野辺山駅(その2)
野辺山駅の『JR線最高駅』の碑。本当はここで降りて1時間ほどゆっくりするはずだったんですが、台風のおかげでルートを変更することになったため断念。あ〜残念。
そして次の駅、清里では少しの間停車したのでちょっとだけ降りてみる。高原の風が気持ちいい。さすがにこのあたりも高山気候ではないんでしょうが、それでも5月のような爽やかな風が吹き抜けていきます。
あとはひたすら坂を下るだけ。レールのつなぎ目の音だけが響いていますが、自分を含めた数人は乗り合わせたおじいさんとうちの学校についていろいろとおしゃべり。
そして小淵沢に近づき、中央本線が下のほうに見えてきました。
小淵沢付近にて
いい天気、いい景色。こんなところにも一度住んでみたいものですね〜。
個人的には、五能線の『リゾートしらかみ』みたいなノリで『リゾート野辺山』みたいなのを走らせると人気が出そうな気がします。…ただ、乗車時間や外の空気の良さとかを考えると、ちょっとしたトロッコみたいなのを走らせるほうが良いかもしれませんね。まぁ妄想ですが。
で、小淵沢に到着。隣になぜか185系がいてちょっとビックリ。
これから中央本線塩尻まで。やってきたのはまたしても長野色の115系…って、あれ?これ昨日の夕方に松本〜長野で乗ったのと同じ編成じゃないですか。
中央本線はその後もなかなか景色のいいところを走り、途中の茅野で特急待避のため停車。
E257系特急あずさ
257系の特急あずさ。この睨みつけるようなデザインは個人的にはちょっと…。なんか、束の車両のデザインはいまひとつセンスが良くないと思うのは自分だけでしょうか。。
その後も順調に走り、塩尻に到着。
隣には、もう既に次に乗る123系が停車していましたが、まだまだ時間があるので一旦改札の外へ出ることに。
123系@塩尻
何気にこの123系、トップナンバーだったりするんですね。
ここの駅では駅弁・おみやげを買った後、冷たいそばを食べる。駅で食べるとろろ入りの冷たいそば。これもなかなかいいもんですね。
その後はさっきのクモハ123-1に乗って辰野まで約20分。2扉のウルトラロングシート。シートの位置が321系並みに高かったのでちょっとビックリ。
辰野では乗り換え時間がわずかなので、ホームの端から端までダッシュ
とりあえず乗車して、すぐに119系は動き出します。この119系。飯田線専用の車両なんですが、105系がベースになっている(=駅間距離の短い路線向き)ということで、やはりこの線の特殊な性質が影響しているようで。
で、乗っててまず思ったことなんですが。
いつも使ってるJR西日本では、ローカル線といえば基本的にワンマン運転。なんですが、この飯田線にはちゃんと車掌が乗っていてビックリ。
で、さらにビックリしたのが、各駅ごとに車掌が降りて降りる客のところに走っていって切符を回収していたところ。
飯田線には100近い駅があって、それを全線走破するとかいうなかなか激しい運用もあるんですが、車掌さんかなり大変ですね。ホントにご苦労さまです。
しばらくして落ち着いてきたので、塩尻で調達した釜めしを食す。
とり釜めし
釜めしといえば峠の釜めし、というほど横川の峠の釜めしが有名なんですが、実は地味にこの塩尻の釜めしの歴史が長かったりします。味のほうもなかなかGood。
昔、4つの私鉄をつなげて出来たというだけあって、いかにも私鉄っぽいくねくねした路線をノロノロと走っていく119系。かなり長い時間乗りましたが、飯田に到着。
119系@飯田
今度はこの豊橋行きに乗り換えです。
ここで班分けすることになっていたわけですが、自分たちたった4人は天竜峡班ということで天竜峡で降りて散策。残る大量のメンバーはあの小和田駅で降りてなんかひたすら時間をつぶすらしいですよ。
てなわけで、今度はすぐに天竜峡に到着。
特急伊那路@天竜峡
特急伊那路との交換のために停車していたんですが、こっちも時間がないのでとりあえず駅から出て、駅前の踏切からちょっと無理して撮影。駅から撮ればもっといい感じに撮れるんですけどね〜。
ところでこの特急伊那路飯田線各駅でのぼりを立ててやたら宣伝してるわりには一日にたった2往復しかなかったりします。おまけに、飯田方面から名古屋方面に抜けるにはバスのほうがはるかに安くて速いとか。


とりあえずここからは天竜峡散策。おそらくこの旅行唯一の観光タイムというわけで。
まずは案内所奥のコインロッカーに荷物をむりやり押し込み、パンフをもらっていざ出発。
思ったより勾配がきつく、鉄研なのかワンゲルなのか分かりませんがそこは気にしない。
まず現れたのは大きな岩。
天竜峡にて(その1)
大きくて迫力はすごいんですが、困ったことにデカすぎて写真に入りきらないというオチが。まぁ気にしない。
目安の所要時間が60分ということでちょっと急ぎつつ進む。次に見えてきたのはこの橋。
天竜峡にて(その2)
かなり高いところを渡っているつり橋。下には天竜峡
自分を除いた他の3人+顧問1人はかなりビビりながら渡っている感じですが、自分はそんなこともなくさっさと渡りきる。ホントは自分もかなり高所恐怖症だったはずなんですが…中1の時の野沢温泉スキー場のゴンドラで克服しちゃったんでしょうか。
『やーいやーい、くやしかったらつり橋わたってかけてこーい!』とか叫んでる物語が小学校の教科書にあったのを思い出しました。叫んどけばよかったかも。
しかしまぁ、さっさと渡っちゃうのもなんかもったいない気がしたので引き返してもう一度つり橋の上へ。なんか向こうから川下りの船がやってきましたよ。しかもモーターを響かせながら。何ですかそれ。
天竜峡にて(その3)
まったく、風情があるんだかないんだか。でもまぁ、絵にはなってますね。
その後は休憩できる場所っぽいところで記念写真を撮ったり。逆にこういうのはこれだけ人数が少ないと動きやすいし撮りやすいしいいですね。
しばらく歩いて天竜峡の駅まで戻る。予定よりかなり早着。で、途中各所でスタンプを押しながら歩いてきたわけですが、それを案内所で見せるとプレゼントがもらえるということで、まぁ何かちょっとした記念品みたいなのがもらえるのかと思っていたら、なんとタオルが貰えちゃいました。なんかラッキー♪
その後は荷物を取り、駅へ。ここから豊橋行きに乗り、再び長時間の飯田線の旅。
1時間ほど乗った後で、小和田に到着するわけですが、ここで秘境駅班と合流。
小和田駅
で、この小和田という駅。昔は駅前にいろいろ集落みたいなのもあったようで普通の駅だったんですが、佐久間ダムを建設する時にそれらがダムの底に沈み、今では近くの国道などからその駅に入る道さえもなく、あるのは工場や自販機の廃墟、行き場を失って捨てられた軽自動車…といったなかなか香ばしい駅。しかも、10年ほど前に雅子さま関係かなにかでここがやたらと盛り上がったことがあったそうな。
ちなみに、ここの駅の近くには民家がひとつだけあって、わざわざ使用許可まで取って川の対岸から必要な資材やらをケーブルで渡してもらって住んでいる人がいるようで。すごい暮らし方をしてる人もいるもんですね。まぁ駅から徒歩10分といえばそうなんですが。…ちなみにこの話は後で合流した秘境駅班の人情報。
で、その小和田駅に到着する時には前のところに行って見てきたんですが、あの駅に大量の人がいるのってなんか変な感じですね。なにしろ終電でここで降りようとすると『寝袋持ってますか?』とか言われるような駅ですから。
合流した後はさっき書いたような話などをいろいろ聞きつつ進む。山の中を走るうちにだんだんと暗くなってきて、豊橋に着いた頃にはすっかり夜です。
そこから特別快速で名古屋まで。浜松から来てるので結構混んでたんですが、蒲郡で花火大会か何かをやってたらしく、途中からさらに混んできました。
…で、名古屋に到着。
名古屋駅
軽く車内で軽食だけとっていたんですが、せっかく名古屋に来たんですから何か食べたい。道が広いがねー♪な名古屋ですが、この駅のホームもかなり広い。しかもホームにきしめん屋があるときてます。こうなったら当然の流れできしめんを食す。
きしめん
やっぱりきしめんは太い。ダシもさすが名古屋食というだけあってなかなか濃い。カツオが効いてて旨いです。
で、そこの店のおばちゃんがいろいろと話しかけてくれました。昨日の長野よりも、皆さんずいぶんと愛想が良いですね〜。やっぱり『人情に厚い』んでしょうかね。個人的にはこういうの好きですね〜。
ちなみに、自分は時間も遅いということでずいぶん急いで店に入ったんですが、これがギリギリ最後で、この後に入ってきた人たちは『ゴメンもう火消しちゃったの〜』と言われることに。やっぱり善は急げというものですね。
ところで、ここでは富士ぶさを撮れるはずだったんですが、なんとミーティングの時間が見事にかぶってしまって大変。
id:ohane15-2005氏も撮りたかったのにとかいろいろ言ってたし、他にも撮りたい人がいたっぽいので自分が顧問のマメヲ氏に交渉。10分だけ撮りに行かせてもらえることに。さすが話せば分かる人。さすが話せば分からせる自分。ってぉぃ。
この後はとりあえず駅の売店で1Lペットボトルの飲み物(!)を仕入れる。しかしまぁ、去年に比べてやたら涼しいので水分の減りが少なくてよろしいです。
そしてミーティング開始。自分も喋りましたが時間も多少気になるところ。そして時間になったので離脱。


寝台特急富士・はやぶさ@名古屋
関西に住んでいるとなかなか撮る機会のない、寝台特急富士・はやぶさ。コイツもいつまで残ってくれるか分からないので、撮れる時に撮っておきたいものです。
113系@名古屋
113系。別にそれほど珍しくないカボチャですが、6両のカボチャなんてそのうち珍しくなりますよ、きっと。
この後は再びミーティングに参加しましたが、MLながらの案内アナウンスがやたら間が悪い&音がデカい&しかも声が割れているという状態でかなり邪魔されまくってました。やっぱりホームでミーティングってのはキツいんですかねぇ〜。
で、本日の最後はムーンライトながら92号。いわゆる臨時ながら
…ですが、席が最悪でかなり萎えました。うむぅ…。。寝れん…orz

車番・乗車距離

長野0702〜小諸0802:信越本線しなの鉄道・普通/小諸、クモハ115-1019
小諸0814〜小淵沢1024:小海線・普通/小淵沢、キハ110-112
小淵沢1035〜塩尻1126:中央本線・普通/長野、モハ114-1189
塩尻1219〜辰野1239:中央本線(旧線)・普通/辰野、クモハ123-1
辰野1241〜飯田1438:飯田線・普通/飯田、クモハ119-10
飯田1445〜天竜峡1510:飯田線・普通/豊橋、クハ118-15
天竜峡1626〜豊橋1954:飯田線・普通/豊橋、クハ118-5006
豊橋2027〜名古屋2113:東海道本線・特別快速/大垣、クハ312-7
名古屋2339〜東京0447:東海道本線・快速ムーンライトながら92号/東京、モハ189-21
●乗車距離(1日・MLながら除く):466.0km
○乗車距離(旅行累計):1224.5km