旅行記3/15

出雲やら出雲大社やらでとにかく長〜い&重〜いので読みたい方はクリックして続きを読んでくださいな。
朝4時半、起床。こんな時間に起きるのは初めてです。
朝食をとり、いろいろと準備をして、5時半に東岡山駅に。
乗る電車は、朝5時36分の始発の米子行き。
まだ夜明け前で、空は暗いですが、東の空が少しだけ白みがかっています。
ほとんど誰もいないホームに、貨物列車だけが静かな音を立てて走り去って行きました。
東岡山夜明け前
しばらく待っていると、先に山陽本線の始発、広島行きが入線してきました。広島車です。
そして、それが発車してからしばらくして、自分が乗る電車が到着。予想通り、ワンマン運転(悲…。)の115系G編成です。相変わらずキモさ全開。
車内は思いのほか乗客は多く、岡山駅まではボックス占領できず。
ただ、岡山からはさすがに伯備線ということもあって乗客は一気に減りました。
そして、岡山を出て少しすると、この駅に到着。去年の秋に、岡山国体に合わせて開業した北長瀬駅。ここは、岡山の操車場跡地付近にできた『岡山ドーム』のすぐ近く。この操車場跡地、リトルリーグ時代によくお世話になったもんです。
北長瀬駅
倉敷からは伯備線に入り、夜明けの景色をひたすら走ります。やっぱり夜明けってのは最高ですねぇ。
夜明け前@伯備線
ボックスシートではあるものの、やっぱり一人で占領しているとなかなか心地よいもの。車窓を眺めながらゆったりと過ごしていきます。
やがて備中高梁に到着、そこからはところどころ複線区間はあるものの基本的に単線です。
そして気がついたら新見に到着。もう岡山県北部、早いもんです。
ここでは乗り換えのために結構たくさんの人が降りていきました。
ここからはもう完全な『ローカル線』。特急はたくさん走っているものの、日中走っている普通電車の数は相当少ない区間です。
どんどん北に上がっていくにつれて、中国山地に突入、標高もだんだん高くなっていきます。
そして、だんだん茶色い冬枯れの景色の中に、白いものが現れました。雪です。
上石見
上石見といえばかなり中国山地に近い(というか中国山地に入ってる)場所なんですが、もうこんなところまできたら一面の雪景色。東岡山から電車乗り継ぎナシで来たというのに、まるで別世界です。
そして県境を越えた頃からお客さんがだんだん乗ってきて、自分のボックスには地元のおばあちゃん3人組が。
で、その中の1人がボックスの他の3人にキャラメルを渡して、いろいろと話し始めました。ま、関西人でいうところの『アメチャン』みたいなもんでしょうか。てなわけで自分も話に参加。
3月にもなってすごい雪だとか、今年の雪には色がついていたとか、そういう話をいろいろとしてました。こういうのって一人旅の醍醐味ですよね。自分が鉄道の旅を好む理由に、単なる移動手段としてではなく、こうやって地元の人や旅の人と出会って一緒に話をしたりできる、そういった旅情というものが素敵だということがあるんですよね〜。
そんなこんなで米子到着。3時間半、思ったほど長くはなかった気がします。
せっかくなので、キモさ全開の115系G編成を撮ってみました。ゲテモノとしてはあの伝説の113系3800番台ほど有名ではないものの、こっちも十分ゲテモノです。
115系G編成@米子
そして、違うホームには国鉄色のキハ47系が。この編成は2両ですが、朝の通勤通学時間帯には貫禄たっぷりの5両編成とかも走っているようで。
キハ47系@米子
外観はステンレスなのに内装は暖かみのある木目調の、新型のキハ126系との並びも撮れました。
キハ126系&キハ47系@米子
そして決戦の地へと移動。すぐにサンライズ出雲がやってきました。出雲亡き後は、このサンライズ出雲がこの山陰のヌシとなります。全個室で、ビジネスユースにも便利なサンライズはかなり人気で、需要も高い列車。
サンライズ出雲@米子
そして、サンライズ出雲出雲市へ向かって発車していきました。
しかし、決戦の地とはいっても、某掲示板の実況によるとまた遅れているようで出雲が来るまではまだ30分以上もあります。警備員さんはいるものの同業者はまだほとんどいないので、一旦外に出てちょっとだけ散歩。
そして15分後、帰還。
今度こそはそろそろ決戦モードです。同業者は3名。思いのほか少ないです。
出雲の入線まではそこの警備員さんと談笑。警備員さんもやはり、四半世紀も前から走っている歴史のある出雲号にはたくさんの思い出があるようで、昔のことなどをいろいろ語ってくれました。
さて、そろそろ出雲の入線する時間ですが、ひとつ問題が。
運の悪いことに、出雲が遅れてくれたおかげで、見事にこちらのホームにスーパーまつかぜが被ってくれちゃってます。要するに編成全体の撮影は不可能。
…ですが、まぁ別に自分はそこまで撮り鉄ではないし、まぁちゃんと乗った思い出を残し、その記念になるような写真さえ撮れればそれでいいと思っていたので、普通にそのまま撮ることに。
そして、出雲はやってきました。力強い原色DD51が牽引する、堂々の12両編成ブルートレイン。やはり相当な貫禄があります。
一瞬の緊張感。シャッターを切る。
出雲3レ@米子
うまい具合に曇ってくれたおかげで逆光にもならず、あの条件下では最もいい感じに撮れました。まぁ、例によって編成全体は入らないんですが、それは他のサイトにお任せすることにします。今回の目的は、あくまで出雲に乗ることですから。
本来ならここで20分以上停車するはずなんですが、遅れている関係で切り離しなどの作業が終わり次第発車とのこと。というわけで反対側のホームに移動。
せっかくなので側面幕も撮ってみました。光が反射してまともに撮れなかったので、少し斜めからの撮影。
出雲側面幕(出雲市行き)
そして、そこから立席乗車券を利用して出雲市まで乗っていきます。
ヒル区間ということで元食堂車のフリースペースではオシだけに押し合いへし合いの大混雑ハッスルバトルになっているかと思いきや、比較的ゆったりまったりとしていました。
3レオシ車内(その1)
松江を過ぎると、出雲は宍道湖を右手に走っていきます。
3レオシ車内(その2)
せっかくなので宍道湖も撮ってみました。少し雲はあるもののよい天気です。
宍道湖@オシ車内より
しばらくすると宍道に到着。ここは警備などがほとんどなく、まったり撮影できるポイント。木次線にそのまま乗り継ぐ人はここで降りることになります。
ここの駅はすぐに発車、もうあと10分ほどで終点出雲市に到着です。
そして、出雲市に到着する前に通るのがあの有名な撮影ポイントとなっている鉄橋。もしかすると廃止前最後の青空かもしれないということで、たくさんのファンが詰めかけていました。
車窓では地元の人も手を振っています。やっぱり、地元の人にとってみればこの出雲号というのは特別な列車なんでしょう。なんでもかんでも合理化するから廃止、というJRの役員にもこういう光景を見せてみたいものですが、彼らはそんなことは知らないし、興味もないんでしょうね。非常に残念なことです。
そして、とうとう出雲市に到着。カメラを持った人々が、我先にとホームを駆け回っていきます。
自分はというと、みんなが降りるまでオシでのんびりとして、誰もいなくなったところで車内を撮影。
3レオシ車内(その3)
3レB寝台車内
でもまぁ、いつまでもそこにいるわけにはいかないので、降りて機関車を撮りに。ホーム反対側にいけば編成が撮れることは分かっていたのですが、やくもが止まっていたので編成全体での撮影は無理だし、見事なまでに晴れたおかげで逆光になっていたので今回はパス。
ホーム端では、やはりたくさんのファンが写真を撮っていました。
出雲3レ@出雲市
まずは出雲市の駅から出て、バス乗り場へと急ぎます。本当は一畑電車に乗っていくはずだったんですが、到着が遅れた関係でバスに。
最初の目的地は旧大社駅。ここは、昔出雲大社に行くための大社線出雲市駅から伸びていた頃の面影をそのまま残していることで有名です。そういえばこの間のコナンにも出てたような。。
20分ほどで到着。バスを降りてすぐに見えてきた建物、これこそが旧大社駅。
とにかく貫禄たっぷりのこの建物、国の重要文化財にも指定されているそうで、駅の外観や内部はもちろん、中の閉塞などまでもきれいに保存されています。
旧大社駅
そしてここに静態保存されているのが、イベント列車などを除くと日本最後の定期列車としてのD51となった、D51774号機。実は本物のデゴイチを見るのは初めてだったりするので若干興奮気味。
D51774@旧大社駅
旧大社駅内部
ちなみにここには自分以外に、記帳を見る限りでは滋賀県の人と思わしき若い女性2人が観光客として来ていました。他は誰もいないので静かなもんです。
空は晴れ渡り、さわやかな風が頬をなでていきます。なんというか、溜まりたまったストレスが一気に抜けていくような感じがしますね。気持ちいい〜♪
で、いい時間になってきたので近くで出雲そばを食べることに。ご当地グルメは旅の醍醐味と豪語する自分にとっては、これもメインイベントのひとつです。
近くにはたくさんそばの店があるんですが、自分だってダテにネットやってるわけじゃありません。いくら行き当たりばったりの人生でも、こういうことはしっかり下調べしてあったので、迷わずそこの店に入る。
そこの店には先ほどの滋賀の人もいて、一足先に割子そばを食べてました。『めっちゃ美味い〜♪』と言っていたので、これは期待してよさそうです。てなわけで自分も割子そばを。
しばらく待って、出てきましたよ割子そば。
出雲そば
ここにだしをかけて食べます。シンプルイズベストとはまさにこのこと。もみじおろしとネギだけのトッピングですが、純粋にとっても美味しい蕎麦の味を、だしが絶妙に引き立てていてめっちゃ美味です。そして、その後に飲むこの蕎麦湯がこれまた良い。
5枚食して、満腹満腹。〆て1050円也、ごちそうさまでした。
そしてここから出雲大社までは徒歩で20分ほど。サイフの小銭入れが壊れたので切符入れで代用することになり、そこにお金を入れ替えたりしているうちに参道の大鳥居が見えてきました。
出雲大社大鳥居
そこから参道を通っていくと、2年前の鉄研旅行でも使った一畑電鉄の駅があります。
さらに進んでいくと出雲大社に…おっと、そこで呼んでいるのは誰ですか?
振り向いてみると、道路の向こう側でタクシーの運ちゃんがなんか言ってます。ん?観光?日御碕??
どうもその運ちゃんには自分は日御碕のウミネコならぬカモに見えたのか、いわゆる客引きってやつでした。
運『今日はいい天気だし日御碕なんかいいよ〜。』
自『はぁ。。』
運『今から行けばみんなが行きたいってよく言ってる灯台の中にも入れるよー。』
自『あー、、でもバスで行く予定してるんで…』
運『バスだったらねー、いろいろ行けないところとかもあるけど、うちのに乗ってってくれたら普段じゃなかなか見られないところも案内できるし、安くしとくよ。』
自『う〜む…あのー、それってだいたいおいくらですか?』
運『6000円ぐらいかな?』
自『(げっ、6000円!?)あ〜…、学生の貧乏旅行なんで。。』
まぁタクシーにしては割と安いのかもしれませんが、わざわざ青春18きっぷ使ってやってくるような貧乏学生にとって6000円は大金。さすがにそこで応じるわけにはいきません。
そしてようやく出雲大社に到着。ここに来るのは2年ぶり。
出雲大社鳥居
前回鉄研旅行で来たときは、わずか20〜30分ぐらいの時間で駅から往復だったので、ほとんどマラソン状態で、今回はゆっくりと参拝したいと思っていたので、時間はまだまだあります。
境内では、早咲きの桜も咲いていました。
花@出雲大社
そして出雲大社の本殿。縁結びの神様です。ホワイトデーは昨日だったんですがね。
出雲大社
広い境内でまずはお参り。
で、おみくじを発見。


ひいてみる。運勢は…


なし。(ぇ
ただ、中身を見る限りでは普通のおみくじでいうところの大吉っぽい感じです。やった〜♪
ゆっくりしていたので、もうすぐバスの時間。
そろそろバスに乗りにいかないと…って、あれ?バスターミナルはどこ??
予定では出雲大社から徒歩で旧大社駅に行くはずだったのですが、バスが旧大社駅の前でも止まったのでそこで降りてしまった関係で、場所が分かりません。orz
ようやく神社の人を見つけて聞き出して、そこからダッシュ!結局は、一度通ったところの奥にありました。ひどい話です。
しかしまぁ、ホントに時間がきついので猛ダッシュ。…ですが、日々の努力(?)もむなしくバスは行った後。30秒ほど遅かったようで。。。
まぁそこで1時間待っているのもアレなので、バレンタインにもくれる人がいなかったというpoorなカテーキョーシへのおみやげということで縁結びのお守りを購入。ついでに自分用にも開運お守りを。
で、またしばらくうろうろして、今度は10分前にバス乗り場に到着。案内所みたいなところで、次に行く予定の日御碕について聞いてみます。
日御碕では、ちょうどバスの時間の間隔をうまく空けて灯台やらうみねこやら買い物やらで80分で一回りするプランがあるようで、自分は最初80分時間をとっていたんですが…。
バスに乗り遅れた関係で、そこを無理矢理25分で回ることになりそうです。こりゃ大変だ。
そうこうしているうちにバスが到着。今度こそちゃんと乗り込みます。
数人の乗客を乗せたバスは出雲大社を出発、5分もしないうちに海岸近くの道に出ます。
いくら天気が良いといえども冬の日本海、しかも強風ときているので波は相当高く、かなり荒れている印象の海。
その海岸線、しかもすごい地形のところをバスはひたすら日御碕に向かって走っていきます。
出雲大社を出てからバスに揺られること20分、目的地・日御碕に到着。
ここからはハッスルバトルでもマルス叩きでもなんでもなく、ただひたすら時間、そして己との戦い。
なにしろ80分で観光するところをわずかに25分。しかも灯台までは片道15分、観光ルートを通ればさらにプラス5分、おまけにすごい坂道です。もうやってられません。
ですが、ここまで来たからには頑張らずにはいられません。坂道を駆け上がり、灯台が見えてきました。…が、とにかくすごい風。台風の時の民放のリポーターにでもなったような気分です。
8分間の激走で、ようやく灯台前に到着。東大に行くよりも灯台に行くほうが辛く苦しいのかもしれません、案外。人生そんなもんです。
日御碕の灯台は、とにかくデカい、そして白い。
上に向かって伸びる高い真っ白な灯台が、澄んだ青空に映えてとっても綺麗です。
日御碕灯台
そして、ここはうみねこでも有名。特にちょうどこの時期はたくさんうみねこがいるということで、時間がないのに無理矢理5分〜10分余計にかかる観光ルートを通って戻ることに。
景色を写真を撮りながら台風並みの風に向かっての大爆走、これは本気でヤバいです。
日御碕(その1)
日御碕(その2)
そしてそのまま坂道を下りバス乗り場へと戻ります。もう必死ですがいいんです、周りに誰もいないし(爆
結局、2分前になんとか到着。死ぬかと思いました。いやホントに。
バスに乗ってしまえばもうこっちのもの、白い荒波の目立つ日本海を右手に、バスは複雑な海岸線の上を縫うように走っていきます。
…気がついたら出雲市近く。どうやら疲れて眠っていたようです。寝過ごさなくてよかったぁ。
そして出雲市駅に到着。ここで休憩&食料調達。
まぁ実はここではかなりの余裕時分を設定してあって、出雲入線まではあと1時間以上。
せっかく切符があるのでホームまで上がってみることにしてみました。
そこで待っていたのはスーパーやくも。…そういえばこの名称はこんどの改正でやくもに統一されるので、もう見られなくなってしまいます。てなわけで撮影ターイム。
スーパーやくも側面幕
スーパーやくも@出雲市
その後ひとまず下に降りて、駅弁を調達。
少し休憩した後に、ちょっと早いかなと思いつつもホームに上がってみると、オシの前には既に同業者が2名。
向こうから挨拶をしてきたので、こちらも挨拶をして、いろいろと談笑。
そのうちの1人は東京から出雲に乗ってきたそうで、今日は一畑電鉄で入場券を買いまくってきたとか。その人曰く、運転士さんと仲良くなって、ちょっと頼んで急いで走って一駅につき30秒ぐらい早く着いてもらって買いに走るのがいいらしいです。
そして奴が帰ってきました。そう、出雲。思ったよりもずいぶん早くの入線です。
早く並んでいたおかげで、進行方向左側の前向きの席をGet。そこに荷物を置いて写真を撮りにいきます。
出雲市では端っこのホームに止まるので編成全体の写真は撮れませんが、カマだけとかなら普通に撮ることが出来ます。しかも入線が早かったために、まだ撮影する人は少なく、かなりマターリと撮れてよかったよかった。
あ、そうそう、逆光は勝利ですよ。念のため。謎。
出雲4レ@出雲市
出雲側面幕(東京行き)
米子や岡山行きが多い中で、ひときわ目立っている『東京行き』。
出雲4レ側面@出雲市
発車を待つ出雲号の車体は、夕日を反射してキラキラしていました。
ついでに、これも消滅する?ということで、最終日は1秒で売り切れたというシンデラを。
出雲4レシンデラ@出雲市
ところで、この出雲、本州最後のDD51牽引定期列車で、原色に限って言えば定期列車の牽引はこれのみです。というわけでDD51も間近からいろいろと撮ってみました。本日のカマはDD51-1179号機。
DD51-1179側面(出雲4レ)@出雲市
そしてもうすぐ発車です。DD51の前にはたくさんのカメラを構えたファン、そして報道カメラマンの姿がありました。


発車。


みんなに見送られ、出雲は少しずつ動き出しました。
10分ほどで宍道に着いてからは、左手に宍道湖を見ながらの走行。
宍道湖の一番のウリはやっぱり夕日なんですが、その夕焼けの宍道湖をバックにさきほど買っておいた弁当を。
とりあえず今は焼き鯖寿司を食すことになりました。
焼き鯖寿司&かに寿司@出雲オシ
日はだんだんと暮れていきます。宍道湖の景色は、よりいっそう綺麗になっていきます。
宍道湖@出雲車内より
弁当を食べ終わった頃に、出雲は松江駅に到着。ダイヤでは、ここを9分ぐらい停車することになっているので、とりあえず降りてみる。
さきほど逆光でいまいち綺麗に撮れなかった前面の撮影は今度は成功。
出雲4レ@松江駅
そして、出雲市では立ち入り禁止になっていて撮影できない最後尾も、松江駅は警備が皆無のために撮影できました。カニは貫通路がないので、なんかそれらしい雰囲気が出ていていい感じです。
出雲4レカニ@松江駅
撮影タイムは終了、だんだん発車の時間が近づいてきました。
自分は、ひとまずオシに戻ってみると、なんかここで盛り上がってます。
何かと思ってみて見ると、貫通路の扉の幕が「さくら」になっているではありませんか。
コソーリしようと思えばできるということは知っていましたが、困った人もいるもんですね。といいつつもちゃっかり撮影。
『さくら』
ちなみに、少し経ってからもう一度見ると、今度はちゃんと出雲に戻ってました。
ところで、4レのオシはどれだけのハッスルバトルになるかと思われましたが、こちらもやはり予想以上にマターリしていました。
乗り合わせた鉄道ファンの皆さんはいろいろおしゃべりを始めてますし、軽く晩酌を始める人も。
でもこういったスローライフ、ホントにいいもんですね。
途中からはその会話の中に車掌さんも入って一緒に話をしていました。
やっぱりどこかのテレビに写っていたように、『これ(出雲)に憧れて車掌になった』というような人もいるくらいですから、鉄道の職の人にも鉄な人は多いんでしょうねぇ。
で、車掌さん曰く、『今日の乗車は100です。』
この言葉を聞いて、オシではちょっとしたどよめきが。廃止4日前になってようやく全部埋まったか〜、と言っていたら、どうも違うみたい。
車『100っていっても100%じゃなくて100人なんですけどね。300人のうち200人空きがあるので。』
…ガーン。廃止前の平均乗車率よりも低いじゃないですかこれってorz
これじゃ廃止されるのも仕方が無い気もしますねぇ。。
やっぱり、サービスを良くして、あとはみんなが使えばちゃんと存続できるものだと思うんですが…まぁ、出雲はまだサンライズが残るだけでもマシなんでしょうか。
ところで、車掌さんは毎日決まった数の限定記念オレンジカードを持っているようなので、あちこちで売り切れ報告を聞く中、難なくゲットすることができました。やった〜♪
せっかくなので、その和気あいあいなオシの様子もアップしてみます。写真も、撮らせてくれと頼んだら皆さん快く協力してくれました。
出雲4レオシ車内(その1)
出雲4レオシ者無い(その2)
3レ、4レともに乗り、写真もそれなりに撮り、オシで夕食もとり、記念のオレカも買って、もう思い残すことはほとんどありません。満たされた気分で、降りる駅、米子に到着。
ここで9両に3両を増結して12両となるんですが、反対側のホームでその様子を撮影しました。
出雲4レ増結シーン@米子
残念ながら先頭は写すことができないんですが、そちらの方向も撮ってみました。
出雲4レ@米子
そしてしばらくして、出雲は皆に見送られながら発車していきました。
もう、この列車に乗ることも、見ることすらもありません。
はるか昔から、多くの人々や思い出を運んできた出雲よ、ありがとう…!


さて、いつまでも感慨にふけっているわけにはいきません。これから終電に乗って岡山に帰らなければならないからです。
できれば吾左衛門寿しを買ってきてくれと頼まれていて、行きがけにもしっかりマークしていったので、帰りがけに買う予定だったんですが…えぇー!閉まってる!?orz
そういうわけでおみやげはナシになってしまいましたが…まあいいか。。
そして、乗る電車がやってきました。途中で列車番号は変わるものの、出雲市備前片上行きという超ロングラン列車です。岡山発下関行きといいこれといい、中国地方にはロングラン列車が多いですね。
もちろんこれも115系G編成。
米子を出てすぐあたりは、時間帯もアレなのでわりと通学の需要が高いようで、半分以上が学生ですが、だんだん数は少なくなっていきました。
そして、生山駅。ここでは、通過列車と対向列車の待ち合わせということで20分ほども停車します。
時刻表を見た感じでは、ここでサンライズを拝めるはず…と思っていたんですが、予想通りサンライズが到着。
…しかも、なんか止まっちゃったんですが。
どうやら、対向のやくもを待つためにサンライズも止まっているようです。要するにサンライズよりもやくものほうが優先度高いってことですかそうですか。
しかし、それはすなわち誰もいない内側カーブの駅で20分間も一人でサンライズをバルブし放題ということでもあります。ラッキー♪
サンライズ出雲@生山
その後やくもが通過、サンライズも発車していき、乗ってきた電車もようやく発車。
ここからは、もうゆっくりとできます。
車内もガラガラなので、ここで買っておいたかに寿しを食します。味は…前に城崎駅(今の城崎温泉駅)で買ったもののほうが美味しかったかなぁ。
115系のG編成というのはボックスシートですが40N改造を受けていて、窓枠とかも取り替えられているので肘がかけられるようになっています。
そこに肘をかけてゆっくりしていると結構リラックスできたりするんですよね。
で、通勤列車はいつの間にか最終列車と名前を変え、3時間半も経って岡山駅に到着。長かった〜。
岡山駅では、真夜中に到着する富士ぶさの電光表示が輝いていました。この流れだと、この列車もそう遠くはないうちに消滅してしまう日が来るのかもしれません…。
LED案内板@岡山

車番・乗車距離

東岡山〜米子:クモハ114-1102
米子〜出雲市:オシ24-702
出雲市〜米子:オシ24-702
米子〜岡山:クモハ114-1173
岡山〜東岡山:クハ115-3118
●総乗車距離:456.0km