iPod課金見送り

Yahoo!ニュースより。

iPodなどの「補償金」上乗せ見送り…文化審議会

 「iPod」などのデジタル携帯音楽プレーヤーの販売価格に、著作権者らに分配する「補償金」を上乗せするかどうかを検討してきた文化審議会の法制問題小委員会は11日、「現時点では適切ではない」として、上乗せを見送る最終報告書案をまとめた。 さらに、補償金制度そのものについて「抜本的な見直しや他の制度の導入などを検討し、2007年度中に結論を出す必要がある」と指摘している。12月中に最終報告書を取りまとめる方針。

 11日の委員会に提示された報告書案は、現行の補償金制度が「録音をしない音楽プレーヤーの購入者にも課金する制度になっている」と問題点を指摘。また現時点で補償金を販売価格に上乗せすると、音楽配信サービスを通じて音楽をダウンロードする利用者にとっては、“二重課金”になるという指摘があることも考慮した。

 補償金制度は、著作権法改正により1993年に導入された。MDプレーヤーなどの「デジタル録音機器」が対象で、例えばMDプレーヤーの場合は1台約400円の補償金が販売価格に上乗せされている。補償金管理団体がこの補償金をメーカーから受け取り、作詞・作曲者や歌手、レコード会社などの著作権者に分配する仕組みだ。

 しかし、上乗せの対象になっていない「iPod」などのデジタル携帯音楽プレーヤーの普及で、MDプレーヤーなどの売れ行きが低迷し、補償金額が2001年度の約40億円をピークに昨年度は約23億円にまで低下した。そのため、日本音楽著作権協会などは「デジタル携帯音楽プレーヤーにも補償金を上乗せすべきだ」と主張。メーカー側は「購入時に一律に補償金を課す補償金制度は、時代遅れだ」と反発していた。

理にかなった結論が出されて喜ばしいですね。
補償金制度自体がもうなんかおかしなことになっちゃってますから、同じ補償金制度をつくるにしてももうちょっと合理的なものにして欲しいと思っていたところですが、今回の判断で一安心。