鉄研旅行2日目。

朝5時半前に目が覚める。
なにしろ普段家でも大して寝ていないので、こうして早く寝た日はどうも早く目が覚めてしまうわけで。
で、id:ohane15-2005さんは朝早く起きて北陸とか能登を撮りにいくとか言ってたので付いていってもよかったんですが、今年もなかなかハードなスケジュールで、これからがいよいよ旅行本番ということもあってもう一度寝る。北陸と能登も撮りたかったんですが、まぁそれよりも睡眠。
…で、起きる。着替えてから軽く朝食をとり、みんなで駅に向かう。そこで駅の案内を見てちょっとビックリ。
北陸と能登70分遅れ〜♪
これはラッキー。どうやら高崎あたりで夜に人身事故があったらしく、その影響で到着が遅れたとか。ものすごくタナボタな気分です。
寝台特急北陸@富山
なにしろ運転時間が短い北陸号、こうして明るい時間に編成写真が撮れるのも期間限定です。しかもそれが遅れてきちゃったのでラッキー。
そしてそれが出発してすぐに向こうから3灯ヘッドライトが近づいてきます。
急行能登@富山
能登かわいいy(ry
ボンネット車両なんてのもほぼ風前の灯状態。こいつはなかなかいいものを撮れました。
富山の駅で昼食用のますのすしを買って、そこからは魚津まで475系。ボックスとはいえ、やはり急行型車両ってのはいいもんです。乗り心地が全然違うし、ボックスの窓側にも肘掛けがあるのがポイント高いです。
で、結構すぐに魚津に到着。ここから地鉄に乗り換えて宇奈月温泉を目指します。
急行とはいいつつも各駅停車なんですが、車両は元レッドアロー車。ちょっとだけですがリクライニングもするし、なかなか乗り心地良好です。
地鉄元レッドアロー車@電鉄黒部
途中、電鉄黒部で数分ほど停まっていたのでそこで撮影。
1時間弱で宇奈月温泉に到着。
で、なぜここに来たかというと、別に温泉に入りにきたわけではありません。黒部峡谷鉄道が目当てです。
この黒部峡谷鉄道はトロッコなんですが、4人掛けとか言ってながらも荷物が大きかったこともあり4人ではちょっと無理がありました。まぁ3人ぐらい?
遊園地トロッコみたいなのが延々と繋がっていて、機関車を合わせるとなんと『長い15両』になっていて妙に存在感があります。そしてトロッコ車両に、何気にアルナ車両の銘板があってちょっとビックリ。
あいにくの天気でしたが、まぁこれはこれで風情があっていいもんです。トロッコはカタカタと渓谷を走っていきます。
後曳橋
後曳橋(あとひきばし)。後ずさりをするほど深い谷を渡っているからだとか。確かに怖い。
発電所
途中にはこんな発電所も。実はこの鉄道、元々はダムなどを作る時に資材やらを運ぶためにひいた鉄道で、それに乗せて欲しいという人が多かったので人も輸送するようになったのが始まりだとか。ちなみにその当時は、命の保証はしないなどの旨が書かれていたそうです。
山の中、そして悪天候ということもあって気温はかなり下がり、トンネルなんかに入ると多分軽く15℃を切っていて、半袖では2枚着ていても寒いです。
そして1時間半ほどで欅平に到着。
欅平にて
ちょっと観光できる時間も場所もあったんですが、結構な雨が降ってきたし荷物もあったので下までは行かずに、とりあえずちょっとだけ景色を撮ってみたり。
黒部峡谷@欅平
なかなかいいところなんですが、やっぱり雨で増水してます。
さらに雨が強くなってきたので駅まで引き返し、山菜の入った蕎麦を食べる。ダシはわりと薄口で、なかなか美味しかったです。
で、帰りは特別車。…とはいっても、ボックス向かい合わせで全然特別車って感じじゃないんですが、値段はそこそこ高い。…ってあんまりよくないような。
トンネル@黒部峡谷鉄道
トンネルはこんな感じ。
そして、峡谷に沿って下ってきたトロッコはどんどんと人里に近づいてきます。
道路橋
だんだん宇奈月温泉周辺の建物が見えてきました。
鉄橋と道路橋
ようやく宇奈月に到着。
ここで再び地鉄に乗り換え、朝JRから乗り換えた新魚津まで、今度は特急で向かうわけですが…。
いたのは転クロ車両。特急料金の必要な特急なんですが、行きがけの急行(料金不要)がリクライニングだったのに、明らかに運用を間違えている気がします。
で、まず見て思わず吹き出しそうになったのは。
特急です@宇奈月温泉


特 急 で す by ちてつ電車


ちょwwwおまwww特急ですてwwww(ry
富山地鉄もなかなかクオリティの高いネタを投下してくれたもんです。
…で、この『特急です』、ワンマンでありながらもバイトの案内員が乗っていて、いろいろ観光などの説明をしてくれるんですが、なかなか初々しい感じでよろしいです。
一応『特急です』と名乗っているだけあって、途中の駅はかなりたくさん飛ばすのでわずか30分ちょっとで新魚津に到着。
ここで時間があったので昼食をとることになったようですが、自分は昼食は次の電車の中でとることにしたのでいろいろと暇だったわけで。
特急はくたかが来るということで撮ろうかと思ったんですが、青春18きっぷでは駅の中に入れてやんねーよとのこと。これはひどい。これだから地方都市は(ry


で、電車が来る頃になってようやく中へ。反対側から419系がやってきました。いわゆる食パンといったほうが分かりやすいかも。敦賀近辺での運用が多いと聞きましたが、このあたりでも結構運用あるんですね〜。
419系@新魚津
そして乗っていくのは475系。なんか朝に乗った編成と全く同じなんですが気のせいでしょうか。
急行型の車内で駅弁を食す。名物ますのすし。鱒と鮭ってたしか同じ種の魚で、海に出るのが鮭で海に出ないのが鱒だと聞いたことがあるようなないような。これまた旅情があってよろしいもんです。味のほうはかなりさっぱりしていて美味。
ますのすし
北陸本線は海のすぐそばを通り、親不知のあたりでは高速道路が海の上を通っていてなかなか面白いです。
そして糸魚川に到着。
475系@糸魚川
ここからは大糸線JR西日本ではここでしか走っていないキハ52系に乗って進むわけですが、ちょっと前にここのキハ52系の3編成のうち2編成が2種類の国鉄色に塗り直されたとかで話題を呼んでました。
ちなみに自分たちが乗ったのはこれ。
キハ52系国鉄色@糸魚川
朱色+クリーム色の国鉄色。ちょうどキハ58系のカラーリングを逆にしたような感じです。
ちなみに車庫では朱色1色のほうも昼寝してました。
キハ52系朱色@糸魚川
で、大糸線。期待していたんですが、ワンマン改造やらトイレ撤去やらいろいろされていたので期待していたほどではなかったです。が、この独特のエンジン音がなかなかいい味出してます。
車内では地元民と思われるおじいちゃんと会話。やたらデジカメとかに詳しくてちょっとビックリしました。
そうこうしている間に南小谷に到着。『みなみおたり』と読むわけですが、知らないと絶対読めない地名ですね。ここは、JR東日本と西日本の境界です。
ここからは電化区間なので車両は走ルンです全開のE127系
E127系&キハ52系@南小谷
ステンレス&VVVFの平成の電車と昭和のかほり漂う国鉄色気動車。この組み合わせがなんともシュールです。
走ルンですの流れとは言っても景色はなかなか悪くない大糸線。てなわけで車両は片側ボックスシート・もう片側はロングシートになっているんですが、どうもボックスに座っているとロングに座っている人に監視されているような気になります。
結局E127系の中では大富豪。景色も良いはずなんですがやっぱり天気がちょっとね。
途中、白馬大池駅の名所案内がふと目に入ってちょっとビックリ。
名所案内@白馬大池
白馬大池駅と名乗っていながら、肝心の白馬大池まで徒歩6時間半。白馬岳に至ってはなんと徒歩9時間半。いくら登山コースとはいえ、これはひどい
その後は信濃大町で下車、ここで富士見行きに乗り換えて松本を目指します。今度は長野色の115系
ここでも大富豪やらをしているうちに松本に到着。本当なら時間を考えるとここで泊ということになるんですが、翌日のプランも考えてさらに篠ノ井線で長野まで。
で、この篠ノ井線はひたすら勾配を下っていきます。
日暮れとは言っても天気はそれほどよくないはずだったんですが、途中からだんだん雲も切れて夕焼け空さえ見えてきました。
そして19時頃に姨捨に到着。この駅、きつい勾配がある関係で珍しいスイッチバック駅になっていて、この駅付近の眺めは日本三大車窓にも数えられているとか。
2〜3分ほど停車時間があったのでちょっとだけ写真を撮ってみる。
姨捨にて
盆地の中の街の灯りが、薄暮の景色に映えていてとっても素敵。もうちょっとじっくりと景色を眺めてたかったなぁ。
その後は急勾配をとにかく一気に駆け下り、しなの鉄道と合流して長野に到着。
ここのホテルはなかなか設備も整っていてよろしかったです。本日も11時半〜12時頃に就寝。

車番・乗車距離

富山0657〜魚津0723:北陸本線・普通/糸魚川モハ474-42
新魚津0751〜宇奈月温泉0831:富山地方鉄道・急行/宇奈月温泉、モハ16014
宇奈月0900〜欅平1018:黒部峡谷鉄道・トロッコ欅平、ボハ1172
欅平1104〜宇奈月1223:黒部峡谷鉄道・トロッコ宇奈月、ボハ2025
宇奈月温泉1247〜新魚津1316:富山地方鉄道・特急うなづき8号/電鉄富山、モハ14773
魚津1348〜糸魚川1437:北陸本線・普通/直江津クモハ475-42
糸魚川1504〜南小谷1602:大糸線・普通/南小谷キハ52-115
南小谷1614〜信濃大町1710:大糸線・普通/信濃大町、クモハE127-110
信濃大町1713〜松本1810:大糸線・普通/富士見、クモハ115-1081
松本1823〜長野1936:篠ノ井線・普通/長野、モハ114-1189
●乗車距離(1日):338.2km
○乗車距離(旅行累計):758.5km